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夏はバッテリーが上がりやすい?上がってしまった時の対処方とは?

投稿日:

夏や冬はバッテリーにとって過酷な季節になります。
暑くなれば暑くなるほど、寒くなれば寒くなるほどバッテリーにとっては過酷なのです。
今回は、特に夏場のバッテリー上りについてと、上がってしまった時の対処法について書きたいと思います。

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研修生

店長、もぉ~毎日唸る暑さですね。
これどーにかなりませんかね~!

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店長

どうにもなりません。
暑いと言ってるともっと暑く感じてしまうよ。

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研修生

だって暑いんですもん。

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店長

夏だからね!!
そりゃ暑いさ!

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研修生

人でもこんな暑いんだから、車はもっと熱くなっているんでしょうね?!
ところで、夏場はバッテリーが上がりやすいって言いますけど、なんでなんですか?
2年ぐらいバッテリー替えてないから心配なんですけど・・・。

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店長

夏場は、電気の使用頻度が多いからね!
冬場のようにバッテリーの性能低下がおきるというより、電気を使い過ぎてバッテリーの充電が追い付かないっていう方が正しいかもしれないね。
これを過放電というんだよ。

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研修生

過放電って聞いた事あります。
夏場は、過放電になりやすいんですね。

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店長

そう、過放電によるバッテリー上りが起きやすいんだけど、劣化しているバッテリーは充電効率が悪くなっているから、余計にバッテリー上りが起きやすいと言えるね。

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研修生

2年経っている僕のバッテリーはやばくないですか??

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店長

上がりやすいかもしれないね。
最近は高性能で長持ちのバッテリーも出てきているので、2年経っているから絶対とは言えないけど、2年も使用しているとやっぱり劣化はしているので一度点検した方がいいかもしれないね。

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研修生

早速点検します。
子供の夏休みに旅行に行くのでその時にバッテリーが上がってしまったら大変ですし!

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店長

そうだね、子供も不安になっちゃうだろうし、ちゃんと点検してダメなら交換した方がいいかもしれないね。

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研修生

分かりました。

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店長

それでは、もう少し詳しく解説します。

夏場はなぜバッテリーが上がりやすい?

冬の寒い時はエンジンがかかりにくいと聞いた事、経験したことありませんか?
これは、寒さでバッテリーの中の液体の温度が下がりそのせいで性能が極端に下がって、エンジンをかけるための電力を確保できずに上がってしまうのですが、夏場は少し理由が違います。

エンジンを掛けれるだけの電気がないのは同じですが、性能が落ちてではなく電気を使い過ぎて無くなってるんです。
いわゆる『過放電』ってやつですね。
自動車は、エンジン始動にかなりの電力を使います。
その電力がバッテリー内になければ、エンジンはかかりません。

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夏場は、エアコンを全力で使います。
(稀に使わない人もいますが・・。)
エアコンは、特に電力を使ってしまう部品なので夏場に使用量が増えてしまうのも仕方ないかなと。
それでも十分に充電できて入れば問題ないですが、高速道路の渋滞や街乗りチョイ乗りだとエンジンの回転数も少なく充電が追い付きません。
その過放電が積み重なり電力が底をついてしまい、バッテリーが上がってしまうのです。

昔よりバッテリーは進化して良くなって長もちするようになっています。
でも、車側も昔と比べて電気を使う機器が多くなってきています。
なので、今も昔もバッテリーの寿命はあまり伸びていないのです。
使用状況によっても違いますし、使用バッテリーによっても違いますが、だいたい平均2年~3年ってところでしょうか。

バッテリーが弱くなった時の症状とは?

昔は、だんだんヘッドライトが暗くなるとか、エンジンを掛けるときのセルモーターがだんだん遅くなるとか言われてきました。
でも、最近ではこの【だんだん】が無くなってきています。
バッテリーの開発によって性能がどんどん良くなってきているのも事実です。
バッテリーの良い性能とは、この【だんだん】を無くす事とも言えるでしょう。
良い状態を長い間続かせるのが、良いバッテリーとされてきています。

それを逆に言うと、かなり悪くならないと症状に現れにくいとも言えます。
なので、最近バッテリーが弱った症状になってすぐ上がってしまうとか、なにもなかったのに突然バッテリーが上がってしまった!なんてことが多くなってきているのです。

バッテリーが上がってしまったらどうしたらよい?

バッテリーが上がってしまったら、エンジンを再びかけられるだけの電気が必要となります。
なので、方法としては、
・他の車とブースターケーブルでバッテリー同士を繋いでエンジンを掛ける。
・ロードサービスを呼んでバッテリーに電気を流してもらいエンジンを掛ける。
・その場で新しいバッテリーに交換して、エンジンを掛ける。

このどれかの方法でエンジンを掛けるしかありません。

エンジンが掛かったらどうしたらよい?

過放電でバッテリー上りを起こしてしまい、バッテリーがまだ新しい場合はエンジンを切らずに長時間走ればまた復活します。
一度上げてしまったバッテリーは、完全に元に戻らない事が多いですが、2年未満で普段そこそこ車の使用頻度がある場合は使える状態にまでは戻ると思います。
長時間走ると言っても、渋滞等でスピードが出せない状態だと十分に充電できないので、ある程度続けてスピードを出せる道を選びましょう。
理想は、60キロぐらいを1時間とか走ればかなり充電できると思います。

2年以上使用していたり、普段は殆ど車を動かさないって方は、少走っただけでは充電できなかったり、その時は充電できても数日でまたエンジンが掛からなくなったりするので、新しいバッテリーと交換する方がよいと思います。
一度上げてしまったバッテリーは弱ってしまいますからね。

バッテリーを上げにくくするには??

夏場は、極力アイドリング状態でエアコンをつけたまま長時間止まらない。
後は、エアコンのファンは電力で回しているのである程度車内の温度が下がれば、風量を弱くするのも電力の節約になりますよ。
ミニバンの方は、スライドドアの使用をエンジンを切ってからではなく、エンジンが掛かった状態でするものいいかもしれませんね。
後は、しっかりとしたバッテリーテスターを持っているお店で定期的な点検も、現状のバッテリーの状態がわかっていいですね。

バッテリー上りは、とっても面倒なので、上がらないように対策をしてみてはいかがでしょうか。
ちょっとした心がけと、点検でバッテリーとうまく付き合っていきましょう。

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