タイヤ専門店の元店長がおススメする、後悔しないタイヤ選びとカーライフサポート

お車のタイヤ交換の事からお車のメンテナンス、たまにはドライブ情報など、タイヤを中心としたカーライフをサポートします。

タイヤ管理 タイヤ豆知識

タイヤの製造年月日は一目でわかる。古い新品タイヤに注意?

投稿日:

皆さんは、タイヤは古くなると交換しないといけないのは知っていますか?
タイヤはゴムで出来てきます。
それは殆どの人がわかると思います。
ゴムは、時間が経つと劣化して固くなってしまいます。
固くなると、摩擦抵抗が減って滑りやすくなったり、ヒビが入って割れてしまいます。
そうなれば、危険になるので交換が必要となるのです。

でも、中古車で車を買ったときに着いていたとか、タイヤをネットオークションで落としたなど、タイヤ屋さんで新品を買わずに使用するケースがあると思います。

そんなときにタイヤの古さがわかったら安心ですね。
実は、タイヤには製造年月日が刻印されているのです。

スポンサーリンク

avatar

研修生

店長!
お客さんから、タイヤがいつ造られた聞かれたんですけど、ぼくが造ったわけではないので、わからないんですけど、この前入荷したばっかりなんで、そのちょっと前ぐらいですかね?

avatar

店長

久留間くん、それは違うなっ!
タイヤは製造されてすぐに出荷されるとも限らないんだよ!
需要の多いタイヤはそれだけ沢山出荷されるけど、製造する数も多いのでタイヤメーカーはある程度ストックを持っているし、あまり需要のないタイヤは、製造する数は少ないけど、出荷される数も少ないので長い間ストックで残っている場合があるんだよ!
なので、タイヤには製造年月日が必ず書いてあるんだよ!

avatar

研修生

製造年月日が書いてあるんですか?
それは知らなかった!
入荷したタイヤが全て製造したてってことはなかったんですね!
じゃあ、タイヤをタイヤ屋さんで交換するときもその製造年月日を確認した方がよさそうですね!
で、どこに書いてあるんですか?
その製造年月日・・・。

avatar

店長

タイヤメーカーによって表記の仕方が少し違うんだけど、共通して言えるのが、4桁か3桁の数字が製造年月日を表してるんだよ!
タイヤのホイールに近い所のどこかに少し窪んでいるところがないかい?
そこになにかアルファベットがあって、そのあとに4桁の数字があるよね?
それが製造年月日だよ!

DSC_1164


avatar

研修生

あーこれですね。
『BAH4814』・・・
どれですか??
昭和48年?1月4日?
そんなわけないか。

avatar

店長

違う違う!!
逆から読むんだよ!
2014年第48週目って意味なの!
タイヤの製造年月日は、○月○日じゃなくて何週目に造られたかが表記されているんだよ!

avatar

研修生

んじゃ、その前のアルファベットの意味はなんですか?

avatar

店長

このアルファベットは、タイヤメーカーによって意味が違うんだけど、どこの工場で、どこのラインで製造されたかが暗号として書かれていることが多いので、メーカー関係者にしか必要のないものなんだなぁ。

avatar

研修生

そーなんですね。
それでは、後の数字をみれば分かるってことなんですね!
これなら、タイヤがいつ造られて今何年経っているかもすぐわかるので、安心ですね!

avatar

店長

タイヤメーカーでは、製造後すぐに保管庫に入れられて出荷の順番待ちをするのだけど、空調も完備されていて適正保管されているので、製造から少し期間が経っていても性能はかわらないんだよ!
でも、お店の外とかに並べられているタイヤは、適正保管とは言えないので、長い間展示しているたいやは極力避けて購入する方がいいねー!

avatar

研修生

そーですよねー!
タイヤの天敵紫外線をバシバシ受けていたら、いくら新品でも劣化してそうですもんね!

avatar

店長

タイヤメーカーは、製造から3年までは使用してなければ、新品同等の性能といってるんだけど、条件は適正保管なので、やっぱり外に並べてあるタイヤは少し傷んでいることが多いよね!
なので、お店でタイヤを購入するときは、製造年月日と保管状況を確認した方がいいかもね!

スポンサーリンク

avatar

研修生

新品でも古いタイヤって嫌ですもんね!

avatar

店長

お店によったら、古いタイヤをアウトレット的に安く出している場合があるので、古くても距離を走るからいいって方にはお買い得かもしれないね!

avatar

研修生

タイヤって高い買い物なので、同じ値段で買うなら少しでも新しい物の方ながやっぱりいいですね!

avatar

店長

そーだね。同じ値段で買うなら新しいできたてのタイヤの方がいいもんね。
もう一つよくある話が、中古車を買うときにタイヤを交換しておきましたと言われたが、中古だったってのもよく聞くね!

avatar

研修生

そんなことあるんですか?
確かに新品のタイヤに変えたとは言ってないですね!
でもそれはひどいなぁ~!

avatar

店長

ひどい話だけどよくあるみたいだよ。
中古車屋さんはできるだけ出費を抑えたいからね!
なので、そういう場合もしっかり製造年月日を確認して、あまり古いようだとすぐにまた交換しないといけないので、事前に新品なのか、中古なのか、中古ならどれぐらい古いタイヤなのかを確認する必要があるね!

avatar

研修生

確かにそうですね。
確認した内容とあっているかを製造年月日で確認した方がいいですね。

avatar

店長

そうだね。
後からトラブルにならないように、事前の確認が安心だね。
それでは、もう少しタイヤの製造年月日について解説するね

タイヤの製造年月日の表記している位置と見方。

タイヤの製造年月日は、タイヤの表にだけ刻印しています。
表?と思った方もおられると思いますが、実は厳密にいえばタイヤには表と裏があります。

タイヤにインサイドとアウトサイドがある場合は、もちろんアウトサイド側にだけ製造年月日が刻印されています。
インとアウトが決まっているということは、必ずアウト側が見えている状態ですね。
なので、右側も左側であってもアウトの方が外を向いていて、製造年月日の刻印も外を向いているという事になります。

今は少なくなってきましたが、回転方向のあるタイヤには、右側に来るタイヤに製造年月日を刻印しているタイヤメーカーが多いです。
これは、はっきりした決まりはないので、絶対ではありませんが、国内メーカーの殆どが右側のタイヤを表としています。
※回転方向のあるタイヤの見分け方は、タイヤのサイド部分に矢印とともに、『rotation』と書かれています。
どちら向きに転がすかが決まっているタイヤです。

それ以外の、回転方向もインとアウトも決まっていないタイヤは基本的にどこにでもどの向きにでも入れられるタイヤなのですが、片側にだけ製造年月日を刻印しています。

指定がない限り、その製造年月日を見えるようにタイヤを装着するのが基本です。

中には、中古車や古いタイヤを販売したお店が、故意にタイヤを裏向きに組んであえて製造年月日が見えないようにしている場合があります。
その場合は、走行には全く支障はないんですが、タイヤが古い場合があるので、車の下に少し潜り込んででも確認しましょう。

もっと悪質な所は、製造年月日の部分を削り落としている場合があります。
これは、確実に古いタイヤなので、注意しましょう。

タイヤの製造年月日は、ホイールに近い部分の少し凹んでるところ(膨らんでいるメーカーもあり)に刻印されているので、一度確認してみてください。

タイヤの製造年月日の表記の仕方は、タイヤメーカーによって少し異なっています。
ただ、皆さんが必要としている情報は、最後の数字の部分のなります。

この写真のタイヤは、『EK1R3906』となっています。
この『3906』の部分が、タイヤの製造年月日になります。
タイヤは、日にちの表記はしていません。
これは、2006年39週目の製造を意味しています。
39週目のどこかの日に製造されているんですね。

あと、最近は殆ど見かけなくなりましたが、3桁の場合があります。
例えば『398』という表記があるとしたらこれは、
1998年39週目製造という事になります。
2000年以降が4桁表記になったってことなんですね。

4桁の数字の前にあるアルファベットは、タイヤの製造工場や、生産ライン等タイヤメーカーの人が必要としている情報なので、
私たちにはあまり関係のない部分なので気にしないでください。

タイヤの製造年月日についてはお分かりいただけましたか?
いつもは、カーディーラーや車屋さんにお任せしている人も、一度ご自身の車のタイヤ見てみてもいいかもしれませんね。

スポンサーリンク

-タイヤ管理, タイヤ豆知識

Copyright© タイヤ専門店の元店長がおススメする、後悔しないタイヤ選びとカーライフサポート , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.