2018年、今年のGW(ゴールデンウィーク)は長い人で9日間もあるそうですよ!
そんな大型連休中は、帰省や旅行、行楽や中には仕事で高速道路を使う人が多くなります。
でも、みんな本当にちゃんと空気圧を見ているのでしょうか?
昔から車の運転をしているベテラン運転手さんは、高速を走るから空気圧を高めにするって方もいらっしゃいますよね?
もしくは、そーいった方から高速を走るなら空気圧を高めにするようにアドバイスをもらった方もいらっしゃいますよね?
果たして、この高速道路を走るなら空気圧を高めにしないといけないというのは本当でしょうか?
その理由と、現在の対策を紹介します。
研修生
店長~!
お客さんから高速を走るから空気圧を少し高めにしてって言われたんですが、少しってどれぐらい高めにしたらいいんですか?
店長
久留間くんは、なぜ高速道路を走る時に空気圧を高めにする方がいいと思っている方がいるかわかるかい??
研修生
いやぁ~~!!
高速を走るなら空気圧を高めに入れるってこと自体はきいたことあるんですが、それがどれぐらい入れたらいいのかとか、何で高めにするのかはわからないですねぇ!!
店長
そうだね!
久留間くんの様に、高速道路を走る時は空気圧を高くするってことはきいたことがあっても、それがどれぐらい高くするのかとか、そもそも何で高くするのかわからずに、適当に高めに空気圧を張って高速を走っている人も多いんじゃないかなぁ?!!
研修生
そうだと思います・・・。
で、どれぐらいにしたらいいんですか?
店長
空気圧は、高速を走る時でも標準の指定空気圧でいいよ!
研修生
えぇっ?!?!
車の指定空気圧のままでいいんですか???
それじゃ、高めにしないといけないって人は何でそんなこと言ってるんですかね??
店長
それはねぇ~!
昔は実際に高速を走る時は1割ほど空気圧を高めにしないといけなかったんだけど、今はその必要がなくなったってのが、正しい答えかな。
研修生
必要だったものが必要なくなったって事だったんですね。
でも、なんで昔は空気圧を高めにしないといけなかったのに、今は必要ないんですか??
店長
それは、簡単に言うと車もタイヤも昔に比べて耐久性が良くなったんだよ。
店長
今の乗用車は、ラジアル構造のタイヤしか使っていないよね?
昔はバイアス構造のタイヤを履いていたり、ラジアル構造のタイヤでも技術的に耐久性が弱かったので、高速走行時にバーストしてしまわないように空気圧を高めにしないといけなかったんだよ。
なので、今も現役で走っている昭和年式の車などの空気圧ステッカーを見ると、通常時の空気圧と高速走行時の空気圧が両方書いているんだよ!
研修生
ステッカーに書いていたんですか?
そこまで細かく空気圧管理されていたんですね。
店長
そーだねー。
タイヤの耐久性も余裕がなかったから、空気圧を上げないと危険になってしまうほどのギリギリの状態だったんですね。
研修生
今のタイヤは空気圧を高めにしなくても安全に高速道路を走行できるんですか?
店長
ラジアルタイヤになってからもどんどんタイヤが進化しているので、今は標準指定空気圧で、一般道も高速道路もどちらも安全に走れる様に強く作っているんで、標準空気圧が入っていれば安心して高速道路も走れるんだよ。
研修生
そうなんですね!
勉強になりました。
店長
ただ、このサイトでもいつも私は言っているけど、タイヤの空気は少しずつでも減っていくので、空気を補充したその場ですでに少し減ってきているので、理想は標準指定空気圧より10%ぐらい空気圧を高めに設定するのがタイヤやホイールにいいってことは伝えているよね?
なので、高速を走っていたり、いなかったとしても空気圧は10%ぐらい高くするのをおススメしているので、いつも通りでいいってことだね。
研修生
考え方としては、高速だから空気圧を高くするのではなく、日ごろから少し高めの空気圧を持続する。
という方が合っているかもしれませね
店長
そうだね、いつも空気圧を高めに設定している人はそのままでいいかもね。
ただ、高速に乗る前には空気圧が変化していないかを点検する必要はあるけどね。
もう少し高速道路と空気圧の関係について解説しますね。
空気圧不足で高速道路を走っていると爆発することも。
まず、標準の空気圧を見てみましょう。
この写真の様に、運転席のドアを開けたあたりにこの標準空気圧のステッカーが貼ってあるよね?
この前半のタイヤサイズについては、また改めてお伝えするとしてその後の 93Vていうのがロードインデックスと速度記号というものになります。
後ろについているアルファベットが速度記号(スピードレンジ)なんですが、これはタイヤはどのくらいの早さまで耐えられるかのを示していて写真の車の場合『V』なので240km/hまで耐えられるという事になります。
日本車の場合、そこまでのスピードは出ないし、日本の道でそこまでのスピードは出せないので、これはあまり気にする事ではありませんね。
その次がロードインデックスの『93』です。
これは、タイヤ1本あたり650kgまで耐えられるという意味になります。
これは1本あたりの耐荷重になるので、4本ついている自動車は全部で2600kgまで耐えられるという事になります。
これも、こんなに重たい車は殆どないと思うので、気にすることでもないと思います。
この耐荷重は、空気圧を高くすると耐えられる重さが少し大きくなります。(限界値はありますが。)
このロードインデックスと速度記号は、使われているタイヤサイズの車が適応するようにかなり余裕をもって設定されているので、タイヤを交換する際に気にすることではないんです。
そこで話を戻しますが、このタイヤが耐えられる能力が昔の技術ではギリギリだったので、タイヤに負荷がかかる高速道路で空気圧を上げてタイヤの能力を少しでも上げて走行するようにしたのが、高速で空気圧を高くすると言われ続ける理由なんです。
ロードインデックスや速度記号の詳しい解説と指数票はこちら。
高速走行でタイヤがバーストする原因とは。
高速道路でタイヤがバースト(爆発)してしまう原因は多くの原因は空気圧不足によるものなのです。
これは、そもそも空気圧が少ない状態で高速に乗ってしまった場合や
積んでいる物の重量が重すぎてタイヤの空気圧が適正でない場合や、
走行中に何かの要因で空気が抜け始めてしまった場合などがありますが、
全て空気圧が、少ないことが原因によって起きるバーストと言えます。
ではなぜ空気圧が低いとバーストしやすいのでしょう?
(空気圧が低いといっても、いくらだから低いとかではなく、その車に合った標準指定空気圧より低いという意味です)
タイヤは高速走行時に、スピードが上がれば上がるほど遠心力が強くかかってきます。
その時に、空気圧が低いとタイヤの一部がたわんでしまいます。
これは空気圧が低ければ低いほどたわみが大きくなりタイヤが耐えられなくなり爆発してしまいます。
(音が出ます)
動画を見て頂ければわかりやすいですが、タイヤが地面と接している部分の後方がたわんでいるのがわかりますね。
これが、空気圧が適正圧以上入っていると、空気の圧力でこのたわみが起きないので、バーストの危険性が下がるのです。
結局 高速道路では、空気圧を高くしないといけないの?
答えは、
今のタイヤ的には、標準指定空気圧で問題ありません。
ただ、このサイトでも何度かお伝えさせていただいてる通り、タイヤの空気圧は温度変化で内圧が変わってしまうので、空気圧を調整後に気温が下がると空気圧も若干下がってしまいます。
そうなればその時点で空気圧不足で走行してしまう事になります。
後は、タイヤの中の空気は徐々に抜けていきます。
という事は、温度変化がないとしたら空気を標準圧で調整して高速に乗った時には少なからず減っているという事になります。
これも微量ではありますが、空気圧不足で走行している形になります。
なので、空気圧は高速走行でも低速走行でもいつも標準指定空気圧より10%ほど高めで入れている方が、安全で安心だと思います。
高速走行と空気圧の関係は分かって頂けましたか??
やはりタイヤには空気圧が大切なんですね。