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オートバックスのオリジナルスタッドレスはブリヂストン製??

更新日:

暑い夏も終わり、短い秋が終われば
そろそろスタッドレスタイヤの季節になってきますね。

今年の冬仕度は、もうお済ですか?

って、まだ冬にもなっていないのにしている人はいないと思いますが、あっとゆー間に冬本場になってしまうので、冬の計画はお早めに。

そこで、気になるニュースが入ってきました。

カー用品店大手のオートバックスが、2018年に新しいプライベートブランド(PB商品)でスタッドレスタイヤを発売しました。

それまでのオートバックスのスタッドレスタイヤと言えば、『ノーストレック』シリーズでしたが、今回は『アイスエスポルテ』というブランドで発売されています。

これって、どこかで見たことあるようなデザインですが、はたしてどんなタイヤでしょうか?

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店長

久留間くん、プライベートブランドって知っているかい?
俗に言うPB商品っていうヤツなんだけど。

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研修生

プライベートブランド?
あんまりよくわかりません。
車業界で使われる言葉ですか??

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店長

車業界に限ったことでなないけど、そのお店のオリジナルのブランドで他店には似たような商品はあっても同じものはないってブランドの事だね。
イオンで言う『トップバリュー』やコンビニの名前が入ったパンやお菓子なんかもプライベートブランド(PB商品)なんだね。

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研修生

それ知っています。
僕、コンビニのお菓子好きなんですよね~!
同じものでもコンビニのブランドなら安いですしね。

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店長

そう、プライベートブランドの商品は品質はあまり変わらなくても、価格が安い事が多いんだ。

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研修生

でも、中身が同じで安いならそっちをみんな買うと思うんですが、なんでそんなことができるんですか?

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店長

メーカーが様々な小売店に卸しているいわゆる通常の商品の事をナショナルブランド(NB商品)というんだけど
コンビニのお菓子で例えると、少し内容量が少なかったり、少し味が違ったりとナショナルブランドとは少し違うことも多いだ!

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研修生

でもなんで、安いんですかね?
ナショナルブランドの方が利益をいっぱいとって儲けているんですかね?

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店長

儲かっているかは、商品によっても変わってくると思うんだけど、
なぜPB商品が安くできるのかというと、メーカーに在庫リスクがなく大量生産できるからなんだね。

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研修生

えぇ~っと、どーゆーことでしょう??

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店長

お菓子のメーカーだけでなく、全てのPB商品に言えると思うんだけど、ナショナルブランドの場合、メーカーは自分で生産し自分達で販売(卸し)しているだろ?
その場合、在庫のリスクがあるから在庫が過剰にならないように調整しながら生産しないといけないよね?
食品なら賞味期限があるから長い間在庫でおいておけないし。
沢山売れて来たら生産を増やして、あまり売れなかったら廃棄なんて事もあるので、売れ行きを見ながら徐々に生産をしたりする場合もある。
全然売れなかったら、すぐに販売終了ってなって開発費や生産費をとれるだけの利益が出ない場合もある。

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研修生

なんとなくわかります。
売れなかったら損失だけが残ってしまいますもんね。

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店長

それが、プライベートブランドの場合は企業がメーカーに大量に一括注文する。
それが、売れても売れなくても決まった生産数量を作って企業に卸すので、在庫で残ってしまう事もなく計画の利益を上げる事が出来るんだ!
それなら、メーカーも大量生産でコストも下げれるのでプライベートブランドの場合は、価格が安くなる事が多いんだよ。

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研修生

そーゆー事だったんですね。
なんで、同じ中身なのに価格が違うのかと思っていました。

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店長

それが、タイヤにもPB商品があるんだ!
今日はその中でも、カー用品店大手のオートバックスの新しく販売されるPB商品のスタッドレスタイヤについてお話しよう。

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オートバックスのオリジナルスタッドレスタイヤとは?


(画像引用元https://www.autobacs.com/static_html/spg/ice_esporte/top.html
カー用品店最大手のオートバックス。車に乗っている方なら殆どの方が知っているのではないでしょうか?
沢山のカー用品を扱っているので、店内を見ているだけでとっても楽しいですよね。

最近では、カスタムした車を販売していたり、有名メーカーを呼んイベントをしていたりと車好きには目が離せませんね。

そんなオートバックスでは、駐車場にはみ出すぐらいに沢山のタイヤが店頭に並べられています。
入口を覆い尽くすタイヤの数は見事ですね。
タイヤに詳しくない方は、どれがどれだかわからないと思いますが・・・。

CMでも大々的にタイヤの宣伝をしているほど、オートバックスではタイヤはメイン商品なんですね。

そんな大手のオートバックスなので、タイヤももちろんプライベートブランドを作っています。

その中でも、オートバックスのスタッドレスタイヤ『ノーストレック』は安い国産のスタッドレスタイヤとして有名なのではないでしょうか。
国産と言っても、オートバックスがタイヤを製造する工場を持っているわけでなく、国内のタイヤメーカーに作ってもらっているんです。

ノーストレックは、ダンロップグループのファルケン(旧オーツタイヤ)が国内工場で製造しています。

でも実は、この国産のスタッドレスタイヤ『ノーストレック』はオートバックスの店員さんはあまりお勧めしていません。
(自分のお店のブランドなのに・・・。)

お店に行って、ノーストレックをほしいと言うとあからさまに性能があまり良くないので国内メーカーのスタッドレスタイヤを勧めてくる店員もいます。

確かに、国産の割には価格は安い。
国内メーカーのスタッドレスタイヤからすると、半額以下の値段で販売されています。

性能はというと、履いた人によって賛否両論ありますが、よくない意見の方が多いですね。
雪道で滑るとか、凍結路には弱いとかの意見をよく聞きました。
一番多かった意見としては、1年目より2年目の性能ダウンが激しいという意見です。
劣化した時の性能ダウンが顕著にみられるタイヤのようです。

店員がお勧めしないのもわかる気がします。
たぶん安い目玉商品なので利益も少ないのでしょう。

しかし、そこは国産のタイヤなので性能ではアジアンタイヤよりはましのようです。
アジアンスタッドレスってどんな酷いのかとも思いますが、私は自分で履いた事がないので、感想は言えませんが、よい意見は聞いたことがないような・・・。

みんな、最終的には価格が安いというメリットを言ってきますね(笑)

新しいオートバックスのスタッドレスタイヤとは。

2018年9月にオートバックスのプライベートブランドのスタッドレスタイヤ『アイスエスポルテ』が販売されました。
商品発表の記事はこちら
この『エスポルテ』というのは、オートバックスの夏タイヤのプライベートブランドで使っている名前です。
それをスタッドレスタイヤなので、『アイス』と付けたのでしょう。

夏タイヤの『エスポルテ』は国産で、実はブリヂストンが国内工場で製造しています。
あのタイヤや自転車なんかで有名なブリヂストンです。

ブリヂストンだったら高いんじゃないの?と思う人も多いと思いますが、この夏タイヤ『エスポルテ』はブリヂストンの旧モデルのタイヤパタンを使用し、ゴム質もブリヂストンの商品よりも抑えて作られているようで、価格も安いのです。
ブリヂストンとしてもタイヤを製造するための釜型は、旧モデルのを使えるのでかなりのコストダウンができると思います。

今回のスタッドレスタイヤはその『エスポルテ』のスタッドレス盤なので、製造はブリヂストンでしょう。
(ホームページ等では公表はされていません)
このスタッドレスタイヤは、ブリヂストンのスタッドレスタイヤの代名詞でもあった発泡ゴムを使っています。
この発泡ゴムの技術があったからブリヂストンは、スタッドレスタイヤの中でトップの性能を持っていたので高く指示されていたのですね。
(発泡ゴムにも種類があるので、ブリヂストンのナショナルブランドのとは違う物です)

※この発泡ゴムについては、後日詳しく記事にしたいと思います。

しかも、この『アイスエスポルテ』は、ブリジストンのスタッドレスタイヤの『アイスパートナー』と同じデザインをしています。

アイスパートナーとは、ブリヂストンのタイヤショップ、タイヤ館やミスタータイヤマンといったお店だけが販売していた商品で、ホームページやカタログには非掲載の商品なのです。

アイスパートナーについての詳しい解説は
タイヤ館だけで売っているアイスパートナーはカタログ非掲載?性能は??
の記事に書いてありますので参考にしてください。

この、ブリヂストンのタイヤショップ専売品がアイスパートナーを販売終了したのでその釜型を使っているのだと思います。

このことから、ほぼ間違いなく今回の『アイスエスポルテ』はブリヂストン製と思われます。

しかもオートバックスのPB商品なので、価格はブリヂストン製の発泡ゴム使用でもかなりやすい事になると思います。

今年で2シーズン目に突入する『アイスエスポルテ』ですので、

使ってみての感想等もどんどん出てくると思うので、また紹介しますね。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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