冬になると、やっぱり「寒い」って言ってしまいますね。
もうそろそろ北海道ではスタッドレスタイヤに履きかえている頃でしょうか?
東北や北海道などの降雪通期の方々は、雪に慣れていると思うので、あまりどこのスタッドレスがいいのだろうと迷う事も少ないのかもしれませんね。
実際履いている人の感想も聞くことができるでしょうし、実際毎年スタッドレスタイヤを履いて雪の上を走行しているので、比較もしやすいかもしれません。
しかし、雪が降ったり降らなかったりする、非降雪地域の方は殆ど雪の上で走行した経験がないので、スタッドレスタイヤを買う時でもとっても迷ってしまいます。
しかも、どのお店に行っても同じメーカーの新旧スタッドレスの比較はあるのだけれど、違うメーカー同士の比較ってタブーなのか、どこにもないんですよね。
それは、他社批判になりかねないので、どのメーカーも比較はしないんです。
その店舗の店員の話だけで比較しなくてはいけませんね。
それって、売りたい商品を良く言ってないかい?
って思う事もあると思います。
実際、店舗の売りたいタイヤを良く言っている店員が殆どでしょう。
なので、こっちのお店に行ったらA社タイヤをススメられたが、こっちのお店に行ったらB社のタイヤをススメられたなんて話はよく聞きます。
では、実際はどうなんでしょうか?
以前は、日本のメーカー同士でブリヂストンとヨコハマのスタッドレスタイヤを私の今までの経験で独自に比較してみました。
その時の記事がこちら
『【比較】ブリヂストンとヨコハマのスタッドレスはどっちがオススメ?』
よかったら覗いてみてください。
そして本日は、これもよく比較される
日本のブリヂストンとヨーロッパのミシュランのスタッドレスタイヤでは、どっちがいい?
これもよく聞かれます。
しかも価格も両社であまり変わりません。
ミシュランは海外製のタイヤですが、性能もよく夏タイヤは新車装着タイヤになってる車種もあるぐらい信頼されていますね。
今回は、ブリヂストンとブリザックVRX2と、ミシュランのX-ICE3+を私なりに比較して、どのような使いかをしている人がどのタイヤがいいのかをお話したいと思います。
今回も、私の個人的意見なので、正確なデータをとっているわけではありません。
参考程度に見ていただけたら、幸いです。
研修生
店長!
以前教えていた抱いてミシュランのスタッドレスについてはわかりました。
その時に記事がこちら
『ミシュランのスタッドレスX-ICE3+の評判は?どんな車に向いているのか?』
店長
ミシュランのスタッドレスがいいのはわかったんですが、他のメーカーと比べたらどっちがいいんでしょうかね?
例えば、ブリヂストンと比べるとどっち選択したらいいと思います?
店長
ブリヂストンとヨコハマはよく比べられるから以前比較してみたよね。
ブリヂストンとミシュランもよく比較されるタイヤなんだよね。
CMや宣伝効果もあるけど、やっぱり履いている人も声なんかもあってブリヂストンとスタッドレスがよいってのはみんなどこかで思っていると思うんだ!
店長
そうなんです。
どこの店舗でもブリヂストンが一番いいけど、高い的な事を言われるんですよね。
店長
そうだろ!
良い物だから高いのかも知れないけどね。
なので、そのブリヂストンと他のメーカーを比較しがちなのがスタッドレスタイヤなんだよね。
研修生
スタッドレスと言えばブリヂストンってどこかでインプットされてしまっているのかもしれませんね。
で、ブリヂストンとミシュランのスタッドレスタイヤはどっちがいいんですかね?
値段もあまり変わらない事が多いんですが。
店長
そしたら、今日も比較してみようかな。
今回はブリヂストンのブリザックVRX2と
ミシュランのX-ICE3+を比較してみよう。
研修生
どちら2017年に発売された最新スタッドレスタイヤですね。
店長
おっ!
よく知ってるね。
研修生
それぐらいは勉強してます。
店長
それじゃその両者で、どっちがどんな人に向いているか比較してみるね。
ブリヂストンのブリザックVRX2とは。
ブリヂストンのスタッドレスタイヤと言えば、ブリザックと答えられる人が多いですよね?
たぶん、知名度がナンバーワンでしょう!
それと同時に、一番高いスタッドレスタイヤという印象を持っている方も多いと思います。
決して間違いではないんですが、高いには理由もあるのですね!!
ブリザックは歴史が長く1988年に初代ブリザックが発売されました。
もう30年も経つんですね。
スパイクタイヤが販売中止になり、開発されたのがこのブリザックなのです。
ブリザックと言えば、発泡ゴムですね!
と言っても、興味に無い方には何のことかもわからないかのしれませんが、スポンジ状のゴムにすることによって、凍結路での滑る原因である表面の水膜を吸い上げて氷とゴムを密着させる技術で、最新作のVRX2でも進化をした発泡ゴムを採用しています。
この発泡ゴムの技術が、ブリヂストンが特許をとっていて他社はマネできない技術だったんです。
ちなみに最近では、特許の期限は切れて、同じような技術をヨコハマがプレミアム吸水ゴムに名前を変えて最新のアイスガード6に使用しています。
ブリザックの技術についてはあまり詳しい説明はここでは、省かせていただきますが、
タイヤ業界の中で、トップクラスの技術を持っているのがこのブリザックシリーズの最新作VRX2なのですね。
ブリザックVRX2は、
左右非対称パタンで、ブリヂストンでは定番となった内側と外側のタイヤサイド部分の膨らみ方の形状が違う左右非対称形状が採用されています。
これにより、走行安定性や走行安定性が向上するとされています。
この左右非対称パタンや左右非対称形状は、ブリヂストンの夏タイヤの上級モデルにも採用れていて、走行安定性には定評があります。
ゴムは、以前のVRXの時に採用していた『アクティブ発泡ゴム』を進化させ『アクティブ発泡ゴム2』に進化しています。
この発泡ゴムが、氷上性能を向上させています。
タイヤパタンは、以前のVRXとあまり変わらないように見えますが、今までの細かいブロックをあえて大きくすることで接地圧を開けて滑りにくくしています。
スタッドレスタイヤは、細かい溝が雪や氷を引っかく密着を高くして滑りにくいという固定概念をひっくり返しあえてブロックを大きくして滑りにくくすると言った逆転の発想から生まれたタイヤなんですね。
この発想は、良いゴム質でないとできません。
ブリヂストンぼ技術を持ってしたからできた技術なんですね。
そんな、ブリザックですが、速度記号(スピードレンジ)はどのサイズでも『Q』規格になっていて、最高速は160km/hになっています。
最高速なので、巡航速度はそれより遅くなりますね。
柔らかくパタンの細かいスタッドレスタイヤなので、スピードは出さないようにと言う事でしょう。
ブリザックの最大の特徴は、凍結路に強いと言う事でしょう。
日本のメーカーの中ではトップに性能を持っています。
雪より氷の方が滑るので、より滑りやすい環境で一番滑りにくいのは安心できますね。
ただ、凍結路で滑りにくくするために、柔らかくゴム内部に気泡を入れた発泡ゴムなので減るのは早くなっていました。
ブリジストンいわく、実験の結果では摩耗性能は他社と変わらないと言っていましたが、VRXは明らかにタイヤの減りが早かったように思います。
1節に、ブリヂストンのスタッドレスの性能はあがり、夏タイヤのように快適に乗れるようになったので、乗っている時のスピード域があがりスピードを出す人が増えて、早く減るタイヤが多くなったとも言われていました。
VRX2に進化をするときに、VRXと比べて摩耗ライフが22%向上したそうです。
2割異常減りにくくなっているなら、他社とも変わらない気がしますね。
後は、スタッドレスタイヤの性能ではありませんが、雪や凍結路の上でない、乾燥路を走っている時の走行音はとっても静かです!!
僕もVRX2を履いた車に乗ったことありますが、ここは驚きました!
普通の夏タイヤより静かでした。
ブリヂストンいわく、VRX2の走行音量を測るテストをすると、静粛性で定評のあるREGNO(レグノ)シリーズのタイヤと殆ど変わらないぐらいの音量しか出ていないらしいです。
スタッドレスタイヤは、うるさいと昔から言われていましたが、それが覆る時代が来たんですね。
ミシュランのX-ICE3+とは。
ミシュランは、フランスのタイヤメーカーですが、日本でも開発しています。
スタッドレスタイヤのテストコースは北海道にあるコースを利用して開発しているので、日本を意識して作られているのかもしれませんね。
ミシュランのX-ICE3+については
『ミシュランのスタッドレスX-ICE3+の評判は?どんな車に向いているのか?』
ここで詳しく解説しているので、そちらを参考にしてください。
このX-ICE3+の速度記号(スピードレンジ)は『T』もしくは『H』を採用しています。
サイズによって分かれていますが、どちらにせよ日本メーカーのスタッドレスタイヤに比べるとスピードレンジは高く設定されています。
この辺りは、ヨーロッパの気候や道路の状況に合わせての設定なのでしょう。
アイスバーンをスピードを出して走る国なら、スピードレンジも上げておかないとタイヤが耐えれなくなってしまいのでしょうね。
VRX2とX-ICE3+はどっちがいい?
初めに答えを言うと
「どっちもいい!!」
ですね。
回答としては、怒られそうなので、正確に言うと
「乗り方によって選択すればどっちもいい」
と言う方がしっくるきますね。
どっちがいいかは、乗る人の環境や乗り方によると思います。
それぞれの長所に合った乗り方をしている方を選べば間違いないと思いますよ。
ここからは、私の意見ですが
もし価格が全く同じだったとしたら
・積雪や凍結がそこそこある地域で運転する。
・凍結路の性能を重視したい。
・乾燥路で静かに乗りたい。
・高速はあんまり乗らない。
(乗ってもとばさない)
・あまり距離を乗らない。
ブリザックシリーズの発泡ゴムは劣化をしにくいので、距離を乗らずあまり減らない人には特にオススメです。
・積雪や凍結はあまりしない地域で運転する。
・いざという時に安心できるだけの性能がほしい。
・高速をよく乗る。
・重量の重たい車に履かせる。
・外車。
・距離を乗る。
重量車には、しっかりしたミシュランがいいでしょう。
外車や、スピードを出す方にもオススメのタイヤです。
まとめ。
ブリヂストンとミシュランのスタッドレス比較でしたが、どっちもいいタイヤなので迷いますよね。
価格が同じ場合で比較してみましたが、これが価格に差があったらさらに迷ってしまう事でしょう。
そんな時は、それぞれの得意なところが自分ちあっているかを考えて選ぶといいと思います。
人によって同じタイヤでも、よく感じたり悪く感じたりするもんなのですね。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。