タイヤ専門店の元店長がおススメする、後悔しないタイヤ選びとカーライフサポート

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スタッドレスタイヤ関連 道路交通法

タイヤチェーンにも寿命はある?いざという時に使えない事も!!

投稿日:

最近は異常気象の影響からか、夏は酷暑になり、冬は大雪なんかになることが多くなってきた気がします。

2020年-2021年の今季も各地で爆弾低気圧や大雪に見舞われた地域の方も多かったと思います。

毎年雪が降ったり積もったりする地域の方は、スタッドレスタイヤが必須アイテムになっていると思いますが、

たまにしか雪が降らなかったり、降っても積もるまではなかなかいかない地域の方は、

スタッドレスタイヤまではいらないかぁ・・・

という事で、夏用タイヤに念のためタイヤチェーンを持っている方もいると思います。

タイヤチェーンなら、万が一雪が積もってしまった時に車を運転しないといけないって時に、取り付けて使えるので便利ですよね。

取り付けもご自身でできるので、コスト的にも抑えられますし。

でも、タイヤチェーンにも寿命があるって知ってましたか?????

今回はタイヤチェーンの使用期限に関する情報をお伝えします。

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研修生

店長!
スタッドレスタイヤって買うと高いし、何年か使ったら硬くなって使えなくなるしで、勿体ないんで今年からタイヤチェーンにしようと思うんです。

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店長

そーなんだ!

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研修生

そーなんです。
滅多に雪積もらないし、タイヤチェーンなら乗り換えてもサイズが同じならずっと使えるでしょ?!

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店長

タイヤサイズが同じ車に乗り換えたら使えるかもね。

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研修生

そーでしょ!
乗り換えてもたぶん同じぐらいのサイズの車にすると思いますし、ずっと使えるから経済的ですしね!!

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店長

確かに経済的かもしれないね!
でも、タイヤチェーンもずっと使えるわけではない事を知っているかい??

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研修生

えぇ?!?!
タイヤチェーンってずっと使えるわけではないんですか???

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店長

ずっと使えるってことはないかな!
素材によって違いはあるけれど、タイヤチェーンにも寿命はあるんだよ。

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研修生

それ知らなかったです。
一度買ったら、ずっと使える物だと思っていました!

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店長

それじゃタイヤチェーンに付いてもう少し詳しく教えてあげよう。

タイヤチェーンとは?

そもそもタイヤチェーンとは、積雪や凍結時にタイヤに直接まきつけるチェーンの事ですね。

素材は、今までは金属製のチェーンが主流でしたが、

最近ではゴム製のものや、布製のもの、中にはスプレーで吹き付けるだけのものも販売されています。

それぞれメリットとデメリットがあります。

☆金属チェーン

メリット

 

・価格が比較的安価で購入できる。
 ・収納がコンパクトにまとまる。
 ・チェーン規制時でも、走行可能。
 ・汎用性が高い。
 ・劣化しにくい。

デメリット

 

・重い。
 ・取り付けが大変な物もある。
 ・雪の上でしか使用できない為、雪のないところ(トンネル等)
  では取り外しをしないといけない。
 ・乗り心地が悪い。
 ・ホイールが傷つきやすい。

☆非金属チェーン(ゴム製のもの等)

メリット

 

・金属製に比べて軽いものが多い。
 ・乗り心地が良い。
 ・取り付けが簡単なものがある。
 ・チェーン規制時でも、走行可能。
 ・ホイールが傷つきにくい。

デメリット

 

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・収納時にコンパクトになりにくい。
 ・価格が高額になるものもある。
 ・少しなら雪のないところも走れるが切れやすい。
 ・金属製に比べ劣化しやすい。
 ・サイズの汎用性が低い。

 

☆布製チェーン

メリット
 

・取り付けが簡単。
 ・コンパクトに収納できる。
 ・チェーン規制時でも、走行可能。
 ・ホイールを傷つけない。

デメリット
 

・積雪路以外走れない。
 ・金属やゴム製に比べるとチェーンとしての性能はやや下がる。
 ・サイズの汎用性が低い。

☆スプレータイプ

メリット
 

・価格が安い。
 ・施工が簡単。
 ・収納がコンパクト。

デメリット
 

・他のチェーンと比べて性能は低い。
 ・チェーン規制時は、走行不可。

それぞれのチェーンでメリットとデメリットがあるので、どれがいいとか悪いとかは言えませんが、

使用状況や環境に合ったチェーンを選んでいただけばと思います。

タイヤチェーンの使用限度とは?

先ほど記載したとおり、タイヤチェーンには種類があるのでそれぞれに使用期限はあります。

どのタイプのチェーンも、積雪や凍結路面で使用すると極端にすりへってしまうので

使用限度はすぐに来てしまうので注意しましょう。

使用限度

金属チェーンや非金属チェーンは、

1/3もしくは、1/2ぐらい摩耗したらもう使用しない方がいいでしょう。

摩耗が進むと切れやすく、

チェーンが切れてしまうと車を傷つけてしまうだけでなく

駆動部分に絡まったりして、大きな事故につながるので、

摩耗が進んできたらこまめに確認をし、早めに仕様をやめましょう。

使用していなくても、劣化はします!!

一般的に金属チェーンは、約5年~10年ぐらいが使用期限とされています。

金属も劣化してしまうので、耐久性が落ちてしまいます。

特に一度使用したものは、劣化しやすいので注意が必要です。

非金属チェーン(ゴム製や樹脂製)は約5年が使用期限とされています。

タイヤ等のゴム製のものもそうですが、劣化すると性能が悪くなったり

切れてしま恐れがあるので、5年以上経ったものについては使用しない方がよいと思います。

布チェーンも、他のチェーンと同様劣化してしますので、約5年を使用期限とした方がよいでしょう。

布チェーンの場合は、一度使用すると布が減っていくというよりは、

布がほつれていくと言った方がしっくりくるかもしれませんが、

布は傷んでほつれてきていたり、破れはじめていたら仕様はしないでくださいね。

タイヤチェーンの保管方法。

新品時のタイヤチェーンについては、

直射日光に当たらない出来れば冷暗所に保管することをおすすめします。

一度使用したタイヤチェーンについては、水で十分洗っていただき、

よく乾かしてから直射日光をさけて、できれば冷暗所に保管することをおすすめします。

なぜ水でよく洗うかというと、

冬の路面には、凍結を防ぐための『凍結防止剤』が撒かれています。

これは、凍結をしにくくする効果があるんですが、同時に金属を錆びさせてします効果もあります。

金属チェーンであっても、ゴム製等の非金属チェーンであっても

金属部分は存在しています。

その部分が錆びたら著しく劣化してしまうので、次の年でさえも使用できなくなる事もあります。

よく乾かすのも同じ意味ですね。

まとめ。

今回は、タイヤチェーンの種類や使用限度についてお話させていただきました。

タイヤチェーンは、あくまでも応急用として扱われます。

でも、いざという時は、スタッドレスタイヤよりも滑りにくく安全性が高いとも言えます。

国土交通省が発表している、高速道路におけるチェーン規制についても、

スタッドレスタイヤだけでは、走行できない場合があると記載されていますので、

積雪がある地域を走行する予定がある場合は、タイヤチェーンを持っている方が安心だと私は思います。

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店長

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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