前回、休日バイクいじりでPCX125のバッテリー交換の紹介をしましたが、
休日バイクいじりの第2段は、PCX125の後輪を自分で交換してみました。
バイク屋に頼めば早い話ですが、ここはタイヤ屋出身とゆーとこで、自宅の工具が揃っていないなかでタイヤ交換ができるかやってみましたよ!
あとは、節約の為ですけどね。
店長
久留間くん、昨日の休みは何してたんだい?
研修生
ぼくは、家族で大きい公園に遊びに行ってました。
店長は何してたんだですか?
店長
ぼくはねー、バイクのタイヤを交換してたんだよ!
研修生
えっ?!
バイクって家でタイヤ交換できるもんなんですか?
店長
うぅ~ん。
正直途中で、バイク屋さんに頼めばよかったと後悔したこともあったけど、なんとかできたよ!
研修生
さすが店長!!!
店長
時間もかかったし、クタクタになったけど、ちゃんと走ってるし、工具がなくてもなんとかできるもんだなと思ったよ!
研修生
そーなんですね。
詳しく教えてくださいよー!
店長
聞いてくれる?
んじゃ、詳しく教えるね!
バイク(PCX125)の後輪を交換してみました。
まず、タイヤを用意します。
PCX125の後ろのタイヤサイズは
100/90-14というサイズになります。
年式が変われば違ってくるかもしれませんが、初期のPCX125はこのサイズですね。
因みに前輪は、90/90-14になります。
ここで、車のタイヤサイズの表記と比較してみると、
車は195/65R15のような表記をします。
車のタイヤ幅の末尾は5なのに対して、バイク用タイヤの末尾は0なんですね。
これなら、このタイヤがバイク用なのか車用なのかが分かりやすいです。
このサイズのタイヤは、バイアス構造のタイヤなので【R】がついていなくて【-】で表記するんですね。
PCXはリアタイヤが減りやすいと聞きますが、私のバイクはIRC製の純正タイヤが着いていましたが、13000kmもったのでそんなに早いって感じでは無かったですかね。
タイヤのスリップサインは超えてタイヤセンターはツルツルになっていましたが・・・。
今回、交換したタイヤがこちら
世界のブリヂストンのバイク用タイヤ
BATTLAX SC BIAS (バトラックスSCバイアイス)です。
このサイズは現在のスクーターの中でPCXぐらいしか使っていないので、ある意味専用タイヤなのです。
みなさんブリヂストンのタイヤは高いと思っていませんか?
確かに安くはありませんが、バイク用タイヤはそんなにほかのメーカーと大差ないんです。
バイク屋さんではわかりませんが、ネットでは
これぐらいで販売されているんですよ。
お安めなタイヤに少し足しただけで、世界のブリヂストンのタイヤが買えるならお得だと思いませんか?
ということで、今回はこのタイヤに交換したいと思います。
まずは、今付いているタイヤを外すところからです。
マフラーを外す。
リアタイヤは、マフラーが付いている方から外していきます。
ってことは、マフラーを外さないといけませんね。
4か所のボルトと、フランジ部分の2か所のナットによって固定されています。
これを全部外したらマフラーは外れますが、先にフランジ側から外しましょう。
4か所のボルトを緩めてから、フランジ部分のナットを外して、それから4本のボルトを手で抜いていき最後の1本の時のもう片方の手でマフラーを支えると簡単に外れますよ。
意外とマフラーは重たいので、注意してください。
マフラーを外す時に、リアショックの下のボルトも外しておきましょう。
センタースタンドで支えてるので、ショックのボルトを外してもバネは弾けないのでご安心を。
外したリアショックは、前方の方にずらしておきましょう。
フレームを外す。
そしたら、シルバーのフレームだけが残ります。
これは、前側に2か所とタイヤのセンターナットとの友締めの3か所です。
このタイヤのセンターナットが強敵です。
24mmのナットが付いているので、24mmのソケットを用意して、
片手でリアブレーキをかけながら緩めると取れます。
これが、結構固い!!
僕は、ソケットにラチェットをつけてそれを大きなスコップの枝にひっかけて大きなスコップをおもっきり倒して緩めました。
ここまで来たら、シルバーのフレームを外せばタイヤは外れます。
シルバーのフレームとタイヤの間にこのような
カラーが入っているので、大切になくさないようにしてくださいね。
泥除けをずらす。
リアタイヤを外すのにもう一つ邪魔になるのが、泥除けです。
プラスチックでできている部品なのですが、意外と固く引っ掛かってタイヤが外れてくれません。
なので、先に六角ねじを外してずらせるようにしておきましょう。
ここまでは、まだ序の口でした。
ナットとボルトを緩めて外すだけでしたので・・・。
(ちょっと固かったですけど。)
ここからが大変な所ですが、気合を入れて作業です!!
タイヤを交換する。
タイヤの入れ替え作業は、慣れていないとちょっとしんどいかもしれません。
まず、外したタイヤはホイールが付いているので、地面に直接置くとホイールが先に当たり傷がついてしまうので、新しいタイヤの上に重ねて置きます。
そして、タイヤの中の空気を全部抜いてしまいます。
空気を抜くのは、エアーバルブ(空気を入れる所)の先端を細い物で押せば抜けます。
ビードを落とす。
空気が全部抜けたら、バールを使ってタイヤとホイールを分離させます。
ホイールと密着している部分をビードと言います。
ビードには頑丈なワイヤーが入っているので、とっても頑丈にできています。
これをホイールから外すのです。
これが、大変!
長い間くっついていた物同士なので、なかなか外れてくれません。
タイヤ側からバールを突っ込んで少し浮かしたところに潤滑剤か石鹸水を流し込み徐々に落としてい行きます。
私の場合、バールが無かったので、マイナスドライバーと自転車のチューブ交換用の金具を使いなんとか落とすことができました。
ビードを引き上げる。
更に大変なのは、このビードを引き上げる作業です。
タイヤとホイールが外れないようにホイールの方が大きく作られています。
ならどうやって外すのでしょう?
ホイールの中側(タイヤの中に入る部)を見るとクボミがあります。
ココにビードをいったん差し込み、タイヤをホイールのセンターからずらして片方のビードを持ち上げるのが外す方法になります。
一か所のビードが上がれば、徐々にバールを横へとずらしていき、外していきます。
文字で書くと簡単そうですが、実際はとって力のいる作業なのです。
タイヤを交換する機会があればとっても楽なんですが、なんせ今回は人力なので。
このビードを持ち上げる作業の時にホイールを傷つけてしまうので、何か保護できるものを間に挟むといいでしょう。
タイヤ屋さんが作業で使用するこんな商品もありますが、これをタイヤとホイールの間に挟むと傷がつきにくくいいですね。
私は、この部品を用意してなかったので、家にある薄いプラスチックを間に挟みました。
その結果、見事に傷がつきましたけどね(涙)
私のホイールは純正なので、傷がついたところは黒のタッチペンで分かりにくくなりましたよ。
片方のビードが全部外れれば、もう片方も同じ要領で外していきます。
下のビードはタイヤの抵抗がなくなっているので、案外簡単に外れます。
これでタイヤを外す作業が終了です。
理想を言えば、この時にエアーバルブを新しい物に交換しておいた方がいいでしょう。
タイヤが外れている時しか交換できませんし、エアーバルブもゴムなのでいずれ劣化してエアー漏れをおこしますしね。
でも私は今回再使用にしました。
なぜなら、めんどくさかったからです(笑)
漏れたら漏れた時に考えようという事で。
タイヤを組み込む。
ここまで来たら、もう峠は乗り越えました。
次は、ホイールに新しいタイヤを組み込みます。
容量はタイヤを外す時と同じです。
ただ、新しいタイヤはフレッシュなゴムなので、グリップ力が強いです。
なのでホイールに引っ掛かりうまく入ってくれません。
ココで、タイヤ屋さんは必ずビードクリームと言うタイヤ専用の潤滑剤を塗ります。
これは、滑りがよく速乾性があるので、タイヤを組む時はしっかり滑ってくれてすぐに渇きホイールと密着してからは滑らないというもの。
これを一般的な潤滑剤でするとどうなるかというと、
ホイールに組み込んだ後も潤滑作用が働きタイヤとホイールが密着しにくくなるのです。
でもタイヤ1本を交換するのにビードクリームを用意するのもなぁ~と思った私は、石鹸水で代用しました。
ちゃんと組み込んだ後にふき取りましたけどね。
では、作業の続きですが、
まずどこか一方のビードをホイールのくぼんでいる部分に差し込みます。
そして徐々に滑らしながらホイールの中へと入れていきます。
1つ目のビードは、たぶん簡単に行くでしょう。
そして、同じ要領で、次のビードもホイールの中に入れていきます。
これは、バールを使わないと入らないかもしれませんが、ビードの傷をつけないように気を付けて入れていきましょう。
ビードが両方落とし込めれればタイヤの交換は完了です。
空気を入れる。
タイヤが組み込めたら、ホイールとタイヤを密着させなければいけません。
この時にタイヤの中に空気を入れて、その圧力でビードを押して密着させます。
このことをビードを上げると言うのですが、これは相当な空気圧を入れなければいけません。
私の場合は、自転車用の空気入れではビードが上がらなかったので、タイヤをタイヤ屋さんにもっていきビードだけ上げてもらいついでに空気圧調整をしてもらいました。
タイヤの入れ替え作業はこれで終わりです。
タイヤを装着する。
後はタイヤを元に戻すだけです。
要路は外した時の逆ですが、ナット・ボルト類はしっかり締め付けておきましょう。
特にタイヤを取り付けている部分の24mmナットはしっかり締めましょう。
トルクレンチで締めることをおススメします。
ちなみに私は、外した時と同じ大きなスコップで締まってた時と同じぐらいの強さで締め付けをしましたがね。
これは、自己責任なので心配な方はトルクレンチを使うかバイク屋さん等で締め付け確認をしてもらいましょう。
まとめ。
PCXのタイヤ交換の手順を紹介しましたが、ご自身でできそうですか?
自分でやってみたい、できるきがするー!って方や、困った時は近くにバイク屋さんや助けてくれる人がいるって方は是非挑戦してみてください。
自分でで来るか不安と思う方や、自分でした作用に責任を持てない方はバイク屋さんに依頼しましょう。
バイク屋さんにリアタイヤの交換を依頼すると、純正のIRC製タイヤ交換で工賃と合わせて13000円ぐらいが相場です。
工賃やタイヤ代はお店によって違うので、もう少し高いところもあるでしょう。
自分で作業すると、タイヤをネットで購入できるので、タイヤ代と気合だけで済みます。
ちょっといいタイヤにしてもバイク屋さんに頼むより全然安くなりますね。
私も作業中は、バイク屋さんに頼めばよかったと思ったこともありましたが、作業が終わった時は自分でしてよかったと思えましたね。
達成感ってやつでしょうか(笑)
今回必死過ぎて、全然写真がありません(汗)
文章ばかりで分かりにくくすみません。
前輪も交換した時は紹介しますね。
是非、タイヤ交換挑戦してみてください。
自己責任で・・・。