タイヤ専門店の元店長がおススメする、後悔しないタイヤ選びとカーライフサポート

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タイヤ屋さん事情 夏タイヤ

夏タイヤはいつ買うのが一番安い?損をしない買い方とは?

更新日:

自動車のタイヤは、家電の買い替えの様に壊れたからという理由で買い替えることって少ないと思います。
中には、思いがけないパンクをしてしまい、パンク修理ができず交換した方もおられると思いますが、殆どの場合はカーディーラーの点検の時に交換した方がいいと言われたとか、
ガソリンスタンドやカー用品店で交換をススメられたなんかが多いのではないのでしょうか。

自分で交換時期や、使用限度の判断ができる人はいいですが、その判断ができない人は言われたことを信じるしかありません。
でもタイヤというものは、徐々に減ってきて、徐々に劣化していくもので昨日は大丈夫で、今日からダメってことが無いので交換時期って迷ってしまうと思います。

見た人の見解によっても、今すぐなのか、もう少しは使えるのかっていうのも変わってきます。

そろそろと言われた時に、カー用品店やタイヤ屋さん、カーディーラーでさえ『今なら安くします』という事を言ってきます。
果たして本当にその時が一番買い時だったのでしょうか?
もう少し使えるなら、一番安く買える時に買いたいですよね?

今回は、夏タイヤをお得に買える時期や買い方について書いていこうと思います。

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研修生

店長、よくお客さんからタイヤはいつ買ったら安いか聞かれるんですが、どう答えたらいいんですか?

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店長

久留間くん、それは今だよ!
今買ってくれたら一番安くしますって言えばいいんじゃない?

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研修生

そんな、インチキスタンドみたいなこと言えません。

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店長

うそうそ。
一番困っちゃう質問の一つだよね。
でも、お客さんは同じ買うなら安い時に買いたいって思うのが自然だよね。

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研修生

確かに、僕も服や靴なんかを買うときも安いセールの時を狙って買いますもんね。
それと一緒ですね。

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店長

そう、誰しも同じ商品なら安く買いたいと思うのが自然な心理だよね。
僕だってそうだしね。
家電だったら、壊れた時に近くの電気屋さんを回って一番安い店で買うって事が多いと思うけど、それは家電の場合緊急的に買わないといけないことが多いからだよね?
でも、タイヤの場合、パンクとか車検で引っ掛かったとかを除くと緊急的に交換することって少ないと思うんだよ。
車の点検に出したら、そろそろ交換しないといけないと言われたとか、次の点検の時には交換した方がいいですみたいな、もうすぐ交換って場合が多いんだよね。
そうなると、そろそろ交換なら安い時期に安い店で交換しようと思うもんなんだよ。

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研修生

タイヤって交換時期の判断って難しいですよね。
スリップサインっていう使用限度のサインはあるけど、そこまで使ったらいけないってサインなのでスリップサインが出る前にそろそろ交換した方がいいって時期が来ますしね。

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店長

そうだね、スリップサインはあくまでも車検の判断や使用限度なのでスリップサインが出るまでは使えないから、それまでに交換しないといけないんだよね。
でも、そのそろそろって判断って見る人によって変わっちゃうのが現実なんだね。

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研修生

言い方悪いですけど、タイヤをどうしても売りたいお店はそのそろそろ交換の時期を早めに言ったりしますもんね。

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店長

最近は、ガソリンスタンドがセルフ化されて整備をしているお店が減ってきたので、タイヤを強く勧めてくるって話は減ってきているけど、一昔前はよく聞いたもんだけどね。
ガソリンスタンドでタイヤがダメと言われて交換にきましたというお客さんのタイヤを見るとまだまだ使えるタイヤだったって事がよくあったんだよね。
そんな時は決まって、今なら安くできますって言われているんだよ。

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研修生

それ聞いたことあります。
でも、タイヤの事をあまり知らない女性なんかは、今すぐ交換しないといけないって言われたら、怖くなって交換してしまいそうですね。

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店長

そうだね、そーゆーお店のターゲットは車の事をあまり知らない人だったりするんだよね。
なので、医者のセカンドオピニオンじゃないけど、タイヤもあるお店で交換をススメられたら違うお店でも点検してもらいあとどれぐらい使えるか聞いた方がいいかもね。
後、半年ぐらいといわれたなら、半年以内に一番安い時期を狙って交換したらいいと思うよ。

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研修生

で、一番安く買える時期っていつなんですか?

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店長

ではその事について詳しく話すね。

夏タイヤが一番安い時期とは。


乗用車のタイヤは、もちろん全ての車に4本ついています。
一般的に、スタッドレスタイヤは冬の道を走行するために作られたタイヤだという事は皆さんもご存知と思います。
それに対して、ノーマルタイヤすなわちスタッドレスタイヤではない1年を通して履いている通常タイヤの事を、冬用タイヤとは逆の夏タイヤと一般的に言われています。

雪の降る地域は、冬はスタッドレスタイヤを履き、夏場は夏タイヤを履くというサイクルだと思いますが、雪が降らない地域はスタッドレスタイヤ兼用と夏タイヤを1年中履いている地域に分かれると思います。

では、その夏タイヤはいつが一番安く販売されているのでしょう。

今のタイヤ業界は、年中セールをしています。
新聞を購読している方はわかると思いますが、毎週のように各店のチラシが入っている場合があります。
時期にもよりますが、各店舗1月に1回~2回はセールをしているでしょう。

しかも、チラシに載っている特価のタイヤは、海外のお買い得タイヤや、お店のオリジナルタイヤなど元々安いであろうタイヤがあたかも今だけ安いような書き方で掲載されています。
実は、通常時にこのようなタイヤを買ってもさほど価格は変わりません。

なので、セール期間中がとりわけ安いという事も無いようです。

タイヤを購入する時は、家電の様に値引き交渉をする方が多いのです。
これは、地域によっても差がありますが、関東より関西の方が、値引き交渉も激しいようです。

なので、夏タイヤの安い時期は地域によって違ってはきますが、お店として一番夏タイヤを売りたい時期は一番安くしてくれると言えます。

スタッドレスタイヤを履く地域のお店の場合は?

スタッドレスタイヤを履く地域、すなわち冬に雪が降ったり凍結するような地域のお店は、スタッドレスタイヤを入荷・販売しだす秋から冬にかけてが一番安くしてくれる事が多いでしょう。

お店としたら、これから迎える一年で最大の儲けであるスタッドレスタイヤをできるだけ確保したいのが正直なところ。
スタッドレスタイヤは、持ってたもん勝ちなところがあります。
なので、できるだけ在庫を置いておきたいのですが、スペースは限られている為、これからの時期売れなくなる夏タイヤの在庫をできるだけ減らしたいんです。

なので、スタッドレスタイヤがある程度売れる地域は、冬前の10月ぐらいが夏タイヤを一番安く値切れるでしょう。

ただ、在庫を売りたいので古いタイヤや人気のないタイヤを勧めてくる可能性が高いので、そこは注目が必要です。

あと、もうひとつの狙い目は、スタッドレスタイヤのシーズンにあえて夏タイヤを買うという方法も安くなる可能性が高くなります。

スタッドレスタイヤは、各店舗値段の下げ合いなところがあり、相見積もりでかなり値切れる店舗もあります。

販売スタッフも値引きマヒ?をしてるので、いつもの限界を越えて値引いてくれることがあります。
スタッドレスタイヤの時期は年末が近いので、店舗もできるだけ在庫をお金に換えたいという気持ちもあるでしょう。

なので、スタッドレスタイヤを履く地域のお店は、夏タイヤを安く買えるのはスタッドレスタイヤを販売し始める10月ぐらいか、年末が一番安くなります。

スタッドレスタイヤを履かない地域のお店の場合は?!

冬にあまり雪が降ったり凍結をしない地域の場合は、スタッドレスタイヤの入れ替えが少ないので、冬前に値切れるって事はないでしょう。
しかし、お店の決算時期や年末はお店としても在庫を減らしたいので、値引き交渉にのってくれます。

どの店舗も共通していてるのは年末が一番安くなりやすいということです。

どのお店も販売計画本数というものがあります。
タイヤ業界は、利益をどれだけ上げれたかも大事ですが、何本タイヤを売ったかという計画もあります。
大きなタイヤでも小さなタイヤでも1本は1本です。
なので、年末は計画の本数までのカウントダウンがされるので、どのお店も必死になります。

なので、スタッドレスタイヤにかけている所はあるんですが、暖冬などでスタッドレスタイヤの売れ行きが悪いと夏タイヤを安くても販売しないといけなくなります。

そこが狙い目なのですね!

お店や、地域によっても違いはありますが、タイヤは値切らないと店頭の表示している価格で売られる事もあります。
もちろん、店頭に表示しているのですからその価格で売るのは間違ったことではありません。
でも、安くなるに越したことないですよね?

4本交換すると決して安くはないタイヤなので同じ買うなら、値切って少しでも安く買いましょう。

決して喧嘩腰で値切りに行ったらダメですよ。
販売スタッフも人間です。
少し下からお願いした方が値引き額も大きくなると思います。

是非、損のないタイヤ交換をしてください。

今日も、最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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