寒い冬が過ぎれば、温かい春がやってきます。
春は、別れや出会いがある時期ですね。
車にも、別れや出会いがあるんですね。
春は、スタッドレスタイヤから、夏用タイヤに交換する時期です。
その交換の時期に、夏用タイヤをみてみると、もうすり減って使えなさそう!
とか、なんだかひび割れが酷くて大丈夫だろうかと、そろそろタイヤを交換しないといけない状態になっている場合があります。
実際、夏用タイヤの販売本数が一番多いのが3月~4月だそうです。
春は、今まで使っていたタイヤに別れを告げ、新しいタイヤに出会う時期でもあるんですね。
でもタイヤって種類も沢山あってわかりにくい。
お店に有ったタイヤがホームページやカタログに載っていなくてよく分からない。
なんて事もよくあります。
最近よく聞かれるのが、ブリジストンの『LUFT RV2(ルフトアールブイツー)』ってカタログに載っていないタイヤが売っていたんだけど、どんなタイヤなの?
確かに、ブリヂストンは誰もが知っているタイヤメーカーではあると思います。
そのブリヂストンでも、旧商品や型落ちとかではない現行の商品でも
カタログに載っていないタイヤも製造し販売しているんです。
それは、いったいどういう事でしょう?
本日はその事についてお話したいと思います。
研修生
店長?!
昨日カー用品店に行ったら、ブリヂストンから
『LUFT RV2』って言う商品が新発売って出ていたんですけど、
ホームページに載っていないんですよ~~!!
新し過ぎてまだ載っていないんですかね??
店長
そんなことは、ないよ!
少なくともタイヤは、店頭に出る頃にはカタログやホームページには掲載されているし、メーカーも新商品は沢山販売したいので宣伝は早めにするもんだよ。
研修生
では、なんでホームページに載っていないんでしょうか??
店長
それは、通常商品ではないからだよ!!
研修生
通常商品ではない??
えぇ~っと、よくわからないんですけど・・・。
店長
タイヤは、同じメーカーでもいろいろな種類が出ているだろ?
それぞれの特徴に合ったタイヤを研究開発されて、商品ができ上ってくるんだ。
研修生
それは、わかります。
店長
そのでき上ったタイヤそれぞれに金型が作られて、量産されてタイヤ屋さんの店頭に並ぶんだね。
研修生
そーですね。
通常は、そのようになりますね。
店長
タイヤのモデルが変われば、新しいタイヤの金型が作られて、旧商品の金型は不要になるよね。
研修生
はい、そうなりますね。
店長
その旧商品の金型を使って、商品を作れば開発日や製造にかかるコストを削減できるよね?
研修生
確かにそうですよね。
店長
自動車用のタイヤでは、そのようにして旧商品の金型を使用して、タイヤのゴムも少し安い物を使用し、
低価格で販売する廉価版のタイヤが発売される事もあるんだ。
研修生
では、僕がみた『ルフトRV2』もその廉価版のタイヤだったんですかね??
店長
そうだね、そのタイヤは旧商品のタイヤパタンで作られた廉価タイヤだね。
研修生
そうだったんですね。
ブリヂストンのタイヤなのに、安くで出ているなと思ったんですよ。
やっぱり廉価盤なので、性能ってあまり良くないんですか?
店長
その辺は、よく知るタイヤ屋さんが話してくれたからその辺をまとめてみるね。
研修生
よろしくお願いします。
カタログ非掲載の廉価タイヤとは。
廉価タイヤについては、先ほど店長と研修生の会話であるてい度わかっていただけると思うので、簡単に説明すると。
タイヤがモデルチェンジし、もう使わなくなったタイヤの金型を利用してコストを抑えて安く製造したタイヤの事ですたね。
タイヤは、溝を掘って作っているのではなく、金型で押し固めて溝を作っているんですね。
なので、タイヤの種類ごとに金型はありますし、
同じ種類のタイヤでもサイズごとにさらにそれぞれ金型が作られているんです。
基本的には、モデルチェンジしたら金型が変わるので、旧商品の金型は使わなくなります。
廉価版のタイヤは、そういった旧商品の金型を使っているんですね。
タイヤのパタンも、とっても多くの技術が入っていて、いろいろな性能を考えて作られています。
なので、旧商品の金型を使用している廉価盤のタイヤは、少し前の技術で開発されたタイヤパタンだと言えますね。
ブリヂストンの『ルフトRV2』ってどんなタイヤ?
このルフトRV2は、ブリヂストンの旧商品のタイヤパタンを使った廉価版のミニバン用タイヤです。
ミニバン用タイヤについては
『ミニバンに普通車用のタイヤを入れるとどうなる?デメリットとは?』
で詳しく解説しているので参考にしてください。
現在販売されている、ブリヂストンのスタンダードモデル
『ECOPIA NH100RV』
の先代のモデルで
『ECOPIA EX20RV』
のタイヤパタンを使用しています。
そして、ゴム質も当時のEX20RVよりも少しコストを抑えて作られているようです。
なので、現行のNH100RVと比べると性能は落ちてしまうんですね。
データとしてわかるのは、燃費性能とウエット性能が少し劣ると言う事です。
ただ、これも実際は本当に少しです。
たぶん、どちらのタイヤを選んでも殆ど燃費も変わりませんし、ウエットブレーキ性能もわからないてい度だと思います。
元々、ECOPIA EX20RVも高性能で販売されていたタイヤではありませんでした。
あくまでも、スタンダードのタイヤなので、新しいタイヤにモデルチェンジしたとしても、何かが大幅に変わるって事はないんですね。
ただ、現在のタイヤが高性能なタイヤを使用している人からすれば、
性能が悪く感じてしまうでしょう。
ブリヂストンので言うと、
REGNO(レグノ)シリーズのミニバン用タイヤGRV2や
トーヨータイヤで言うと
トランパスシリーズのTRANPATH LuⅡ
の様な高性能なミニバン用タイヤを使っている人にとっては
走行中にタイヤから出る走行音や、乗り心地は気になってしまうでしょう。
なので、現在がどのようなタイヤを使っているかで、
このルフトRV2を入れた時に、良いと感じるのか良くないと感じるのかは変わってきます。
ブリヂストンは、正直価格は安くないので、ミニバンユーザーのシェア率が昔からあまり高くありません。
トーヨータイヤや、ヨコハマ、ダンロップと比べると、どうしても高くなり
売り負ける事も多かったんですね。
そこで、旧商品のタイヤパタンでコストを抑えて製造し、低価格のミニバン用でシェアを少しでもとれるように発売したのが
このルフトRVになります。
先代の『LUFT RV』はオートバックスやイエローハットと言ったカー用品店をメインに販売しているタイヤでした。
しかし、『LUFT RVⅡ』になり、ブリヂストンの専門店でも販売するようになり
ブリヂストンのシェア獲得の必死さが出ている気がしますね。
LUFT RVⅡの評判は?
まだ発売してそんなに経っていないので、私の周りでも使用してしている友人がいないので、
通常の使用館はわからないんですが、
知り合いのタイヤ屋さんの意見ですと、
思ったより悪いタイヤではないようです。
価格的は、ブリヂストンのミニバン用タイヤの中では低価格なので
性能は低いはずですが、現行のスタンダードモデルである
『ECOPIA NH100RV』と比べても殆ど差がないとのこと。
しかし、価格は断然ルフトRV2の方が安いので、
どっちがお買い得かというと・・・もうわかりますよね。
その定員いわく
『レグノのような高性能のタイヤがほしい人には向いていないけど、
そこそこのタイヤでいいなら、価格的にも信頼的のも、絶対このタイヤで十分』
だそうです。
最後に
『タイヤ屋がこんなこと言ってたらあかんけどなっ』
って言ってました。
確かに、私もレグノのミニバン用タイヤに乗った事がありますが、あのタイヤは静かで安定感がありとっても良いタイヤだと思いました。
しかし、価格もいい値段するんですよね。
そこまでの性能を求める人は、やはり高性能なタイヤを選んだ方が私もいいと思いますが、
別にそこまでの性能はいらないが、あまり性能が低いのも嫌という方も多いですよね?
私もそっち派です。
そんな方には、価格も低価格で、性能もスタンダードで、メーかーも信頼のブリヂストンなら
この『LUFT RVⅡ』がいいと思いますよ。
店長
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。