先日オートバックスの新商品PBスタッドレスタイヤ『アイス・エスポルテ』はブリヂストン製ということをお話しました。
その時の記事がこちら
『オートバックスの新しいスタッドレスはブリヂストン製??』
そして、つい先日もタイヤ館の専売スタッドレスタイヤ『アイスパートナー』についてもお話させていただきました。
その時の記事はこちら
『タイヤ館だけで売っているアイスパートナーはカタログ非掲載?性能は??』
どちらもブリヂストン製で、どちらも専売モデル。
もちろん性能比較はしていません。
ですので、私が集めた情報だけで比較してみたいと思います。
研修生
店長!
よくスタッドレスタイヤとかで、前のモデルよりこれだけ良くなりました!
みたいな比較をみるんですが、他のメーカーと比較しているデータとかってないんですかね?
同じメーカーだと、そりゃ新しいタイヤの方がいいに決まってるじゃないですかー?!
店長
久留間くん、それはちょっと難しいんじゃないかなぁ。
もし自社より他社の方が性能が悪かったら、悪口になるし、自社の方が悪かったら、そんなことどこのメーカーも売れなくなるから言わないし。
研修生
そりゃそーですね。
でも、お客さん的には同じメーカーの比較より違うメーカーの比較の方が絶対知りたいと思うんですよー!
タイヤメーカーの人は、その辺わかってないんですかね?
店長
もちろんわかっているよ。
なので、公表されてないけど、自社と他社のタイヤの性能は比較テストをしてるよ。
スタッドレスタイヤだと、スケートリンクとかを利用して、凍った路面での制動距離を測ったり、どれぐらい滑りやすいかを何度もテストしているんだよ。
研修生
えっ?!
そーだったんですね。
ちゃんとテストしてるんですね。
それじゃ公表したらもっと売れると思うんですけど。
店長
だからぁ~さっきも言ったじゃん。
他社の悪口は言えないのっ!
研修生
あっ、そーでした。
どんなタイヤでもテストしてるんですかね?
店長
基本的に、新商品が多いかな。
スタッドレスタイヤなら、各社の一番最新モデル同士を比較テストをして、どのくらい差があるかを細かくテストしてるんだよ。
スタッドレスを買お客さんが、比較しやすいタイヤ同士じゃないと意味がないからね。
研修生
それって教えてもらえないんですかね?
店長
もちろん展示物には記載されていないので、スタッフの人に口頭で聞くしかないね。
知らない人もいるかもしれないけど、タイヤを担当している人なら何らかの情報は知っているだろうね。
気をつけないといけないのは、売りたいタイヤを良く言う傾向にあるので、その辺を見極めないといけないね。
研修生
僕が気になっているのは、前に店長が言っていた
オートバックスぼPBスタッドレスタイヤと
タイヤ館も専売モデルのタイヤの違いを知りたいんですよね~!
その二つのスタッドレスタイヤって比較してないですかね?
店長
その2種類のスタッドレスタイヤは比較テストはまずしないね。
廉価版のタイヤなので、性能でって言うより価格で買う人も多いからね。
研修生
どちらもブリヂストン製で、どちらも新商品。
消費者としては気になりと思うんですよね~!
高いタイヤがいいのはわかってるんですが、12月は何かと出費が多いですしね。
店長
わからなくもないね。
消費者としては、少しでも安く、少しでも良い物がいいもんね。
それじゃ、詳しいデータはないので、私が知っている情報だけで比較してみるね。
オートバックスのPBスタッドレスタイヤとは。
カー用品店で一番?有名なオートバックスですが、さすがにタイヤを作る技術はありません。
ですのでオートバックスのプライベートブランド(PB製品)として、タイヤメーカーに作ってもらっています。
今までのオートバックスのPBスタッドレスは
『ノーストレック』シリーズで現行型は『ノーストレックN3i』になります。
このタイヤのは、住友ゴム参加のファルケンが製造しています。
そして、2018年に新しいPBスタッドレス『アイスエスポルテ』が発売されています。
『アイスエスポルテ』に関する情報は
『オートバックスの新しいスタッドレスはブリヂストン製??』
の記事をご覧ください。
PB商品なので、店舗に行ってもほかのタイヤとの比較はありませんし、もちろんブリヂストンのスタッドレスとの比較もありません。
価格的には、ブリヂストンのブリザックシリーズよりかなり安い設定で出ています。
タイヤ館の専売モデルのスタッドレスとは。
タイヤ館は、ブリヂストン系列のタイヤ専門店で全国にチェーン店があります。
そのタイヤ館で販売してるには、もちろんブリヂストンのタイヤなのですが、カタログやホームページに載っていないタイヤも販売しています。
その中で、『アイスパートナー2』というタイヤが2018年に発売されました。
『アイスパートナー2』に関する情報は
『タイヤ館だけで売っているアイスパートナーはカタログ非掲載?性能は??』
の記事をご覧ください。
タイヤ館はメーカー系のタイヤ専門店なので、PB商品とは言わず専売品として販売しています。
カタログやホームページには、全く登場せず、店舗にずらりと特価スタッドレスとして並べられているタイヤですね。
この『アイスパートナー2』を販売しているのは、タイヤ館だけではありません。
・タイヤ館
・コクピット
・ミスタータイヤマン
・ブリヂストンタイヤショップ
・インターネット
等のブリヂストン系のショップもしくはインターネットで購入が可能です。
『アイスエスポルテ』と『アイスパートナー2』を比較。
発売は、アイスエスポルテも、アイスパートナー2も2018年秋になっています。
どちらも新商品ですね。
しかし、アイスエスポルテもパタンは、アイスパートナー2の前のモデルアイスパートナーと同じパタンを使っています。
そう、アイスパートナーの製造釜をそのまま使用してコストダウンしているんですね。
タイヤを安く製造するにはコストダウンは必要不可欠。
アイスエスポルテは、アイスパートナーの製造釜で
アイスパートナー2は、ブリザックREVOGZの製造釜で
お互い旧商品の型材を使って製造コストを抑えて作っています。
アイスパートナー2は、今回のモデルチェンジで使用しているゴムは変更していないそうです。
アイスエスポルテも、アイスパートナーで使用していたゴムを変更せずに製造しているそうです。
と言う事は、アイスエスポルテも、アイスパートナー2もどちらも同じゴムを使用しているのです!!
どちらも、氷上性能で定評のあるブリヂストンの発泡ゴムですので、ゴム質からくる凍結路での滑りにくさは同じようなものになるのですね。
そうなると両者の違いは、タイヤパタンだけになります。
アイスエスポルテは、左右対象パタン。
写真は対象パタンのイメージなので、アイスエスポルテではありません。
あくまでもイメージです。
それに対して、アイスパートナー2は左右非対称パタン。
写真は、アイスパートナー2ではなく、ブリザックのREVOGZです。
アイスパートナー2のタイヤパタンも同じものになります。
左右非対称パタンは、左右対称パタンに比べて走行安定性が向上し、雪の上でも凍った路面でも路面を引っかく能力が上がります。
乾燥路での走行安定性も良くなるので、
アイスパートナー2の方が、タイヤパタンから来る性能は高いと言えるでしょう。
さらに、ブリザックREVOGZの時に初めてスタッドレスタイヤで採用された
左右非対称形状も、このアイスパートナー2でも採用されているようなので、去らなる走行安定性が図らせているようです。
左右非対称パタンは
最近の夏タイヤやスタッドレスタイヤにはよく見られるパタンで、
そな名の通り左右が非対称なのです。
タイヤサイド部分に『OUT』と『IN』の記載があり
タイヤの外側と内側が決まっているので、その分性能がアップするもの。
タイヤの溝が、内側と外側では、デザインが違います。
左右非対称形状は
タイヤのサイド部分(時が書いてある部分)の形状が、外側と内側で違うのです。
タイヤのサイド部分の丸みが違うんですね。
それにより衝撃吸収力が向上したり走行安定性の向上が図れます。
この技術ができるのは現在ブリヂストンぐらいだと思います。
少し間違ってしまいそうですが、この2つの意味は全く違う物なのですね。
左右が非対称なので、タイヤのインとアウト(内側と外側)が決まっているだけなので、右側にも左側にも装着が可能となっています。
ですので、アイスエスポルテも、アイスパートナー2も、どちらもローテーションは前後左右できると言う事です。
ゴムが同じでローテーション条件も同じと言う事は、タイヤの減りやすさは同じと言う事になります。
結果
イメージとしては、アイスエスポルテはアイスパートナー2の旧商品と同じと言う事なので、
金額は同じであれば、
アイスパートナー2の方が性能的に優れていると言う事になります。
やはりブリヂストンとしても身内の方に性能の高いタイヤを販売させたいのかも知れませんね。
しかし、そこで価格差が大きく開くなら話は変わってきます。
地域や販売店によって価格は変わってくるので、一概にいくらの差になるかはわかりませんが、許せる範囲の価格差なら
ブリヂストンのアイスパートナー2を買った方が私は良いと思いますよ。
(あくまでも個人的な意見です。)
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。