前回は、エアコンが効かない、冷たい風がでない時の原因と参考の修理金額について紹介しましたが、今回はエアコンは効いていて冷たい風は出ているが、同時に嫌な臭いが出てきている場合の原因と対処方について書きたい思います。
久しぶりにエアコンのスイッチをオンにしたときに、いや~な臭いがして思わずエアコンを切ってしまったことありませんか?
別に車内でタバコを吸っていないし、とくに汚くはしていないのに、なんだかとっても不快な臭いが漂ってきたって方も多いのでは?
ちょっとしたひと手間でその臭いが解消するかも知れません。
研修生
店長!
僕の車なんですが、最近暑くなってきたので久しぶりにエアコンをつけたら、なんかとっても嫌な臭いが出てきたんです。
これって何なんですかね?
昨年エアコンを使っているときはそんな臭いなかったんですが・・・。
店長
それはこの時期によくあることだね。
冬場は暖房を使っているんだけど、車のエアコンは冷房と除湿の効果しかなく暖房はエンジンで温められた冷却水の熱を利用しているので、家庭見たいにエアコンの動力で暖房に使うことはないんだよ。
研修生
自動車のエアコンは家庭用と違うかったんですか?!
初めて知りました。家庭用エアコンの小さいがついているのかと思っていまいた。
だからA/Cってボタンがあったんですね。
店長
そうだね。A/Cのボタンはエアコンのコンプレッサーを入れるスイッチと考えてもいいかな。
なので、冬場はA/Cのボタンをオフにしても暖房がでるので燃費も夏場に比べてよくなるんだね。
研修生
そうだったんですね。
家庭用とは構造が少し違っているんですね。
あの臭いの原因は何なんですか?
店長
あの臭い原因は、カビなんだよ!
エアコンの室内機にあたるものが自動車ではエバポレーターと言うんだけど、そのエバポレーターに水滴やほこりが着きカビが発生するんだよ。
冬場使わずにカビが大量に発生し、エアコンを久しぶりに使うとカビが飛ばされあのイヤな臭いとなるんだね!!
研修生
あの臭いはカビだったんですか?!
ショックです!!
臭いがするってことは、カビを吸うてしまっているってことですよね?
身体に悪そうな気が・・・。
店長
そうだね~!
イヤな臭いがするのも嫌だけど、カビを吸ってしまい体に悪影響があるのも嫌だね!!
そうなるのがイヤなので、1年中エアコンをオンのまま使用している人もいたりするね。
でも燃費は悪くなるし、先ほど言ったみたいに暖房はエアコンの力で温風を出しており訳ではないので、冬場に暖かい温度でエアコンを設定したとしても、少し寒さを感じてしまうよね。
研修生
カビが原因なら、何か対策はないんですか?
店長
対策はあるよ!!
応急処置的なものから、予防法まであるから、順に解説していくね。
自動車のエアコンからする臭いの原因は、カビだった!
自動車のエアコンのシステムは、家庭用のエアコンとは少し違うので、比べにくいのですが、家庭のエアコンのフェルターを外した時に見える無数のひだのような部分がありますよね?
車にもそれがついていてエバポレーターと言います。
エアコンフィルターも、エバポレーターが風を吸うところのついている車種が多くあります。
家庭用の室外機から水が出ているのを見たことありますよね?
車もエアコンをつけたままアイドリングで止まっていると、ポタポタと水が滴り落ちているのを見たことありますよね?
あの水が出ることは、家庭用でも自動車でも同じなんですね。
自動車のエンジンを切ればエアコンも止まってしまうので、そのびちょびちょになったエバポレーターは水分と多少のほこりや雑菌が付着したまま放置されます。
そうなればカビが発生して、次にエアコンをつければそれが風に乗って飛んでくるって事なんですね。
毎日車に乗っていたり、気温や湿度によってカビが発生しにくい時もありますが、エアコンを使っていない冬の期間はずっとカビが発生し続けているので、久しぶりにエアコンをつけた時に大量のカビが飛散し臭うってわけなんです。
臭いが嫌っていう問題もありますが、カビが車内の密閉空間に飛散すると、からだの中に入ってしまう可能性が高く体にも悪いですよね!
そうならないために、まずは予防することを考えましょう。
カーエアコンから、カビ臭がしなくなる予防法。
これば簡単です。
家庭用エアコンと同じで洗浄してあげればいいです。
家庭用のエアコンは、清掃業者を呼んだり市販のエアコン洗浄剤で清掃したりしますよね?
そして、フィルターにつまったホコリ等をキレイに掃除します。
それを自動車でも、同じことをするだけです。
自動車のエアコンの本体は助手席の奥についている車が殆どで、そこにエバポレーターがあり、エバポレーターに水滴がたまりカビが発生、臭いの原因となっています。
この、エバポレーターを洗浄してカビを取ってしまえば臭いは無くなります。
ただ、洗浄剤は売っていますが、なかなか自分で作業するには、知識がないと少し大変かもしれません。
そんなときは、カーディーラーかオートショップ(オートバックス等)に作業を依頼しましょう。
車によって金額は違いますが、平均5000円前後でエバポレーターの洗浄をしてくれます。
人気の車種は、インターネットに作業手順なんかも載ってるので、自分でしてみるのも楽しいかもしれませんよ!
エバポレーターの洗浄と同時にしたいのがエアコンフィルターの交換です。
家庭用のフィルターは、水洗いが出来て何度も使えますが、自動車のエアコンフィルターは紙で出来ているので洗浄はできません。
汚れてしまったら交換が必要なんです。
今は、消臭・抗菌などのフィルターが販売されているので、気になる人はそういったものを選ぶといいですね。
エアコンフィルターの交換は意外と簡単です。
殆どの日本車の場合、助手席前のグローブボックスの奥についています。
グローブボックスは簡単に外れるようになっている車種も多いので、すぐに外れると思います。
グローブボックスが外れれば、すぐそこに見えるのでフィルターを新しいものと交換するだけです。
ただ、汚れ具合にもよりますが、エアコンフィルターを交換しただけで劇的に良くなったってことはあまりないので、エバポレーターの洗浄と一緒にする方が良いでしょう。
時間が無いときの応急措置の仕方。
急に温かくなり、エアコンを使おうと思ってもなんの準備もしてなかった!
今日友人を車に乗せないといけない!
なんてこともあるかもしれません。
そんなときの応急措置を紹介します。
まずは、エンジンをかけA/Cのボタンをオフにします。
そしたら、温度を一番高く(熱く)します。
その時、風量も最大にします。
そして、
窓を開けて10分ぐらい放置します。
それで、エバポレーターの中のカビやホコリが温風と一緒にそとにでます。
この時に必ず窓を全開でなくてもいいので、開けてください。
閉めたままだと、カビやホコリが車内にたまってしまい大変です。
これは、あくまでも応急措置なので、少しすればまたカビの臭いがしてきます。
なので、しっかり元の原因から対策しないけませんね。
どーでしたか?御自宅のお車は、エアコンにカビはえてませんか?
これから、梅雨が始まり暑い夏がきてエアコンを使う季節。
快適にドライブするためにも、早めにエアコン対策をしてみてください。