先日から、パンクを発見してしまった時の対処方や、修理の仕方、などについて書いていましたが、実際にパンクをしたときに気付くものなのでしょうか?
車がパンクしたときの症状とそのまま走ってしまった場合のデメリットについてお話させていただきます。
研修生
店長ー!
以前、ぼくの車も前にパンクしてしまいましたが、その時もすぐに気がつかなかったんです。
みんな、パンクってすぐにわかるものなんですかね?
店長
そーだねー。
ぼくの感覚だと半数以上の人がすぐには気がつかないと思うなぁ。
特に後ろのタイヤはパンクには気が付きにくいんだよ。
研修生
なんで、後ろのタイヤはパンクに気づきにくいんですか?
店長
後輪駆動の車の場合は、後ろのタイヤが駆動しているので、片方がパンクしていたら少し違和感を感じるんだけど、前輪駆動の場合は後輪はただ回っているだけのようなものなんで、空気が減ってきても車への症状が出にくいんだよ。
前輪ならハンドルがとられたりして、まだ気づきやすいんだけどね。
研修生
そーゆーことですか。
最近の車はホイールが大きくなっているから、タイヤがへしゃげなくて余計に気づきにくいのかもしれませんね。
店長
それはあるかもね。
タイヤが分厚いと空気が減ったときに車が傾いて気付くかもしれたいけど、空気が減ってもタイヤがへしゃげなかったら、傾きもなくいつもと同じような感覚になるのかもね。
ホイールが大きいのは、かっこよくていいのだけれど、デメリットもあるってことだね。
研修生
パンクはさけれないけど、空気圧点検は重要ですね。
店長
そうだね。
空気圧点検を定期的にしていると、気付いていなかったパンクにも気がつくかもしれないね。
研修生
パンクすると車はどんな感じになるんですか?
もう少し詳しく教えてください。
店長
りょーかい!
それじゃ、もう少し詳しく教えるね!
なぜ、最近の車のパンクは気が付きにくい?
昔から車の運転をしているベテランドライバーさんは、『パンクして走っていたらすぐに気がつく』って言う方が多いと思います。
もちろん、感覚が研ぎ澄まされていることがあると思いますが、昔と今では流行りの車の構造が少し変わってきているのです。
一昔前は、FR車いわゆる後輪駆動の車が多かったんです。
リアのタイヤを動かして車が走るので、リアタイヤがパンクしていたら左右で抵抗がかわりすごく気持ち悪い感覚になります。
フロントタイヤがパンクした場合は、空気が減っている方にハンドルがとられるので、パンクはわかりやすいんです。
なので、フロントのタイヤがパンクしてもリアのタイヤがパンクしても、どちらもわかりやすかったんですね。
でも、最近の車はFF車いわゆる前輪駆動の車が多くなっています。
軽自動車でも、普通車やミニバンなんかも前輪駆動もしくは前輪駆動ベースの4輪駆動の車が主流となってきました。
前輪駆動の場合は、フロントタイヤがパンクした時はわかりやすいと思います。
車の傾きもわかるでしょうし、なんせハンドルが取られる感覚が伝わってくるので、あまり車の運転に慣れていない方でも気づきやすいと思います。
(気づかない場合もありますが)
それに比べてリアタイヤがパンクしてしまった時はどうでしょう。
駆動もしていなくてハンドルとも繋がっていない後輪は、ただ前輪について行って回ってるだけとも言えます。
その後輪がパンクしても気づきにくいのです。
後輪は運転席からも遠いので、車の傾きにも気づきにくいのです。
もう一つは、純正でもホイールが大きくなってタイヤが薄くなっているからです。
※薄いとは、ゴムの厚みでななく地面からホイールまで距離(偏平)の事
タイヤが薄くなると、空気が減った時でもあまりタイヤがへしゃげません。
なので、車の傾きが起きにくく気付きにくいのです。
後は、薄いタイヤはその厚みで車を支えないといけないのでかなり強化されています。
元々たわみが少ない(固い)タイヤなので、空気が減ってクッション性が無くなっても変化が起きにくく気付きにくいのです。
パンクしたまま走り続けたらどうなる?
パンクしたという事は、空気が少しづつ抜けていっている状態かと思います。
これは、パンクの仕方で空気の漏れるスピードは違ってきます。
数分で空気が無くなってしまうパンクもあれば、何日もかけて空気が漏れてくるパンクもあります。
なので、いつ気付くかやいつどうなるってのはケースバイケースなのですが、全てのパンクに言えるのは
ある一定の空気圧を下回るとタイヤのサイド部分が損傷してタイヤが使えなくなります。
画像の様に、空気が少なくなるとタイヤのサイド部分が折れ曲がってしまいます。
車は1トン以上ある重たい乗り物!
その重量を空気で支えているのですが、その空気が無くなればタイヤのサイド部分で重量を受け止める形になります。
そんなのすぐに耐えられなくなりますよね。
タイヤのサイド部分には重量を支える大切なワイヤーが入っています。
パンクして折れ曲がってしまうと、もちろん中のワイヤーも折れ曲がり切れてしまいます。
これが一番怖い!
外からじゃわかりにくい場合があります。
このタイヤの内部損傷をしたまま、パンクした箇所だけを修理し走行を続けると高速道路なんかでは遠心力でタイヤのサイド部分に負担がかかりバーストしてしまうのです。
これがバーストのよくある原因なのですね。
そんな理由からも、パンク修理はタイヤの内部が点検できる内面修理が安全なのですね。
パンク修理の種類のは、こちらの記事を参照してください。
パンクした時の症状とは?
FR車(後輪駆動)の場合は
フロントタイヤがパンクしたら、ハンドルがとられる。
リアタイヤがパンクした時は、パンクした方に車が流れて走る。
4輪駆動の場合はFR車と同じ感じの症状になることが多いです。
FF車(前輪駆動)の場合は
フロントタイヤがパンクしたら、ハンドルがとられる。
リアタイヤがパンクした場合は、段差などを乗り越えた時に車の跳ね具合が左右均等でなくなる。
でも、かなり気づきにくいです。
このように、最近はパンクに気づきにくいFF車が増えてきているので、定期的な空気圧点検をしてさらに車に乗る前はタイヤがへしゃげて無いかをみる癖をつけているとパンクに速く気付く事ができるかもしれませんね。