皆さんは、スタッドレスタイヤを買おうと思った時、どこのお店を見に行きますか?
オートバックス?
イエローハット?
タイヤ館?
カーディーラー?
インターネット?
殆どの方が、何店舗かを見て回って決めることが多いと思います。
そこで、好きなタイヤメーカーがある場合は、そのメーカーに絞って探しますが、
特にこだわりがない場合は、店舗のお勧めや知っているメーカー、ネットで調べて聞きに行くって方もおられるでしょう。
そうした時に、タイヤメーカーのカタログに載っている商品なら比較がしやすいですよね。
同じ商品なら、店舗のサービス内容や、価格で決めればいいのですから。
でも、プラーベートブランド(PB商品)やカタログ非掲載の商品などは比較しにくいんですよね。
先日、オートバックスのPBスタッドレスタイヤについてお話しました。
その時に記事はこちらの
『オートバックスの新しいスタッドレスはブリヂストン製??』
に書いてありますで、気になる方は確認してください。
本日は、タイヤ館のオリジナルスタッドレスタイヤ、『アイスパートナー』について書いていきましょう。
2018年に新商品の『アイスパートナー2』が発売になっています。
カタログや、ホームページには掲載されていないこのスタッドレスはどんなタイヤなのでしょうか。
研修生
店長!!
昨日タイヤ館に行ったら、アイスパートナーというスタッドレスタイヤがあったんですが、帰ってホームページを見てみたら載っていないんです。
古いカタログ落ちの商品だったんですかね?
でも新商品って書いてあったような・・・。
店長
アイスパートナーは、カタログやホームページには載っていないよ!
ブリヂストンショップ専売モデルというやつだね。
タイヤ館やコクピット、ミスタータイヤマンやブリヂストンタイヤショップの看板があがっているお店だけが販売しているタイヤでオートバックスやディーラーでは売ってないタイヤなんだよ。
研修生
タイヤ館のプライベートブランドってことですか?
店長
プライベートブランドとは、少し違うかな。
タイヤ館は、ブリヂストン系列のメーカーショップになるから、自社ブランド商品だからプライベートブランドとは言わないんだよ。
プライベートブランドは、量販店などがタイヤメーカーにオリジナルタイヤを作ってもらって販売する事だからね。
研修生
そーでしたね。
では、アイスパートナーは専売モデルと言う事ですね。
店長
その通り!
販売は、ブリヂストンタイヤショップのみで、性能比較もその他のブリヂストンのスタッドレスタイヤとは、していないのでちょっと比較はしにくいかもね。
研修生
そうですよね。
ブリヂストンなら、スタッドレスタイヤではブリザックがゆうめいですが、アイスパートナーはブリザックではないってことですよね?
店長
そうだね。
位置づけ的には、ブリザックの廉価版という物なので、ブリザックのブランド名無いね。
性能もブリザックよりは、劣ってしまうんだよ。
でも、価格は安いので、価格は抑えたいけど安心のメーカーがいいって方ならぴったりなのかもね。
研修生
高いスタッドレスタイヤは性能もいいのはわかりますけど、人によって予算はあるだろうから、予算的にブリザックはきついけどブリヂストンのタイヤを買いたい人にはいい商品ですよね。
店長
まぁ、それがアイスパートナーを販売している本当の目的なんだろうけどね。
研修生
もう少し、ブリザックとアイスパートナーの違いを教えてください。
店長
了解。
そしたら、もう少し詳しく教えるね。
タイヤ館専売モデルのアイスパートナーとはどんなスタッドレス?
スタッドレスタイヤのモデルチェンジや、販売方法については、
『スタッドレスで狙い目なのは、型落ちの今年製造品?!買うときの注意点とは。』
の記事に書いてありますので、参考にしてください。
簡単に言うと、ブリヂストンで例えるなら
現在最新モデルが
ブリザック VRX2 で2017年に発売されました。
そのタイヤは、2013年に発売された
ブリザック VRX をベースに進化させたもので
そのブリザック VRX は
2009年に発売された
ブリザック REVOGZ をベースに進化させたタイヤでした。
このように、いつのタイヤを改良して進化させて行くのがスタッドレスタイヤのモデルチェンジの仕方でしたね。
一番新しいモデルと1つ前のモデルを製造販売します。
2つ前のモデルは廃番となり、製造はされなくて流通で残っているものだけが特化などでシーズン初めに販売されるのです。
ブリヂストンの場合は、今年はVRX2とXRXが同時に製造販売されていて
REVOGZは、昨年に廃番になっているため、今年はどこの店舗でも長期在庫でない限り販売されていません。
ブリザックシリーズは性能が良い分、開発費に費用がかかったり、高性能の安全性を作るのに良質な原材料にゴムが必要だったりとどうしても高額になってしまいます。
ブリヂストンのスタッドレスタイヤはほしいけど、高すぎて他のメーカーにした。
って人もいると思います。
それが、ブリヂストンのタイヤショップならどうでしょう。
ブリヂストンしか扱っていないので、いくら値引きを限界までしてもベースの金額が高いので最終的な金額は高額になります。
予算をオーバーしたお客さんは、他のお店で買ってしまいますよね?
そんなお客さんのためにブリヂストンタイヤショップだけのために製造したのがこのアイスパートナーです。
ブリザックの廉価版ってことですね。
扱っているのが、ブリヂストンのタイヤ専門店である
・タイヤ館
・ミスタータイヤマン
・コクピット
・ブリヂストンタイヤショップの看板のお店
・インターネット
です。
ブリヂストン系列のタイヤショップ専売品なのですが、なぜかアマゾンや楽天などのインターネットショップでも購入できます。
専売品としての商品ですが、インターネットで出ているのは、少しぶれている気がしますが、時代的に仕方ないかと。
このアイスパートナーは、タイヤ館などのタイヤショップでは基本的には目玉商品として販売されているので、
広告などには、タイヤとホイールセットでしか掲載はありません。
タイヤ単品では、基本的には店頭にも出ていませんが、スタッフの方にタイヤだけの販売を依頼したら応じてくれますし
インターネットでは、タイヤ単品で販売しています。
なんでアイスパートナー2は安いのか?
タイヤ館等のブリヂストンタイヤ専門店で専売品として販売している廉価版のスタッドレスタイヤは、今年新発売の『アイスパートナー2』ですが昨年まではアイスパートナーがそれに該当する商品でした。
アイスパートナー以前は、ST10→ST20→ST30と順番に販売されていました。
STシリーズの時は、廃番になったブリザックシリーズのタイヤ製造ラインを使いゴムを廉価版に変えて製造しています。
なので、タイヤを作るための釜はもうあるので、製造コストが削減され、ゴム質もブリザックより安い物を使用しているので、安くなるんですね。
しかしその後のアイスパートナーは、ブリザックシリーズのパタンを使わずに製造しています。
なので、次に出る廉価版のスタッドレスタイヤもまた違うパタンで製造されるかと思いきや
今年発売されたアイスパートナー2は、昨年廃番になった
ブリザック REVOGZのパタンを使用していました。
こちらがブリザックのREVOGZです。
このREVOGZ(レボジーゼット)は、ブリザック中でもそれまでのタイヤとはかけ離れた性能で、かなりの人気商品だったので使わないはずがありません。
スタッドレスタイヤが、左右非対称パタンになって初めてのタイヤだったので、当時はかなり注目されていましたよ。
今回の、アイスパートナー2は、ブリザックREVOGZの釜を利用して、
ゴムはアイスパートナーの時のゴムを使用して価格を抑えているようです。
これがアイスパートナー2の画像です。
GZと全く同じタイヤパタンですね。
GZの時にこれも注目されていた、ブリヂストン独自の技術
『左右非対称形状』はアイスパートナー2にも、採用されているので、価格を抑えながらも性能がいいタイヤになっているでしょう。
左右非対称パタンは
最近の夏タイヤやスタッドレスタイヤにはよく見られるパタンで、
そな名の通り左右が非対称なのです。
タイヤサイド部分に『OUT』と『IN』の記載があり
タイヤの外側と内側が決まっているので、その分性能がアップするもの。
タイヤの溝が、内側と外側では、デザインが違います。
左右非対称形状は
タイヤのサイド部分(時が書いてある部分)の形状が、外側と内側で違うのです。
タイヤのサイド部分の丸みが違うんですね。
それにより衝撃吸収力が向上したり走行安定性の向上が図れます。
この技術ができるのは現在ブリヂストンぐらいだと思います。
少し間違ってしまいそうですが、この2つの意味は全く違う物なのですね。
アイスパートナー2の性能は?
廉価版のタイヤなので、もちろん性能で言えばブリザックシリーズの方が上になります。
それは、雪の上でも氷の上でもスタッドレスとして必要な性能はブリザックシリーズの方が上になります。
摩耗性能は、ブリザックのVRX2とVRXの間ぐらいとされています。
VRXは早く減るのが難点だったので、VRX2ではそこを改良してきました。
なので、VRX2は摩耗性能が上がったようです。
アイスパートナー2に採用されているゴムは、ブリザックシリーズのゴムより硬めに作られているので、摩耗は遅いのですが、改良されたVRX2には敵わないようですね。
燃費性能も、ゴムが硬い分ブリザックシリーズよりは少しよいみたいです。
しかし、スタッドレスタイヤは燃費は悪くなる事が多いので、ブリザックでもアイスパートナーでもあまり変わらないと思った方がよいでしょう。
他者と比べると、
ここからは個人的な意見ですが、
国産タイヤでスタッドレスタイヤとしての性能で言えば
アイスパートナーは、
ブリザックやアイスガードよりは劣りますが、
ダンロップのウインターマックスといい勝負だと思います。
ブリヂストンとヨコハマは、発泡ゴムを採用しているので、性能低下が遅いので、その部分で言うとダンロップのウインターマックスよりも優れているかも知れませんね。
今年の価格は、まだ店頭に出ていなかったのでわかりませんが
①ブリヂストンのブリザック
②ヨコハマのアイスガード
③ダンロップのウインターマックス
とブリヂストンのアイスパートナー2
といったところでしょう。
その他のメーカーはその下に続くといった感じです。
まとめ
タイヤの新商品が出るとやはり注目をしてしまいます。
でも、私の個人的な意見としては、危険な冬道を走る可能性があるなら良いスタッドレスタイヤを履いている方がいいと思います。
スタッドレスタイヤで冬道の危険度は変わってきます。
事故を起こしてからでは遅いので、保険だと思って信頼のあるメーカーのタイヤを履く方がいいかと思います。
あくまでも個人的な意見ですが・・。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。