みなさん、ご自身で現在履いているスタッドレスタイヤの硬さってわかりますか??
私は、わかりません!!
手でぎゅぎゅと押して軟らかかったので、まだ大丈夫だと思います。
まぁ、現役時代は1日に何十本ものスタッドレスをぎゅっぎゅしてきたので、大体の感覚は分かっているんですがね。
ただ、それが、硬度いくつかと言われたらわかりません。
スタッドレスタイヤは軟らかさが命と言われるぐらい、ゴムの柔らかさで危険度が全然違います。
先日紹介した、
『スタッドレスタイヤの寿命が一番長いメーカーはどこ?何年持つの?』
では、硬化が遅く長持ちするタイヤメーカーを紹介しましたね。
スタッドレスでは、硬くなりにくいブリヂストンやヨコハマですけど、いずれは劣化して硬くなってしまいます。
そして寿命がきて、使用できなくなりますよね。
では、その寿命ってどうやって判断したらいいのでしょう?
手でぎゅっぎゅしただけでは、なかなかわからないと思うので、スタッドレスタイヤの軟らかさの調べ方と硬度の測定をお店に依頼する時の注意点をまとめてみたいと思います。
店長
久留間くんスタッドレスタイヤの寿命って知っているかい?
研修生
はい、店長!
それぐらい知っていますよ。
プラットホームが出たら、交換ですよね。
後は、年数が経って硬くなったら交換時期ってわけです。
店長
そう!その通り!
て、硬さはどのくらい硬くなったら交換時期なの?
研修生
えぇ?!
どのくらい?
それは・・・・・
指で押して硬いなってぐらいですかね・・・。
店長
???
研修生
って違いますよね。
あぁ~硬いなってぐらいですかね。
店長
???
どーゆーこと?
研修生
いいえ、なんでもありません。
硬さなんてどうやって判断するんですか?
店長
硬さは、硬度計で測ればすぐに判断できるよ!!
研修生
硬度計?
硬さを計る機械ですか?
店長
そうそう、機械と言ってもおおがかりなものではなく、ゲージに針が付いていて沈んだ分だけ針が振れる機会だよ。
重さを計るはかりの様なものだね。
研修生
そんな機械があるんですね。
それで、計ったらスタッドレスタイヤの使用限度がわかるって事ですか?
店長
そうだね。
ちゃんと数字で出るから、一目瞭然ってわけだよ。
研修生
その硬度計ほしいですね。
店長
それが、意外と高額なんだよね~!
簡易的なものもあるけど、タイヤメーカーから出ているちゃんとした硬度計になると
15000円以上するんだよ。
研修生
そんなにするんですか?
スタッドレスタイヤの硬さを計るだけでその金額は出せないですね。
店長
そうだろ。
そういう時は、タイヤ屋さんで計ってもらえばいいんだよ。
研修生
タイヤ屋さんは、硬度計を持っているんですか?
店長
もちろん!!
商売道具だからね。
でも、タイヤ屋さんで計ってもらうのにも注意が必要だよ!
研修生
どんなことに気を付けたらいいですか?
店長
そうだね、そしたら今日は、硬度計とタイヤ屋さんについてお話しよう!!
タイヤの硬度とは。
それは、読んで字のごとくタイヤの硬さの度合いですね。
(そのままですみません)
タイヤはゴムでできているので、新品時はとっても柔らかくできています。
スタッドレスタイヤになれば特に柔らかくできています。
冬の凍結した路面は、表面がデコボコしてゴムとの密着が悪くて滑りやすいんですね。
それを軟らかいゴムで柔軟に密着させ滑りにくくしています。
と言う事は、硬くなれば路面(凍結路面)との密着が悪くなって滑りやすくなるんです。
なので、スタッドレスタイヤは夏タイヤよりも寿命が短くなるケースが多く、3年~5年で交換と言われるんですね。
タイヤの硬さを測る硬度計とは。
タイヤの表面を触っただけでは、硬さ(柔らかさ)まではわかりません。
見た目でひび割れがあるとかなら、一目瞭然で硬いってわかり、その時点で交換時期を超えているのですが、
見た目でもなかなか判断できません。
ですので、ちゃんと硬さには基準があります。
タイヤを硬さを測れるのが、硬度計です。
この硬度計で計り、スタッドレスタイヤとしての柔らかさを維持しているかを計ります。
意外と高額ですよね。
もっと安価な硬度計もあります。
しかし、安価な硬度計は汎用のものがほとんどなので、タイヤだけでなくその他の物質の硬さも計るようにできているので、便利なようで正確ではない事もあります。
できる事なら、タイヤの硬度を計る場合は、タイヤメーカーの硬度計を使うようにしましょう。
スタッドレスタイヤの大手、ブリヂストンに聞くと
スタッドレスタイヤとして使用できるタイヤの硬度は、60までのようです。
60を超えた硬さのスタッドレスタイヤは、性能が落ちて安全性が損なわれている可能性があるので、交換が必要だと言う事です。
でも、ブリヂストンのスタッドレスタイヤは、新品時40前後でとっても柔らかく作られています。
安価なスタッドレスタイヤ等は、元々硬い場合があり硬度60はすぐに到達してしまうでしょう。
なので、寿命が短いのかもしれませんね。
さらにブリヂストンいわく、硬度が60を越えていなくても使用しはじめてから5年以上が経過しているスタッドレスタイヤに関しては、交換を推奨しているそうです。
と言っても、ブリヂストンのスタッドレスタイヤは、なかなか硬くならないので、5年以上経っても十分使える柔らかさを保っているんですけどね。
【注意】タイヤ屋さんに硬さを計ってもらう。
先ほどのように、タイヤメーカーから発売されている硬度計は高額になるので、仕事で使う方以外はなかなか購入しずらいと思います。
かといって、安価なものは信ぴょう性に欠けるので使いたくないって方も多いでしょう。
そんな場合は、スタッドレスタイヤを扱っているお店に柔らかさを計ってもらい、まだスタッドレスタイヤは使用できるのかを点検してもらったらいいのです。
タイヤを扱っているショップは、大概硬度計は持っています。
修理工場などの、タイヤ販売をメインにしていないところにはないかもしれませんが、タイヤをメインに扱っているお店には、硬度計はあります。
逆に、硬度計がないタイヤ屋さんは、行かない方がいいかもしれません。
なので、昨年より滑りやすくなった気がするとか、
買って数年が経っているスタッドレスタイヤとか、
とりあえず計ってみたいって方も
タイヤの点検は、無料でしてくれるはずなので、一度みてもらう事をオススメします。
しかし!!
それには、注意も必要です。
タイヤをメインに販売しているショップは、タイヤを売るのが商売です。
もちろん優良店は多いですので、殆どのショップは正直に今の現状を伝えてくれるでしょう。
でも、中には実際の数字より硬い数字を提示してくるお店もあります。
よくあるのが、お客さんの見ていないところ(ピットの中など)でタイヤの硬度を計りお客さんには硬度計だけ見せて交換を促すお店も実際あります。
硬度計を見せられて
『こんなに硬くなっているので、交換した方がいいですよ』
なんてショップの人に言われたら、不安になって交換したくなりますよね。
でも実際は、まだ使えるってこともあるかも知れません。
そういう時はどうしたらよいのでしょう?
それは、実際自分で硬度計を借りて、計らせてもらう!
に限ります。
硬度計は、置針タイプと言って硬さを計る針が出ていて沈みこむ力で硬度を計っています。
逆を返せば、柔らかいタイヤでも力ずよく押しつけたら、硬度はあがって行き危険なレベルまで針を持って行くことが可能です。
そのようにならない為に、自分で硬度計をタイヤにさし計ってみてください。
それで、交換レベルまで硬くなっていたら、納得できると思います。
もうひとつ注意が必要なのが、硬度計を指す場所です。
タイヤのブロックは、無数にありますが、1つのブロックでみると端っこの方が硬くなっています。
これは、タイヤの製造過程で、ブロックの側面は硬くなってしまうからです。
タイヤ屋さんは、ここを狙って硬度計の針を刺してきます。
少しでも硬い判定が出てほしいんですね~!
そんな時は、自分でもさせてもらいましょう。
極力ブロックの真ん中の方で。
そうしたら、正確な硬度が計れて、交換の参考になる事でしょう。
まとめ。
決してタイヤショップの批判をしているわけではありませんが、実際にそういう店舗も存在します。
相手も商売です。
年末の売り上げがほしいかほしくないかで言えば、ほしいですよね。
少数ですが少し無理に販売してくる店員がいるもの事実です。
そんな時は、しっかり自分の目で交換が必要かを判断して、本当に必要なら安全のための交換している方がいいでしょう。
そんなこともあるので、タイヤの点検は信頼できるお店に依頼するのが、一番いいと思いますよ。
店長
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。