皆さんはタイヤのサイズの見方をご存知ですか?
タイヤ交換の経験をしたことがある方なら分かるかもしれまさせんが、タイヤにはたくさんサイズがあります。
サイズを間違って着けてしまうと、車検に通らないこともあるんですよ!
今回は、タイヤサイズの正しい見方と、サイズ変更のデメリットについて書きたいと思います。
店長
そーいえば、久留間くん!
タイヤのサイズの見方は知っているかい?
研修生
てんちょ~、それぐらいわかりますよー!
だって車好きの久留間くんですよ!
店長
それならいいんだけど、間違って覚えているといけないからねー!
研修生
わかってます。
タイヤのサイズは、タイヤの横の部分に書いてあるんですよね!
研修生
この写真のように
3桁/2桁R2桁の数字とあとなんかアルファベットが書いてあるやつです!
店長
あれ?本当にわかってる?
研修生
わかってますよー!
途中までは・・・。
はじめの 205 がタイヤの幅で、
55 がタイヤの高さ(分厚さ)で、
R がラジアルタイヤで、
16 がホイールのインチで、
あとの数字とアルファベットはなんかよくわかりません。
店長
やっぱりわかってないやないかーーい!
研修生
てへっ!
店長
てへっ!やないよ!
途中までは、だいたい合ってるけど、最後はわかってなかったね。
実際、純正のホイールをそのまま使って、純正と同じタイヤサイズのタイヤ交換の場合は、久留間くんの言ったところまでわかってたら十分だね!
でも、サイズを変更したりホイールを大きくするインチアップをするなら必要になることもある記号なので覚えておいて損はないかな!
研修生
では、店長!
詳しく解説をお願いします!
店長
先に言うな!
では、タイヤのサイズについてもう少し詳しく解説しますね。
基本的にタイヤサイズは変えない方が良い?
タイヤのサイズは、車の大きさや安定性、重さなどによって決められています。
大きな車のほど大きなタイヤが着いていることが多く、大きなタイヤほど重い重量に耐えられるように作られていることが多いのです。
では、タイヤのサイズの見方ですが、次の写真をみてください。
少し見にくいのですが、
この場合、タイヤサイズは
『165/50R16 75V』となります。
タイヤの横幅が『165』。
これはだいたい165cmという意味です。
ただ、メーカーやデザインによってピッタリではないので、参考にしてください。
ココですね。
次に『50』がタイヤの厚みです。
タイヤの用語としては偏平率と言います。
Rはラジアル構造のタイヤという意味で、現在では自動車用タイヤはほぼラジアルタイヤです。
トラックやバイク用タイヤでは一部バイヤスタイヤを使っていますが、乗用車用タイヤには使われていません。
これは、タイヤの内部構造の事なので、一般ユーザーには直接関係はないかと思います。
ホイールのインチは『16』ですね。
偏平率とホイールのインチがここです。
よく間違って覚えてしまっているのが、偏平率です。
偏平率・・・率というだけあってこれは%の単位です。
例題のサイズですと、『165』に対しての『50』%という事になります。
この場合、『50』が『55』になればタイヤの厚みが増えるのはわかりますか?
なので、同時にタイヤの直径も大きくなるということです。
ココは何となくわかってもらえると思いますが、次です。
同じ『50』でも『185』に変わればタイヤの厚みが増えるのはわかりますか?
『165』の『50』%より
『185』の『50』%の方が数字が大きくなりますよね?
ココを間違っている方が結構多いのです。
なので、同じ偏平率でもタイヤ幅が変われな実質のタイヤの厚みやタイヤの直径は変わってくるのです。
あと残りの『75』はロードインデックスといって、タイヤがどれぐらいの重さまで耐えられるかという指数になります。
これは、タイヤのサイズが同じなら、大体同じぐらいの指数になっています。
ちなみに『75』は負荷能力375kgです。
タイヤは4本ついているので、4本で1500kgまで耐えられるという計算になります。
この『165/50R16 75V』は軽自動車のサイズなので、1500kgもあれば荷重がが足りなくなることはないでしょう。
殆どの自動車は、エンジンが前についていて、前の方が重くなっていますが、それを計算しても十分の能力だという事がわかります。
これがロードインデックスです。
ロードインデックス―負荷能力対応表はこちらを参照ください。
(ブリヂストンのHPに飛びます)
最後に『V』ですね。
これは速度記号と言って、タイヤがどれぐらいの速度まで耐えられるかという指数です。
ちなみに『V』は240km/hです。
軽自動車で240km/hは出せません。
というか、日本の道路では出せません。
というぐらい余裕を見て設定されています。
海外では、180km/hの制限がないので、必要なのかもしれませんが、少なくとも日本では必要ない速度ですね。
ただ、気を付けないといけないのが、スタッドレスタイヤです。
スタッドレスタイヤの速度記号は、殆どのメーカーで『Q』の設定になっています。
『Q』は160km/hなので、乗用車の場合最大180km/hまで出ます。
公道で180km/hは出していけませんが、もし許可された場所などでスタッドレスタイヤを180km/hで走るとタイヤが速度に耐えらえなくなり、安全に走行できなくなります。
その前に、スタッドレスタイヤは柔らかく安定性が夏タイヤと比べて劣るのでそこまでのスピードを出すと怖くて乗ってられないかと思いますが、絶対に160km/hまでに抑えるようにしてください。
速度記号の詳しい指数票はこちらを参照ください。
(ブリヂストンのHPに飛びます)
タイヤは靴と違って、同じタイヤの種類でもサイズが変われば値段が大きく変わってきます。
ご自身で店舗やネットで調べたりする時は、
○○5/○○R○○ だけは現在と同じものを探すようにしましょう。
タイヤサイズを変えると車検に通らない可能性がある?
現在車検の規定で、スピードメーターの誤差が
+6%~-22.5%というものがあります。
これは、スピードメータと実際の速度の誤差がどれぐらいかというものです。
スピードメーターはタイヤの外径から計算されて表示されています。
タイヤは減ったり、交換して新品になったらまた元に戻ったりするので許容範囲を作っているんですね。
なので、タイヤサイズを変更して、特に大きくしたら車検に通らない可能性がでてくるのです。
この経範囲を見れば、タイヤを大きくした時の範囲の方が少ないですね。
よくある例で言うと、
タイヤを交換する際、ホイールはそのまま使って走行安定性を上げる為にタイヤ幅だけ太くする方がいます。
『195/65R15』がついている車に
『215/65R15』に変更したいという依頼です。
タイヤが付くか付かないかはさておき、同じ偏平率でもタイヤ幅が違うので、外径は大きくなってしまいます。
この場合タイヤ外径が大きくなるので、車検で引っかかってしまう可能性が出てきます。
車検に引っかかってしまったら、車検の為に適正サイズのタイヤにまた交換しないといけなくなります。
費用も時間もかかって、良いことありませんよね。
なので、タイヤのサイズは基本的に純正サイズで交換しましょう。
ホイールごと交換してタイヤサイズを変更するインチアップの場合は、タイヤサイズを変更しても車検にも通りタイヤ幅も太くすることができます。
インチアップについては、次回詳しく書きますね。
タイヤのサイズについてわかって頂けましたか??
まずはご自身のタイヤのサイズがあっているか見てみてください。
標準タイヤサイズは、運転席のドアを開けたところに空気圧のステッカーが貼ってあるので、そこに記載されています。
そのサイズと、現在のタイヤサイズが同じかどうで適正サイズが装着されているかがわかります。
違う方がもしいたら、何故だか原因を突き止める必要があるかもしれませんね。