お仕事で使う事が多い軽トラックや軽バンですが、最近ではホンダのNシリーズから『Nバン』が出ましたね。
このNバンは、助手席にまで荷物が積める使用なので、配達などで多くの荷物を積む方にとっては、凄く便利になりました。
積め過ぎて仕事が増えてしまうかも知れませんが・・・。
そんな、軽トラックや軽バンは殆どの車種で12インチのタイヤが装着されています。
でも最近、軽トラックや軽バンのタイヤサイズが変わりつつあります。
タイヤ交換の時やスタッドレスタイヤはどうしたらいいのでしょうか。
本日は軽トラックや軽バンに使つタイヤについてお話したいと思います。
研修生
店長~?!
最近特に軽自動車が多くなってきた気がするんですけど、軽自動車と軽バンは車の大きさも一緒なにタイヤが違うのはなんでなんですかね?
店長
軽自動車は、乗用車用タイヤを使って、
軽トラックや軽バンはライトトラック用タイヤを使うね。
それは、タイヤにかかる負荷が違うからなのだよ。
研修生
でもどちらも軽なので、重さや速さってあまり変わらないような気がするんですが・・・。
店長
見た目はあまり変わらなくても、車の構造は軽バンの方が重い重量に耐えられるように作られているんだよ。
それに合わせて、タイヤも重量に耐えられるように作らないといけないので、軽路ラックや軽バンはタイヤの規格が違うんだよ。
研修生
それで、タイヤサイズの表記も違うんですね。
その軽バン用のタイヤサイズも最近変わってきている気がするんですが。
この前、新型の『Nバン』を見たら
「145/80R12 80/78N」となっていたんです。
軽トラって「145R12 6PR」とかじゃなかったでしたっけ?
店長
よく気付いたね。
最新のタイヤもその「145/80R12 80/78N」になってきているね。
そうしてかはわからないけど、たぶんほかのタイヤと同じような表記に変えてわかりやすくしているのかもしれないね。
研修生
その2種類のタイヤサイズって同じと考えていいんですかね?
店長
タイヤメーカーは、同じで考えて問題ないとしているね。
145R12は、厳密に言うと145/82R12ぐらいのサイズになるんだけど、145の2%なので許容範囲と考えているのだろう。
実際、殆ど大きさも変わらないからね。
研修生
そうなんですね。
それなら安心しました。
互換性がないなら、スタッドレスタイヤを持っている人が車を買い換えた時損してしまいますもんね。
店長
そうだね。
軽バンや軽トラックは、仕事で使っている人が大半だから、買い替えてもまた軽バンや軽トラを買うからね。
それじゃ、もう少し詳しくライトトラック用タイヤについて解説するね。
軽トラック・軽バンのタイヤサイズ。
一般的に軽乗用車は、乗用車用のタイヤを履いています。
155/65R14 のような表記のタイヤですね。
それに対して、軽トラックや軽バンは貨物用タイヤを履いています。
145R12 6PR と言ったタイヤサイズですね。
これは、いろいろな呼ばれ方をしていて
・ライトトラック用タイヤ
・バン用タイヤ
・小型トラック用タイヤ
なんかがありますが、全て正解で同じ意味になります。
乗用車に比べて、重量の重い物を積めるようになっている車、いわゆる軽バンに使うために作られてタイヤの事ですね。
殆どの軽トラックや軽バンは、12インチのタイヤを履いています。
145R12 6PR
145R12 8PR
と言ったサイズですね。
偏平率が書かれていないタイヤの詳しい説明は
『タイヤサイズで、偏平率の無い物が!交換時サイズ変更できるのか?』
で解説していますので、参考にしてください。
それが、最近の軽トラックや軽バンは
145/80R12 80/78N
145/80R12 86/84N
といったサイズに変わってきています。
この両者は、厳密に言うと少しサイズは違いますが、微妙な差なのでタイヤメーカーもどちらでも装着は可能としています。
145R12 6PRの表記では
偏平率も、速度記号も、ロードインデックスも省略されているので、わかりずらいので新しい表記に変わってきているのかも知れませんね。
ちなみに
145→タイヤの幅
80 →タイヤの厚み(偏平)
R →ラジアル構造
12 →タイヤの内径(ホイール外径)
80 →単輪負荷能力
78 →複輪負荷能力
N →速度記号(140km/hまで)
の意味です。
80/78Nは今までの6PR相当
86/84Nは今までの8PR相当
を表しています。
タイヤ交換時はどちらでもよい?
最近の新車の軽トラックや軽バンには、新しい表記のタイヤが元々標準装着されている事が多いです。
その車がタイヤ交換時期になり、タイヤを選ぶ時は
必ずしも同じ145/80R12 80/78Nを選ぶ必要はありません。
発売されてる軽バン用タイヤはまだ145R12の表記になっているので、そのタイヤを選んでも問題ないのです。
逆に、今後はタイヤメーカーも新しい表記で商品を発売してくるでしょうから
145R12のタイヤは少なくなってくると思います。
純正で145R12のタイヤが着いている車にも、
145/80R12 80/78Nのタイヤを装着してもなんら問題はありません。
走行にも支障はありませんし、負荷能力同じなので今までと同じ感覚で使用できます。
ただ注意しないといけないのが、
乗用車用タイヤよ間違わないようにしてください。
軽乗用車用タイヤにも
145/80R12 74S というようなサイズのタイヤがあります。
これは、大きさは同じでも乗用車用に作られてタイヤなので、軽トラックや軽バンには着ける事ができません。
タイヤの重さに耐えられる能力が違うのです。
軽バン用タイヤのサイズの後ろには必ず『LT』の表記があります。
これは『ライトトラック』の意味で、タイヤの規格に一つです。
乗用車にバン用タイヤは、法的に問題ありませんが、
軽バンに乗用車用タイヤは、車検にも通らず整備不良扱いになってしまうので注意してください。
軽トラックや軽バンにスタッドレスタイヤを履かせる時も同様です。
スタッドレスタイヤにも、軽バン用タイヤがありますので、荷物を積む積まないは関係なく、軽トラックや軽バンは、ライトトラック用のタイヤを装着するようにしてくださいね。
まとめ
同じ軽でも、乗用車タイプと商用車タイプでは、タイヤの種類もタイヤサイズ、それに法律の扱いの全て違うんですね。
軽トラックや軽バンは、お仕事で使われ走行距離も多い事がよくあるので、タイヤの交換サイクルも早い車が多いと思います。
交換の際、迷わないようにこの記事が参考になれば幸いです。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。