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タイヤ豆知識 パンク関連

車のタイヤがパンク!!修理はできる?代金と注意点とは?

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以前は、タイヤに釘が刺さっているのを発見した時の対処方について書きましたが、今回は自動車のタイヤがパンクしてしまったらパンク修理ができるのかについて書きたいと思います。

自動車を運転していてタイヤがパンクしてしまった経験がある方も少なくないでしょう。
出来ればパンクはしたくありませんが、こればっかりは避けて通れない部分なので、パンクしてしまった時のことを考えましょう。

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研修生

店長!
自動車のタイヤがパンクしてしまった時って、パンク修理出来るんですよね?
どんなパンクでも修理出来るんですか?

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店長

久留間君。
どんなパンクでも直せたら、パンク修理屋さんが出来るかもね。
自動車用タイヤのパンクは、修理できる場合と出来ない場合があるんだよ!

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研修生

修理出来ないパンクってどんなのですか??

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店長

パンクってのもひとつとして同じものは無いからね。
毎回、違うので大まかな分け方しかできないんだけど、
パンク修理できないのは、
・大きなものが刺さった時。
・穴が斜め過ぎた時。
・タイヤのサイド部分の時。
・タイヤの角部分の時。
・サイド部分が損傷している時。
・穴が2つあり近い時。
・古すぎるタイヤの時。
・穴が縦長の時。
などかな。

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研修生

めちゃくちゃありますやん。
そんな修理の条件って細かいんですね。

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店長

安全第一だからね。
パンク修理は、完全に直さないと、また空気が漏れて危険になってしまうからね。

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研修生

修理したのにまた空気が漏れてくるってことあるんですか?

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店長

よくあることだよ。
さっき上げた修理できない場合のタイヤを、それでも修理した時などによくあるかな。
後は、修理失敗した場合なんかも後から空気が漏れてしまうことがあるんだよ。

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研修生

そんなことがあるんですね。
でも、漏れてきたらまた修理したらいいんじゃないんですか?

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店長

それが、タイヤのパンク修理は基本的に再修理が出来ないんだよ。

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研修生

えぇ~~?!
再修理できないんですか?

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店長

そうだね~!
再修理は、一度パンク修理をした後に修理剤がタイヤの中に溶け込む前なら出来るよ。
時間で言うと、1時間以内ってとこかな。

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研修生

そんなに早く固まってしまうんですね。
それじゃ、時間が経った後にパンク修理したところから空気が漏れてしまったらどうしたらいいんですか?

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店長

それは、タイヤ交換しか方法が無いね!

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研修生

交換・・・。
それは、大変ですね。

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店長

タイヤは安全に走行出来ないといけないから、パンク修理ができない時は、タイヤ交換になるんだよ!

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研修生

そりゃそうですね。
パンクしないように気をつけます。

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店長

どうやって気をつけるのかよく分からないけど、パンク修理のこともう少し詳しくお話します。

自動車用タイヤのパンク修理の種類と相場とは。

自動車のタイヤのパンク修理には、大まかに分けて2種類あります。
タイヤの外側から修理剤を打ちこんで穴を塞ぐ
【外面修理】
タイヤの内側からパッチを張り付け、穴を修理剤で塞ぐ
【内面修理】
があります。

ガソリンスタンドやオートショップ・カーディーラーなどでは、外面修理が主にされていています。

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タイヤ館やタイヤセレクトといったタイヤ専門店では、外面修理と内面修理を選べて、お店は内面修理を推奨しているといった感じです。

修理代はお店によって違いますが、
外面修理は1000円~2000円
内面修理は2000円~4000円
が相場となっております。

外面修理は、基本的にタイヤのサイズは関係ありません。
外側から修理剤を打ちこむだけなので、タイヤを車から外さず修理できるぐらいです。
なので、ホームセンターなどで修理剤が売っているんですね。
知識があれば自分でもできますよ。

内面修理は、タイヤとホイールをばらす必要があるため修理代は高くなっています。
タイヤの大きさによっては工賃が高くなったりもします。
修理自体もパッチを張るために下処理をしたりと手間がかかる為時間もかかります。

では、どっちの修理がよいのでしょうか?

それは、もちろん【内面修理】です。

失敗さえしていなければ、後から空気が漏れてくることはほぼ無いでしょう。
修理痕から空気が漏れてくるのは、ほとんど外面修理なのです。
タイヤ専門店では、外面修理のことを応急修理というぐらいです。

では、なぜタイヤ専門店以外は内面修理をしないのでしょう?

それは、作業自体にリスクがあるからです。

ジャッキアップをして外から修理剤を打ちこむだけなら、どんな車でもどんなタイヤでも作業ができます。
しかし、内面修理となるとタイヤをホイールから外さなくてはいけないので、技術と機材が必要となります。
そんなリスクをおかしてまでパンク修理をしたいわけではないので、外面修理しかしないのです。

でも、タイヤ専門店はそーは言ってられません。
タイヤに一番良い方法を考えると、内面修理なのでタイヤ専門店はリスクをおかしてでも完全な修理をします。
信頼が要りますしね。
専門店なので、タイヤをばらすことも慣れていますしね。

内面修理と外面修理では、内面修理の方が条件が厳しくなります。
パンクの穴の角度であったり、パンクの位置なんかも条件が細かくあるので、タイヤ専門店で内面修理をしてほしくても断られる時はあります。

内面修理と外面修理の違いの詳しい説明はこちらへ。
(タイヤ館のHPに飛びます)

パンク修理ができない場合って??

パンクをしても修理ができない場合があります。

・大きなものが刺さった時。
パンク修理剤より大きな穴は塞ぐことはできません。
修理剤の大きさにもよりますが、1cmを超えるとできない場合が多いでしょう。

・穴が斜め過ぎた時。
内面修理の角度は30度以内と決まっています。
それを超える場合は、外面修理となりますが、あまり斜めすぎると修理できない場合があります。

・タイヤのサイド部分の時。
基本的に地面に着いている部分しか修理はできません。
タイヤのサイド部分(文字が書いてある部分)にはパンク修理剤を絡めて抜けなくするワイヤーは入っていない為、走行中抜けてしまうからです。

・タイヤの角部分の時。
ショルダー部分とも言いますが、サイド部分同様走行中抜けてしまう可能性があるので修理できません。

・サイド部分が損傷している時。
パンクした穴は修理できても、空気圧が低い状態で走行してしまうとタイヤのサイド部分が折れ曲がって中のワイヤーが切れてしまいます。
その場合、タイヤが走行中裂けてしまうので、修理以前にタイヤとして使えなくなります。

・穴が2つあり近い時。
ホッチキスのような物を踏んだ時や、近いところに2つ穴が空いた時は耐久性が落ちる為修理できません。
タイヤ協会は、40cm以上離さないといけないとしています。

・3つ目以上のパンク修理の時。
タイヤはパンク修理をすると耐久性が落ちるとされていて、3つ以上のパンク修理は安全が確保されないので、しない方がよいとされています。
なので、1つのタイヤに対してパンク修理できるのは2回までです。

・古すぎるタイヤの時。
劣化が激しいタイヤは、パンク修理剤がうまく溶け込まないことがあるので、ひび割れが多すぎる場合には外面修理となるか修理不可となる場合があります。

・穴が縦長の時。
パンク修理は、丸型の穴しか修理できません。
なので、穴が縦長だったり、少し裂けていたら修理は出来ません。

この他にも状況によっては修理できない場合はあるので、修理をするときはそのお店に詳しく聞いてみてください。

一昔前は、パンク修理と言えばガソリンスタンドでしたが、
最近では、ガソリンスタンドのセルフ化が進みパンク修理をしてくれるところが減ってきたように思います。

私が思うには、タイヤは安全に走行できないといけないと思うので、パンクした時はできればタイヤ専門店でタイヤの知識が豊富なお店で内面修理をすることをおススメします。
少し費用も時間もかかってしまいますが、安全には変えられません。

パンクしないタイヤができるのはまだまだ先でしょうから、タイヤとうまく付き合っていくにはパンクした時の知識があった方がいいかもしれませんね。

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