ホイールバランスは徐々にずれてくる？その訳と症状とは？

先日から、タイヤのサイドに付いている黄色い点（軽点）や赤い点（ユニフォミティ）について書いていましたが、その中でバランスが悪くなるとか、バランスを調整するとかの話がありましたが、そもそもバランス調整とはどーゆーことなんでしょうか。
バランスが悪い時に症状を合わせてお話していきます。

ホイールバランスとは？

タイヤとホイールを組み合わせた時に必ず調整するのが、ホイールバランスです。

タイヤもホイールも丸い物体ですが、重さが均等ではありません。
重さが偏るとある程度の高速域になったときに、細かい振動になってしまいます。

例えるなら、洗濯機で脱水しているときに一瞬だけすごく洗濯機が揺れる！
なんて経験したことありませんか？
それは、洗濯機のなかの衣類が均等ではなく、重さに偏りがあるので脱水するぐらい高回転になった時だけで振動が大きくなるんです。

これは自動車のタイヤにも起きることでして、高回転になったときだけ振動してしまうのが、重さの偏りからくるバランス不良なのです。

そのバランス不良をなくすためにタイヤを新しく組み込む時にバランス調整をします。
タイヤ交換の工賃の所に入っているバランス調整というのがこれにあたります。

バランサーという、ホイールバランスを計る機械にタイヤを固定し、タイヤをくるくる回してバランスが均等か計れる機械なのです。

この機械で出した重さの誤差をなくすためにウェイトという重りをホイールに打ち付けもしくは張りつけます。

バランス調整はタイヤが新品の時だけでよい？

ホイールバランスは、徐々にずれていくものなので、本来は定期的に計り直す方がよいです。

タイヤが減ってきたらバランスはずれる可能性があるので、なん万キロかに１回か、高速走行時に振動が出始めたら取り直した方がよいでしょう。

後は、タイヤやホイールを縁石にぶつけてしまった！
なんて時もバランスはずれてしまうので取り直した方がよいです。

バランスがずれた時の症状とは？

バランス不良の症状は、何パターンかあります。
どれもがある程度の速度域で症状が出ることが特徴でもあります。

フロントタイヤのバランスがずれていると、
ハンドルが左右に微振動します。
車が持っていかれるほどではありませんが、カタカタとバンドルに振動が伝わってくる感じです。

リアタイヤのバランスがずれていると、
車全体が細かく振動する感覚です。
車が震えている感じですね。

その両方という場合は、前後ともずれているということになります。

どれも、高速で走っている間ずっと振動しているわけではありません。
バランスのずれの大きさによって違ってしますが、ある速度域だけ振動するというのも特徴です。

０km～８０kmまではなにもなく、
８０km～１００kmだけ振動するだとか、
１１０km～１２０kmだけ振動するといったように、ある区間だけの速度域で振動するのがバランス不良の症状です。

低速から高速までずっと振動しているって場合は、他に原因があるので、点検してもらった方がいいですね。

ブレーキをかけた時だけで振動する場合は、ブレーキ関係に不具合があるので、それも点検が必要ですね。

バランス不良、直接大きな事故になることは少ないですが、けっこう不快に思う人も多いでしょう。

気になる場合は、タイヤ屋さんや車屋さんでバランス調整をしてもらってくださいね。

バランスがずれていなくても、バランス不良と同じ症状がでる場合があります。

その事については、次回にお話しますね。
ではまた。