タイヤ専門店の元店長がおススメする、後悔しないタイヤ選びとカーライフサポート

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新品のタイヤは空気が減りやすい?タイヤ交換後にした方が良いこととは?

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突然ですが、皆さんはどこでタイヤを交換されますか?

カーディラー??
タイヤ館?
オートバックス?
ガソリンスタンド?

タイヤを交換できるところは、沢山あります。
車検のついでに交換したなんて人もおられるでしょう。

中には、いつもタイヤを交換する前に車を乗り替えてしまうって方もおられますね。
(うらやましい・・・。)

では、その新しいタイヤに交換したときに、初めは空気が抜けやすいってどれだけの人が知って知るのでしょう。

実は、新品のタイヤもメンテナンスが必要なのです。

本日は、新品タイヤを装着後の必要なメンテナンスについておはなししましょう。

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店長

久留間くん、新しいタイヤに交換した後は、次いつ空気圧チェックした方がいいか知ってるかい?

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研修生

えぇ?!
店長、1カ月後ですよね?
空気圧の点検は、月1が理想って言ってませんでしたっけ?

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店長

まぁ~その~
そうは言ったね。
だから、久留間くんの言ってることは、間違いではないんだけど、今回新しいタイヤって言ってるからピンッ!ときてほしかったんだよね~!

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研修生

新しいタイヤはなんか違うんですか?
3か月は見なくていいとか?

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店長

逆!逆ぅ~!
初めは、もう少し早く見た方がいいの!!

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研修生

えぇ~~?!
そうだったんですか?!
知らなかった・・・。
で、なぜですか?

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店長

それはね、新らしいタイヤは初め空気が早く抜けてしまうだ!

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研修生

それって、タイヤが良くないんじゃないですか?
初めは抜けて、後から抜けにくくなるなんて事があるんですか?

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店長

まぁ、正確には抜けてしまうってわけでもないんだけど、空気圧が低下することがあるって方が表現的には合ってるかな!

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研修生

あの~、余計にわからなくなりました。
それってどうゆーことで、どうしたらいいんですか?

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店長

では今日は、新品タイヤの注意点についてまとめてみよう

新品のタイヤは空気が減りやすい?

新しいタイヤに交換した方に良く言われる事があります。

『タイヤ交換の時にちゃんと空気圧合してない?』
『空気圧がめっちゃ減ってるけど大丈夫なんこのタイヤ?』
『空気圧がバラバラになってたんだけど・・。』

など、空気圧に関する問い合わせが意外と多いのです。

実は、新品タイヤは空気が減りやすい物なのです!

と言ったら少し表現的に間違っているかもしれません。

空気も実際減りますが、タイヤが大きくなって空気が入る空間の体積が増え、結果空気圧が低くなってしまう事があるって言うのが正解ですね。

それって、どういう事でしょう。

空気が減る。

タイヤ交換の時は、古いタイヤをホイールから外して新しいタイヤをホイールに組み込みます。
今まで何年もくっついていたタイヤとホイールを剥がして、新しいタイヤを組み込むので、新しいタイヤとホイールが馴染むまで少し時間と距離が必要です。

その馴染む際に、隙間から少し空気が抜けてしまう事があるんです。

タイヤが大きくなる。

目に見えて大きくなることはありません。

新品のタイヤは、もちろん車の重量を支えながら地面を走るのは初めてです。
製造されて今までは、まん丸のままでした。
しかし、いざ車に装着されると屈伸運動が始まります。

初めて動きだすんですね。
その際、タイヤ内部のワイヤー等も同様に運動が始まります。

画像のタイヤ上部が今までと同じでも
下の部分は重量でタイヤがヘしゃげてゴムが運動しているのがわかります。

そうやって新品タイヤが運動して初めてタイヤの骨格が形成され馴染んでいきます。

なので、タイヤが大きくなるというのも表現的に合ってないかもしれませんが、タイヤ骨格が馴染んでちゃんとした形に落ち着くということなのです。

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その際にゴムの性質上、微妙に伸びることがあります。
伸びると言う事は、タイヤ内の空気がないっている空間の体積が大きくなります。
空気の量が同じでも、体積が増えれば空気圧は下がってしまいます。

なので、空気が減るというよりは、空気圧が低下すると言った方が合っていますね。

どれぐらい空気圧が低下するのか?

それは、実はわかりません。

わからないと言うよりも、タイヤによってバラバラなのです。

タイヤのサイズはいろいろあるので、タイヤ内部の空気が入る体積もタイヤによって違います。

同じサイズのタイヤでも、個体差があり空気圧の変化もそれぞれ違うのです。

なので、新品のタイヤを組みつけた時に、4本とも同じエアーゲージで同じ空気圧を入れていても、馴染んだ後に空気圧点検をするとバラバラになっているんですね。

しかし、どんなサイズのタイヤでも、新品タイヤ交換後の馴染む際の空気圧低下は、走行できなくなるほど減る事はありません。

それに、タイヤを交換する時期によっても変わってきます。
中には、空気圧が増えてしまう季節もあります。

それは、空気圧と温度に関係してきます。

空気は、温度が高なれば膨張するので空気圧は高くなります。
逆に、温度が低くなれば縮小し空気圧は低くなります。
そのことを詳しく書いた記事はこちらの
『タイヤ内の空気の必要性と、安全な走行の為の空気圧管理とは?』
を参考にしてください。

と言う事は、夏にタイヤ交換をすると、

新品タイヤを組み込む時は、冷えた空気を入れますからそこから車に装着して高速で回転した際に発生する熱と、熱っされた地面からの熱でタイヤ内の空気の温度は上昇します。

なので、新品タイヤを組み込んで初め下がってしまう空気圧より、温度上昇によって上がった空気圧に方が勝るため、結果空気圧は高くなってしまいます。

逆に秋などの、朝晩と昼間の気温差が激しい季節ですと、

タイヤ交換をした日中の温度の空気を、新品タイヤの中に入れて組み込みます。
そのまま、夜になり気温が下がると共に、タイヤ内の空気の温度も下がってしまいます。

そうしたら、新品タイヤの初めの空気圧低下に加えて、温度が下がった事による空気の収縮が起こりさらに空気圧は下がってしまうのです。

新品タイヤを交換したらどうしたらいいの?

新しいタイヤが馴染むまでは、100km走行とか、1週間とか言われています。

でも、これはあくまでも目安に過ぎません。
タイヤの大きさによっても違いますし、車の大きさや重量によっても変わってきます。
運転の仕方や、季節によっても変わってしまうでしょう。

なので、私のお勧めは、
新品タイヤを交換したら、2週間後にもう一度空気圧の点検を行う。

そしてさらに2週間後、タイヤを交換してから1ヵ月後にもう一度空気圧の点検をして変化がなかったら、もう馴染んでいるのでその後の点検はいつもの間隔で行う。

と言うのが、理想だと思います。

そこまで、神経質にならなくてもと思う方もいると思いますが、特に秋には普通に使っていても空気圧は急激に下がってしまうので、新品ならなおさらです。
安全のためにも、やりすぎぐらいがちょうどいいと私は思います。

タイヤ屋さんの裏話。


実は、タイヤ屋さんの中には、新品時の空気圧低下の事を考慮して初めから空気圧を高めにしている店舗もあります。

私も現役時代は、そうしてました。

上記のように、新品タイヤは空気圧が減りやすい事を伝えても、普段から空気圧に関心がなく空気圧の点検もあまりしない方にとって、空気圧点検は日常の中になくすぐに忘れがちになってしまいます。

なので、新品時の空気圧点検をお願いしてもされないかたの方が多いのです。

でも、指定空気圧で設定してしまうと、新品タイヤの時から空気圧不足で乗ってしまい、タイヤにとってもドライバーにとってもあまりよくない事になります。

なので、初めの空気圧低下をしても大丈夫なように、新品タイヤを組む際は標準空気圧より1割ほど高めに入れていました。

空気圧が低いより、高い方がまだ危険が少ないですしね。

これは、あくまでも私の場合はですけどね。

でも、最近はタイヤメーカー系列のタイヤ専門店で新品タイヤ交換後の無料点検というのも良く見かけます。

ブリヂストン系列のタイヤ館や

ヨコハマ系列のタイヤガーデン

ダンロップ系列のタイヤセレクト

なんかもこの新品タイヤ走行後点検をしていますね。

さすが、タイヤ専門店だと思います。

タイヤ交換は、そんなに頻繁にするもんでもありません。
長い人だと、5年以上しない人も多いと思います。

交換しないといけないタイヤを、数あるタイヤ、そして数ある店舗から選びやっとの思いで交換が終わって、安心してほっとしているとついつい忘れがちになってしまう空気圧の管理。

高いお金を出して買ったタイヤを少しでも長持ちさせるためには、新品の時にしっかりメンテナンスする事が大事なのですね。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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