自動車を運転していて、できたら経験したくないのがタイヤのパンクですね。
でも、パンクはしたくてする人もいなければ、予防できるものでもありません。
小まめにタイヤの空気圧を見たり、空気圧が減ったらわかるセンサーを付けてもパンクを避けることはできません。
タイヤのパンクは、殆どが運でしかないのです。
しかも、パンクの仕方によっては、修理ができない事もあります。
そうなれば、タイヤを新しい物に交換しないといけなくなります。
その場合は1本だけでいいのでしょうか??
それとも2本?4本?
その答えは、状況によって変わってくるのです。
研修生
店長、昨日ぼくの車のタイヤがパンクしてしまいました!
しかも、タイヤのサイド部分にネジが刺さって修理できないんです。
もぉ~、最悪です。
店長
それは、災難だったね!!
でも事故しなくてよかったじゃない。
研修生
いやいや、店長。
事故はしなかったですけど、タイヤ交換しないといけないんですよ!!
店長
パンクした拍子にハンドルがとられて事故してしまう事も少なくないしね。
タイヤ交換だけで済むんだよ。
事故してたら、車の修理もしないといけないし、誰かがケガしてたかもしれないし。
研修生
それはそうですけど・・・。
店長
まぁ、久留間くんの落ち込む気持ちもわかるけどね。
研修生
そうでしょ。
タイヤ交換するなら、今履いているタイヤを十分使い切って好きなタイヤを4本交換したかったんです。
こんな、急にタイヤ交換しないといけないなんて・・・。
あれ?今回は何本交換したらいいんでしょう?
パンクしたタイヤだけ1本?
それとも2本?
4本は交換しなくていいですよね??
店長
何本交換しないといけないかは、今の状況と車によって変わってくるよ。
研修生
僕の場合はどうなんでしょうか?
店長
今使っているタイヤがどれぐらい使っているか、
パンクしたのは前輪か後輪か、
車は4WDか2WDか
なんかが関係してくるかな。
研修生
今回パンクしたのは後輪で、タイヤの溝は半分ぐらい減った状態です。
2年ぐらい使っていますかね。
車は2WDのミニバンです。
店長
そうか、タイヤを見たわけではないからはっきりしたことは言えないけど、その状況なら後ろを2本交換して前にローテーションするかな。
僕ならね。
研修生
2本なんですね。
なんでなんですか??
店長
もう半分ぐらい使っているタイヤなら、いくら同じメーカーで同じタイヤを入れても左右で性能差が出てしまうんだよ。
大げさに言ったら、タイヤの大きさも変わっているしね。
真っ直ぐ走らなくなったり、ブレーキを踏んだ時に止まれる能力が左右で違うと安定して止まれないしね。
減ったタイヤは、制動距離が伸びてしまうからね。
パンクしてない方のタイヤがもったいない気はするけど、ここは安全を優先した方がいいかな。
研修生
そうですよね・・。
子供も乗せるので安全第一で行きます。
でも、状況によったら1本でもいいんですか?
店長
そんだね。
タイヤが新しかったら1本の交換で済むこともあるよ。
その辺の詳しいことを解説するね。
1本タイヤがダメになった。その時の交換本数は?
自動車を運転していると、タイヤがパンクをしてしまったり、縁石にタイヤをぶつけてしまったりしてタイヤをダメにしてしまうことがあります。
タイヤ屋さんに行っても修理ができないと言われた経験がある方もいるでしょう。
その時、タイヤ屋さんは何本交換した方がいいと言うでしょうか?
タイヤ屋さんも商売ですので4本と言う場合があるかもしれませんが、果たして本当に4本の交換が必要なのでしょうか?
答えとしては、4本交換すれば間違いがなく正解です。
一番安全と言えるでしょう。
それは、誰でもわかる話ですね。
でも、できるだけ出費をしたくないと思うのはみんな同じですね。
私も同感です。
タイヤって、あまり好んで交換したい人っていないんですよね。
(一部の人を省いては・・・。)
なので、走行に問題ないように必要本数だけ交換をしたいと思いますよね?
実は状況や車によっては、1本交換でもいいんです。
そのことを知っていれば、必要本数の交換で済むので経済的にも安全面でも安心できますね。
1本交換でよい場合とは?
これは、大前提として現在の履いているタイヤが新しいことが条件です。
後は、タイヤがあまり減っていない状態でないといけません。
あくまでも私の経験と感覚的なものにはなりますが、
ダメになったタイヤの反対側のタイヤが、期間で言うと2年以内で8割以上タイヤの溝が残っている状態の場合は1本交換でよいでしょう。
ただ、1本交換するなら、今ついているタイヤと同じものを付けてください。
新車から付いているタイヤなら取り寄せてでも、同じタイヤを用意してもらう方が良いです。
今の新車装着タイヤは、性能が良いものが元々付いているので純正だからって油断はできません。
すぐには手に入らなかったり、もう廃盤で手に入らない等があれば同等のタイヤでも構いません。
同等のタイヤを装着するときは、極力今付いているタイヤと同じメーカーを選んでください。
比較するのに、他メーカーだと若干感覚の差や技術の差が出てしまうので。
何度か交換したことのあるタイヤが付いている場合も同様に、今付ているタイヤと同じものを装着してください。
もう販売されていないタイヤの場合は、後継商品や同等商品を選ぶようにしてくださいね。
2本交換になる場合とは?
この交換が一番多いのではないでしょうか。
自動車のタイヤは4本ついていますが、基本的には左右はいつも一緒のペアで動いています。
ローテーションをしても、左右はいつも同じペアなので、左右のタイヤは減り方や溝の残り方もだいたい同じになっているはずです。
ってことは、片方だけ新品に交換するとバランスが悪くなりますよね?
なので、2年以上経っているタイヤやタイヤの溝が3割以上減っている場合は左右とも新しタイヤに交換しましょう。
この時前後でタイヤを同じにする必要はありません。
もちろん同じに越したことはありませんが、違っても大きな問題は起きせん。
この時、新しいタイヤを前輪にもっていく方がよいと思います。
残す2本を早く減らしたい等が無ければ、フロントに新しいタイヤをもってくる方がよいでしょう。
4本交換になる場合とは?
これは、4WDの車です。
取扱説明書にも書いてあると思いますが、4WDの車は前後左右の4輪は繋がっています。
ここで、違うタイヤが1本もしくは2本入ってしまうと、4輪のタイヤの抵抗が変わってしまいます。
大げさに言うと、ハイグリップタイヤが3本と普通のタイヤが1本だった場合、3本は止まっても1本がまだ止まれていないという状況が起きてしまいます。
そうなると、1輪だけギアが回った状態で、特に前後を繋いでいるセンターデフというところに負担がかかってしまいまいます。
交換してすぐは壊れないとしても、負担が大きければ大きいほど早く壊れてしまいます。
なので、4WDの車の場合、よほど新しいタイヤでない限り4本交換が必要となります。
同じタイヤでも古くなったタイヤは劣化して性能が落ちているので、2年以上経っている場合は4本交換してくださいね。
FF車(前輪駆動)ベースの4WDでリアをモーターなどの別体で動かしている4WDの場合は前後がつながっていないので、2本交換も可能の場合があります。
詳しくは、車販売店に聞いてみてくださいね。
あとは、交換時期はきているタイヤの場合は、4WD関係なく4本とも交換してくださいね。
タイヤの交換必要本数についてはわかって頂けましたか?
あくまでも私の感覚的な目安なので、詳しくはタイヤ専門店等で実際にタイヤを見せて相談してみてくださいね。
出費をおさえたい気持ちはよくわかりますが、ここは安全第一で考えてみてもいいと思いますよ。