みなさんは、お車のタイヤローテーションってご存知ですか?
またどれぐらいの頻度でタイヤローテーションをされていますか?
半年に1回、カーディーラーでの点検を受けている人なら知らないうちにローテーションをしている場合がありますが、
点検は車検の時だけと言う方もいますよね?
そんな方は、もしかしたら損していることもあるかもしれませんよ。
ローテーションをするかしないかで、タイヤの寿命が変わってくるんです。
研修生
店長、僕の車前回ローテーションしてからあまり距離を走ってないんですが、半年経ったんでそろそろローテションしようと思うんです。
店長
うん??
久留間くん、あまり距離を走っていないのにタイヤのローテーションをするの??
研修生
ハイ!ローテーションは半年に1度って何かの本で読んだ覚えがあって、それから半年に1回は必ずするようにしているんです。
いつもはもっと走っているんですが、今回の半年はあんまり距離を走らなかったんですがね。
店長
そこが少しローテーションの理解ができていないかもしれないね。
研修生
えっ?!
半年に1回と違うんですか??
店長
半年に1回が間違っているというわけではないんだけど、今回の久留間くんの場合は少し違っているかなって感じ。
研修生
えっと・・・
よくわからないんですけど・・・。
店長
そう??
ローテーションの必要性って、期間じゃなくて距離じゃない?
ずっと動かさなかった車のタイヤって減ってないよね?
そしたら、ローテーションをする必要はないって事だよね?
研修生
でも・・・
本にそう・・書いて・・
店長
なに?
研修生
いえいえ、なんでもないです。
店長
たぶん君が見た本の説明の前後に、一定の距離を決まって走る人は・・的なことが書いてあったんじゃないかな??
研修生
そこは、覚えてないです。
ただ、半年に1度はローテーションをするってことだけ覚えていて、距離にかかわらずずっと半年でローテーションをしてました。
店長
半年に1度ってのが間違っているわけではないんだけどね。
毎月だいたい同じぐらいの距離を走っていて、年間1万キロぐらい走る人は半年に1度ぐらいがベストだと思うよ。
これは、あくまでも平均的なもので、走る道や走り方なんかによってもローテーションをするタイミングって人それぞれなので、自分のタイミングを知っている方がいいかもしれないね。
研修生
僕の様に、その時によって沢山乗ったり全然乗らなあったりする場合は、どうしたいいんですか??
店長
その場合は、タイヤを見て判断するしかないね。
研修生
タイヤを見て判断??
そんなこと僕にできますかね??
店長
それぐらいできなければ、タイヤのプロにはなれないよ!
今から、詳しく教えるからちゃんと覚えておいてね。
タイヤのローテーションの必要な時期とタイミングとは?
タイヤのローテーションの時期って、半年に1度って覚えている方もいるかもしれませんね。
それが間違いってわけでないんですが、車によっては早すぎたり遅すぎたりしている場合があるんですね~!
だいたい走行距離の平均は、1年に1万キロぐらいと言われています。
これは、あくまでも平均なので人によったらもっと走っている人もいれば、全然走っていない人もいると思います。
なので、ローテーションのタイミングは人によって違うってのが正解で、半年に1回というのはあくまでも平均走行距離の人で、だいたいの目安ということになります。
ローテーションをする意味ってのをまず考えると、車のタイヤは前と後ろで減り方が違います。
前輪は、ハンドルと繋がっているので、タイヤには横方向の力がかかります。
消しゴムで例えるなら、
角を立てて消している状態と似ていますね。
それに対して後輪は、横方向の力はあまりかからないので、
消しゴムで例えるなら、
広い面の部分で消している状態と似ていますね。
字が消えるか消えないかは別として、角を立てて消している消しゴムは、早く減ってしまうのに対して、面で消している消しゴムは、減るのが遅いのは、何となくわかってもらえると思います。
それが、車でもおこっているんです。
しかも、最近の車はFF車(フロント駆動)が多くなってきています。
乗用車の売上ランキングの上位をしめている軽自動車やコンパクトカー、ミニバンの殆んどのがフロント駆動いわゆるFF車になっていますね。
前輪が駆動するってことは、角を立てている消しゴムはゴシゴシ動かして、面で消している消しゴムは、コロコロ転がしている感じなんですよねー。
そりゃ、前のタイヤばかり負担がかかって、早く減ってしまうのがわかりますね。
話が少しそれてしまいましたが、タイヤの角の事を、タイヤショルダーとかショルダー部分なんて言い方をするんですが、前輪はショルダーが減ってしかも早く減ってしまうので、ローテーションすることで後輪と入れ換えてタイヤの減りを均等にする。
という目的があります。
あとは、FF車の場合フロントタイヤは前に進むのに地面を引っ掻いて前に進みます。
カーブで曲がる時は、今まで走っていた方向と行きたい方向の力が同時にかかります。
その時に、タイヤのパターンのエッジ部分(溝が切ってある部分の角)に力が加わりエッジ部分が欠けたようになります。
市街地をメインに使用している車は、カーブも多くストップ&ゴーも多く、特にフロントタイヤへの負担が大きくなるんですね。
それに比べて、高速道路はカーブも緩やかで急なストップ&ゴーも無く早く回転しているだけで、タイヤを減らす力が少ないんですね。
なので、高速道路をメインに走っている車の5000kmと、市街地メインに走っている車の5000kmなら、タイヤの減り方も減るスピードも全然違うと言うことになります。
ということで、タイヤのローテーションのタイミングは、車の形状や走行距離や走る道、走り方なんかで人によってバラバラなのです。
どーやってローテーションのタイミングを計ればいい?
タイヤをみて自分で判断するのが一番理想ですが、自分で判断できるなら、このサイトにたどり着いていないはずです。
では、タイミングを計るにはどうたらいいかというと、
これはあくまでも毎月だいたい同じように車を使っている、毎月だいたい同じぐらいの走行距離で、高速道路と一般道路の比率も毎月いつも同じぐらいの場合ですが、
①現在新車を買ったばかりの人は今の時点からから、そうでない人はまずはタイヤ専門店などでローテーションをした方がいいかを尋ねて、ローテーションのタイミングで一度ローテーションをする。
②そこから、3000km、5000kmと走った時点でまたタイヤ専門店で見てもらう。
そこでローテーションの時期がきていると言われたら、その距離をみる。
③その距離が何ヵ月で走るのかを計算する。
それが、あなたのローテーションのタイミングです。
車が変われば、同じ距離を走ってもタイヤの減り方が違うので、またタイミングを計りましょうね。
カーディーラーで点検している場合は?
カーディーラーの定期点は半年に1回のところが多いと思います。
その整備内容に、タイヤのローテーションが含まれているケースが多いでしょう。
これもいつも同じような車の使い方をしている人は、半年の点検ごとにローテーションをするのでいいと思います。
ただ、変則的な車の使い方をしている方、この半年は特によく車に乗ったとか変動が激しい方は、タイヤの状況を見てもらって必要ならローテーションをしてもらう。
まだ早そうなら、次回にしてもらうという風に依頼する方がいいでしょう。
この時は、必ず口頭でカーディーラーにこのことを伝えてください。
店舗によっては、未熟な整備士さんもいるのでタイヤの状況を見ずにとりあえずローテーションをしてしまう方もいるので、口頭で点検後の必要なら実施してもらうというのを心掛けてくださいね。
なぜローテションをした方が長もちするのか?
先ほども言った通り、前輪はタイヤにかかる負担が集中しています。
・ハンドルとつながっている。
・FF車はフロントが回転している。
・ブレーキはフロントの方が良く効いている。
・エンジンが前にあり重たい。
等、前ばかり仕事をしてくれている感が半端ないですが、タイヤも前ばかり仕事をしているので早く減ってしまいます。
しかも左右にタイヤが切れる分均等に減りにくいので、やはり早くへる原因になるんですね。
ローテションしないまま走行を続けると、前のショルダー部分だけが早くなくなり使用限度が越えてしまいます。
タイヤのセンター部分の溝はまだあるのに、タイヤを交換しないといけなくなってもったいない。
なので、ローテーションはタイヤを均等に減らして交換サイクルを遅くするという、経済的にも大切な役割があったんですね。
何より、ショルダー部分だけが減ってしまっていたら、カーブの時に滑ってしまって危険なんです。
今回は、ローテションの事について書きましたが、次回はローテションの仕方について解説したいと思います。
ディーラーに頼んだけど、本当に正しい方法でしてくれているかな?
自分でしてみようと思ってもどうしたらいいかわからない。
なんて方は、役に立つかもしれませんね。