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スタッドレス スタッドレスタイヤ関連 タイヤ交換 空気圧

純正空気圧センサーがある車のスタッドレスの付け方は?そのままでは無理?

更新日:

最近の自動車は、とっても便利になったと思いますが、その便利な機能がゆえに今までの事ができなくなることもあるんですね。

空気圧センサーもそのうちのひとつだと思います。

空気圧センサーとは、タイヤ内の空気圧が設定の空気圧より、許容範囲を超えて減ると運転手に警告灯として伝えてくれる便利な機能。

最近の車には標準で装備されている場合も多く、パンクなどの異常を早く発見でき安全な機能だと言えます。

ヨーロッパやアメリカ等の海外では、安全面からこの空気圧センサーが標準せ装備されていることが義務化されています。

なので、今日本に入ってきている新しい外国車の殆どに空気圧センサーが取り付けられています。

もう一つは、空気圧がゼロになっても走行できる、ランフラットタイヤ装着車にも、必ず装備されています。

ランフラットタイヤについての詳しい内容は
パンクしても走れるランフラットタイヤのメリットとデメリット。
に詳しく書いてありますので、参考にしてください。

この、空気圧が減った事をどこで感知しているのでしょうか?

スタッドレスタイヤを、ホイールごと交換する場合は、空気圧センサーもそのまま機能するのでしょうか?

本日は、空気圧センサーとスタッドレスタイヤについてお話しましょう。

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研修生

店長?!
店長の車にはタイヤの空気圧が減った時の知らせてくれる空気圧センサーが付いていますか?

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店長

僕の車には、元々付いていなかったんだけど、後から純正でない空気圧センサーを取り付けているよ!
これこれ!


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研修生

後からでも空気圧センサーって付けれるんですか?

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店長

付けれるよ!!
今はエアーバルブについているキャップに付けれる簡易なタイプもあるし、エアーバルブを空気圧センサー付きのものに交換する場合もあるしね。

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研修生

店長はどっちのタイプなんですか?

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店長

僕のは、エアーバルブごと交換するタイプだよ。
簡易なものは、誤作動も多いって言うし、エアー漏れの危険もあるしね。

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研修生

そうなんですね。
付ける事によってエアー漏れしてたら意味ないですよね。

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店長

バルブキャップに付けるタイプは、装着の仕方を間違えると、そこからエアーが漏れてしまうんだ!
空気圧が減ってないか確認するために付けるのに、空気を減らしてしまったら意味ないもんね!

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研修生

そうですね。
純正でついてる車もあるじゃないですかぁ?
それってどんなタイプなんですか?

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店長

純正の場合は、エアーバルブに空気圧センサーが付いているタイプと、
エアーバルブは通常のゴムバルブで車側のABSを利用して左右の回転の差で読み取るタイプとあるんだ!
車種によって方式は違うんだけどね。

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研修生

そんな仕組みになっているんですね。
スタッドレスタイヤをホイールごと交換する時ってみんなどうしてるんですかね?

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店長

バルブに空気圧センサーが付いていないタイプは、そのまま交換してもリセットボタンを押せば通常どおり使えるんだけど、
エアーバルブに空気圧センサーが付いている場合は少しややこしいんだよね。

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研修生

ややこしいんですか??
それってどんなふうにですか?

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店長

ちょっと長くなるから、スタッドレスタイヤと空気圧センサーについてまとめてみるね。

空気圧センサーとは。

まずは、空気圧センサーについてですが、
タイヤの中の空気圧が減ってくると運転手にお知らせするシステムの事です。

空気圧センサーと言ったり、TPMSと言ったりしますね。

TPMS(tire pressure monitoring system タイヤプレッシャーモニタリングシステム)の略で、海外でが新車製造の時に、車に標準装備させるのが義務づけられている国も多くあります。

ヨーロッパやアメリカ、韓国なんかも義務化になっていますね。

特にヨーロッパの車は、標準でランフラットタイヤが付いている車が多いので、安全のために標準装備になっています。

純正の空気圧センサーには、大きく分けて2種類あり

直接式空気圧センサーと言って
タイヤの空気を入れるバルブの内側部分に、空気圧を測定できるセンサーが付いていて、空気圧を直接読み取り車体にデータを送信して車側で設定値より低くなっていれば警告灯を点灯させる仕組みと

間接式空気圧センサーと言って
空気圧が減ったタイヤの外形が小さくなることを利用し、車側のABSの車速センサーを使ってその左右差や設定値との差で空気圧不足を感知し、設定値より低くなっていれば警告灯を点灯させる仕組みがあります。

空気圧の警告灯はこんなマークです。

文字による警告も同時にする車種と、タイヤとビックリマークの警告灯だけが点灯する車種とがあります。

車種にもよりますが、空気圧の異常が検知されれば警告灯と警告音が鳴って凄く気になる場合があります。

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どちらも、方式のセンサーも空気圧が設定値より少なくなると警告灯が点灯するのは同じですが、直接式のセンサーの方が誤作動が少なく正確な判断ができるでしょう。

最近の日本車にも、元々新車の時から空気圧センサーが標準でついてる車が増えてきました。
今では、軽自動車でもついている車種があるぐらいです。

オプションの場合もあるので、一度車に空気圧センサーが付いてるかを確認しておいた方がいいかも知れませね。

空気圧の警告灯が点灯したら、速やかに車を止めてタイヤの空気が減っていないか確認し、目視で変化がなさそうならそのまま走行しすぐに空気圧を調べるようにしましょう。

明らかに空気が減っていたら、走行するのをやめてスペアタイヤに交換か、スペアタイヤがない場合は、レッカーでタイヤの修理をできるところに運んでもらいましょう。

スタッドレスタイヤを買う時はそうしたらよい?

スタッドレスタイヤを購入する時は、殆どの人がホイールとセットで購入するでしょう。

その時って空気圧センサーはそのまま使えるんでしょうか??

先ほど説明した、空気圧センサーの方式のうち、

間接式の場合は

ホイールの中に何も入っていないので、そのままホイールとセットのスタッドレスタイヤを装着しても空気圧センサーは使用できます。

その場合は、空気圧リセットのボタンを押さないといけない場合があります。

取扱説明書かディーラーに確認し、スタッドレスタイヤを装着後すぐにリセットしましょう。

夏タイヤに比べてタイヤの外径が大きくなりがちなスタッドレスタイヤなので、そのままリセットせずに走行すると、空気圧が正常でも外径差でパンクと車側が判断してしまう可能性があります。

直接式の場合は

直接式の空気圧センサーは、タイヤの中に空気圧センサーが入っていてそこで測定しているので、そのままスタッドレスタイヤ装着して走行するとセンサーからの信号が受信できず警告灯が点灯してしまいます。

空気圧が正常であっても、信号が出ない為異常と判断してしまうんですね。

対処法としてはいくつかあり

蛍光灯を無視する

これは一番簡単な方法です。

空気圧センサーの意味はありませんが、スタッドレスタイヤを装着している間は警告灯が出ても無視したらいいんですね。

小さな警告灯だけが点灯する車種なら、全然苦になりません。

でも、大きな表示が出たり、警告音が頻繁になる車は気になって乗ってられないと言う方も多いのです。

なので、車種によってできないない場合がある方法と言えますね。

空気圧センサーの機能をなくす

空気圧センサーはいらないと言う方は、空気圧センサー自体の機能をなくしてしまう事もできます。

カーディーラーで、専用のコンピューターから設定してもらう必要がありますが、空気圧センサーの機能事態を無くし、警告灯がでないようにしてもらうと、空気圧センサーがない車と同じになります。

でも、そうすると夏タイヤの空気圧センサー機能も同時に無くなってしまいます。

それでもいいって方は、機能を無くしてしまいましょう。

※設定は有料なので、ディーラーに確認してください。

後は、夏タイヤに戻す時にまた戻してもらう方もいましたね。

折角夏タイヤにはついているんだし!ってことで夏タイヤの交換後、再度カーディーラーで設定をし直してもらえば元に戻ります。

空気圧センサーを移植する

夏タイヤに直接式の空気圧センサーが付いている場合は、そのセンサーを取り出しスタッドレスタイヤに組み込んだら、今まで通り空気圧センサーを使えて、スタッドレスタイヤに交換もできます。

しかし、この方法はオススメできません。

費用がかかり過ぎるのと、タイヤとセンサーを痛めてしまいます。

タイヤを交換する業者も嫌がる作業でしょう。

ひと冬でスタッドレスタイヤを使いきるぐらい走行する方は、スタッドレスタイヤと夏タイヤを純正ホイールに交互に組み替えればセンサーは一つで済みますし、センサーもそのまま使えます。

しかしそうでないなら、組み替えの工賃や時間を考えると、もったいなすぎます。

空気圧センサーをもう1セット用意する。

この方法でスタッドレスタイヤを履いてる人が一番多いでしょう。

殆どの車は、空気圧センサーを2セット車に登録できます。
(センサーが出始めたころの車はできません)

ですので、スタッドレスタイヤを購入するときに予めタイヤの中に入れるセンサーだけ購入しておいて、それをスタッドレスタイヤをホイールに組み込む時にセンサーも同時に組んでもらい、装着します。

純正の空気圧センサーは、カーディーラーでも購入することができますし

インターネット通販でも買う事ができます。

(楽天のページに飛びます)
ここで注意したいのが、同じカーメーカーでも商品は車種ごとに違うと言う事です。

車も進化をしますが、センサーも進化しています。

ですので、センサーならなんでもいいわけではなく、車種ごとに違うのでちゃんと車に合ったセンサーを用意しないといけません。

センサーをホイールの中に入れるだけでは、作動しません。

センサーを正常に動かすには、カーディーラーでのりセット作業が必要となっています。

センサーは2セットまで登録できますが、車側にセンサーが入れ替わったとこを読みこましてやらないといけません。

なので、スタッドレスタイヤに付け替えてカーディーラーで設定変更したら、通常どおり空気圧センサーが使えるようになります。

※設定の変更は有料です。価格は直接ディーラーへお問い合わせください。

そう考えると購入はカー用品店でしたとしても、毎年のタイヤの付け替えは少し割高になるかもしれませんが、ディーラーでタイヤの交換をしてもらった方が安くついたり、楽だったらりするかもしれませんね。

まとめ。

空気圧センサー装備車でも、直接式か間接式かによってここまで違うんですね。

直接式の場合は、少し面倒ですが空気圧センサー機能はあった方が私はいいと思います。

冬は寒いのでタイヤの内圧が下がる傾向にあります。

空気圧をまめに見ているって方でも、空気圧の低下に気付かない事も多いので、安心のためにもセンサーは生かしてる方がいいでしょう。

警告灯や警告音も気になりますしね。

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店長

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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