自動車のエアコンが効かない？よくある原因と修理代金とは？

春が終わり、少しづつ暖かい日が続いて日中は暑くなってきましたね。
そろそろ自動車のエアコンをオンにすることも多くなってきているんじゃないでしょうか？
梅雨になれば、フロントガラスが曇るのでより使うエアコンですが、この時期にエアコンが効かない！
風は出ているけど、冷たくない！
等の修理依頼がとっても増えるそうです。
では、エアコンが効かない原因と、修理の大体の目安とはどのくらいなのでしょうか？

カーエアコンから冷たい風が出ない原因とは？

代表的な原因は
・エアコンガスが減っている。
・コンプレッサーが壊れている。
・コンデンサーファンが壊れている。
・エアコンスイッチが壊れている。

こんな感じです。
では、順に説明します。

・エアコンガスが減っている。

エアコンガスは、密閉区間を循環して回っているので、基本的には減りません。
減っている時点で、どこかから漏れてしまっている可能性が大です。
一気に減ってしまうことはあまりなく、徐々に減っていき少しずつ冷たい風が出なくなってきます。
徐々になので、少し減っただけではあまり気づかない人が多いですね。
ある一定量減ってしまえば全く冷たい風が出なくなるので、そこで異変に気付くはずです。
この一定量を、エアコンを使っていない冬場に越えてしまっていて、エアコンを使おうとした春先に冷たい風が出ないことに気づいて、修理にもっていく人が多いんですね。

・コンプレッサーが壊れている。

コンプレッサーは、エンジンルーム内にあるエアコンガスを圧縮している機械です。
エンジンをかけて、エアコンをオンにするとエンジンルームからカチッと音がするのを聞いたことありませんか？
このカチッって音が、コンプレサーが作動した音なのです。
最近の自動車は、燃費やコンプレッサーの負担を考えてコンプレッサーの電源を自動でオンオフしています。
なので、エンジンがかかっている時は、このカチッって音が何度も何度もなります。
これで正常なのです。

なので、エアコンから冷風が出ない時は、エアコンのＡ/Ｃのボタンをオンオフしてエンジンルームからカチッって音が聞こえるか試してみましょう。
カチッって音がする→コンプレッサーは大丈夫。その他の原因が考えられる。
カチッって音がしない→コンプレッサーの故障か、エアコンガスが少なすぎるとコンプレッサーが焼き付いてしまうので安全装置が働いて動かなくなっている。

この方法で、簡易的に原因を調べれます。

・コンデンサーファンが壊れている。

エアコンが入るとエアコンガスを冷やす為に、コンデンサーファンという大きな扇風機みたいなものがエンジンルーム内で回ります。
このコンデンサーファンが壊れてしまえば、冷やす能力が落ちてエアコンガスが十分に冷えなくなります。
ただ、このコンデンサーファンは、絶えず回っているわけではなく、エアコンガスの冷えが追い付いていない時に自動で回る仕組みなので、回っていないので故障してるとは判断しにくいのです。

・エアコンスイッチが壊れている。

社内のエアコンのスイッチが壊れている時も稀あります。
症状は、コンプレッサーが壊れた時と似ているのですが、Ａ/Ｃのスイッチをオンオフしても何も変わらない時は、スイッチが壊れている可能性もあります。
Ａ/Ｃのスイッチの電気は点いたり消えたりしていても、電気がエアコンユニットに伝わっていなくて、オンの信号が送れなければコンプレッサーが動かなくて結果エアコンの電源が入っていなくて冷たい風は出ません。
スイッチの故障は可能性が低いので、コンプレッサーのカチッというおとが聞こえなければコンプレッサーの異常を一番に考えた方が良いですが、Ａ/Ｃのスイッチの可能性もあるとだけ覚えておいてください。

その他、原因はまだありますが、代表的な原因はこの４つです。

もし壊れていたら、大体の修理代は？

これは、車種や壊れ方によって金額は大きく変わってくるので参考までにしてください。

・エアコンガスが減ってしまっている場合。

これは、エアコンガスの補充ができます。
どれぐらいガスが入ったかで料金は変わり、工賃もお店によって違います。
費用目安　３０００円～５０００円

ただ、エアコンガスは通常減らないので、エアコンガスを補充してもまた必ず漏れてきます。
一次的な応急処置ではガスの補充で良いと思いますが、完全に直そうと思えばガスが漏れているところを修理する必要があります。
このガス漏れ修理が厄介でして、費用も車やガス漏れ箇所によってバラバラです。
何が厄介かと言うと、エアコンガスは透明です。
そりゃそうですね。
透明のガスがどこから漏れているのかを探すのが大変なのです。
それが小さな漏れならなおさらです。
方法としては、修理用の色付きガスをガス配管の中に入れます。
ガスが漏れている個所は、そのガスの色が着くようになっているので、期間を開けて点検をし漏れている個所の部品を交換するという方法です。

この、エアコンガスが漏れている場合は場所によっても修理費用に大きく差が出てしまいます。
ガス配管は、エンジンルームから室内に入り、またエンジンルームに戻っていきます。
ガス漏れ箇所が、室内と室外の間なんて時は、カス漏れをしている部品を交換するだけで一苦労です。
外車とかになれば、５０万円とかの修理代も見たことあります。
修理に５０万って！！って思うかもしれませんが、外車な全然あり得るんですね。

日本車の場合は、２～３万円から高くても７～８万ってところでしょうか。
ガス漏れ修理は、いろいろ可能性があるので一概には言えませんがね。
一度エアコンガスを満タン入れて、ガスの漏れる期間を測定し、１シーズン以上持つのであれば、ガスが減ったら補充するって方法でも良いかもしれません。

・コンプレッサーが壊れている場合。

これはコンプレッサーを交換して、新しいエアコンガスを入れる作業になります。
なので、コンプレッサーが故障していることが分かれば作業自体は厄介ではありません。
コンプレッサーが変な位置についているとかがあれば、少し高い工賃を取られてしまうかもしれませんがね。
費用目安　５万円～１０万円ぐらい

これも車種により部品代に差があるのと、コンプレッサーがついている位置で工賃が大きく変わってしまうので、車種によってはもっとかかってしまうかもしれません。

・コンデンサーファンが壊れている場合。

これはコンデンサーファンを新しいものと交換して、作業は終わります。
これも車種によって金額は変わりますが、コンプレサーの交換より安くつくことが多いですね。
費用目安　３万円～６万円ぐらい

・エアコンスイッチが壊れている場合。

これは、エアコンのスイッチがどこのあるかによって部品代と交換工賃が大きく変わってしまいます。
エアコンのスイッチが単体でありすぐ外せる位置なら、場合によって数千円で交換できる場合がありますが、スイッチが大きなスイッチ軍の中にあるとか、いろいろ外さないと外れないところについているなどがあれば修理代は高くつくでしょう。
費用目安　５０００円～５万円

※この費用はあくまでも日本車の目安です。
外車や日本車でももっと修理代が高い場合があるので、詳しくは修理工場にご相談下さい。

エアコンはできれば壊れてほしくないですが、壊れてしまった時に焦らず心の準備ができるように頭の片隅にでもしまっておいてくださいね。