先日は、タイヤの横にある黄色い点(軽点)についてお話しました。
そのときの記事はこちら。
軽点は、タイヤの一番軽い部分で、ホイールの一番重いであろうバルブの近くで組み付けをすることによりバランスをよくする目的があったんでしたよね。
では、国産タイヤにはもう1つ赤い点が付いています。
(無い場合もありますが。)
その赤い点はどんな意味があるのでしょう。
今日はその事についてお話させていまだきます。
店長
久留間くん、タイヤの黄色い点、軽点マークについてはわかったなか?
分からない場合はこの記事を復習してね。
研修生
よくわかりした。
軽点は、タイヤの一番軽い所でホイールの一番重い所と合わせてバランスを良くする目的で付けられているんでしたね。あくまでも目安なので、軽点とバルブは必ずしも合わせていなければいけないわけではないってことでたね。
店長
そうそう、軽点については理解できているようだね。
じゃあ今日は、もうとつの赤い印について話するね。
研修生
はい、よろしくお願いします。
黄色い点は軽点でしたが、赤い点はなんて言うんですか?
店長
赤い点は、『ユニフォミティ』と言うんだよ!
簡単に言うと、タイヤの中で一番大きいところにマーキングされているんだよ。
研修生
タイヤって丸いのでどこが大きいとか小さいとかってないんじゃ?!
店長
タイヤは丸くて作られているけど、真円ではないんだよね。
タイヤを作る工程をみても、1枚のゴムの板を丸にして端を合わしているって感じの作り方なんだよ!
なので、大きい所がでてくるんだよね。
研修生
そうなんですか!!
タイヤはまん丸だと思っていました。
でも、タイヤの大きい所がわかって何があるんですか?
店長
タイヤが大きいってことは、そのまま転がるとそこの部分だけ振動になるだろ?
その、外径が大きい事による振動はタイヤとホイールをもう一度外さないと調整できないんだ!
昨日勉強した、軽点がずれてもバランス調整でなんとかなるけどね。
そして、新品ホイールには、一番小さい場所に白い点もしくは青い点がうってあるホイールがよくあるんだよ!
そのホイールの一番小さい所と、タイヤの一番大きい所ユニフォミティを合わせたら、真円に近いタイヤになるんだね。
研修生
なるほど!
ホイールも真円ではないってことなんですね。
タイヤとホイールを合わせて真円に持っていく為の印ってことなんですね。
店長
よく理解できたね。
その通り!
でも、このユニフォミティを使ったタイヤの組み方は、ホイールが新品の時しかできないんだ!
ホイールの印は、使用していると消えて無くなってしまうから、次のタイヤ交換まで残っていることが少ないんだよね。
研修生
それじゃ、2回目のタイヤ交換からはユニフォミティを使えないってことですか?
店長
ホイールに印が残っていたら使えるけど、きえてしまってたら使えないね。
その時は黄色い点(軽点)を使ってタイヤを組むようにしよう。
研修生
新しいときの特権って感じですね!
黄色い軽点と、赤いユニフォミティの両方使えそうなら、ユニフォミティを使った方がいいんですか?
店長
その通り!
ユニフォミティは後で調整ができないけど、軽点はバランスで調整できるから、ユニフォミティを優先でタイヤを組んだらいいよ!
研修生
了解しました!
店長
それじゃ、ユニフォミティの件はもう少し詳しく解説しようかなっ!
タイヤの側面にある赤い点の正体とは?
黄色い点は軽点と言ってタイヤで一番軽い所を示していましたね。軽点については詳しく解説しています。その時の記事はこちら。
赤い点はユニフォミティマークと言う印です!
簡単に言うと丸いタイヤの中で一番大きくなっているところにマークしています。
タイヤは丸いものですが、新円に作ることはできません。
タイヤの作り方はこちらに詳しく乗っています。
(日本グットイヤーのサイトに飛びます)
簡単に言うとタイヤは、板状のゴムを丸く張り合わせいるようなものなのです。
なので、合わさっている部分は少しゴムが厚い場合もありますし、タイヤはゴムなので真ん丸には作れないものなのです。
とはいえ、技術の進歩で昔と比べると新円に近くはなってきましが。
丸いタイヤに大きい部分があるとどうなるでしょう。
何となくイメージがわくと思いますが、大きい部分が路面に接した時は少し車体は上え持ち上がると思いませんか?
それが高速で動くと細かい振動になってします。
これは、タイヤ組んでしまうと調整したりはできないので、タイヤとホイールを組み合わせた時点で決まってしまいます。
ではそのタイヤの一番大きいところユニフォミティをどのよう使うのかというと。
ホイールの一番小さいところがどこかを調べなければいけませんね。
それが新品のホイールには、マーキングされています。
白い点もしくは青い点が、ホイールの外周に近い所にマーキングされています。
このマーキングの事をボトムマークと言います。
そこがホイールの一番小さいところです。
ホイールも新円ではないんですね。
新円に近い高性能なホイールには、この印がない場合があります。
なので、全てのホイールにあるとは限りません。
タイヤをホイールに組み込んだ時は、ホイールは固くタイヤは柔軟性があるので、ホイールにタイヤは沿って行く形で落ち着きます。
なので、ホイールの一難小さいところにタイヤの一番大きいところを持っていくと、新円に近くなるという事です。
ただ、これも軽点と同じく目安に過ぎないので、ホイールのボトムマークとユニフォミティを合わせたら必ず新円になるというものではありません。
そこが合っていないから必ず振動が出るって事でもありません。
より丸に近づける為に合わせると言ったイメージです。
軽点とユニフォミティはどっちを優先したほうがよい?
車を乗っているユーザーさんには関係ないと言えば関係ないのですが、タイヤを組む時に軽点とユニフォミティがあり、ホイールにボトムマークがある場合は、ユニフォミティを合わせることを優先するとよいでしょう。
先ほども言った通り、タイヤの外径の差からくる振動は調整で何とかなるものではありません。
軽点がすれていても、バランス調整でバランス不良を無くす事はできます。
なので、ユニフォミティを優先して合わせるようにしましょう。
新車のタイヤは、殆どがこのユニフォミティをホイールのボトムマークに合わせています。
なので軽点はバラバラになっていることが多いでしょう。
でも実は、軽点の方が知名度が高いので、新車を購入してタイヤを見た時に軽点がバルブからずれていることを指摘される方が稀にいます。
これは、ユニフォミティを優先しての組み方なので問題ありません。
というより、軽点を合わせるより精度を上げているので、良いことと思う方が良いでしょう。
ホイールのボトムマークは、時期に消えてしまいます。
新車のタイヤがすり減って、もしくは劣化して交換しないといけない時期にはボトムマークは消えてしまっているでしょう。
なので、2回目のタイヤのタイヤ交換は軽点をバルブに合わせる組み方をすることが殆どなのでその辺もよく見てみると楽しいかもしれませんね。
タイヤの赤い点、ユニフォミティについては、わかって頂けましたか?
新品の時だけタイヤの事を教えてくれる軽点やユニフォミティがあるから快適にドライブができるのかもしれませんね。