今社会問題になっているあおり運転。
2017年6月に東名高速道路で起こったあおり運転の末に夫婦が亡くなったいたましい事故から、このあおり運転が注目を浴びるようになりました。
その後、社会問題となり2017年12月には警察庁が全国の警察にあおり運転の摘発を強化し、暴行罪や脅迫罪での摘発、事故になっていなくて免許停止などの適切な処分を行うように通達を出した。
事故ッていなくても免停にできるの?
と思う方もおられると思いますが、道路交通法では将来重大事故を起こす可能性がある者を免許停止処分にできるという法律があります。
その道路交通法を使って、あおり運転をしている者を捕まえていくという対策です。
そのためには、煽られた証拠がいります。
警官が現場を実際に目撃するか、通報や動画の証拠がいります。
そのためには、ドラレコが重要な証人になってくれるのです。
さすがに、通報して相手のいる前で『この人に煽られました』と言っても立証しずらいですもんね!
そんな中、2018年7月に、あおり運転の末にバイクに激突し相手を死亡させた男が殺人罪で起訴されました。
あおり運転で、『殺人罪』です。
この件も、ドラレコが証人になってしまったんですね。
しかも自分の車の・・・。
バイクに横を追い抜かれたことに腹を立てた犯人が、1km以上バイクの男性をあおり運転で追い回し、最後は100km以上のスピードで衝突し、相手のバイクの方が亡くなられたというなんとも悲しい結果になってしまった事故です。
この事故では、バイクの方が亡くなられているので証人がいません。
なので、警察は容疑者の車のドラレコや周りを走っていた車のドラレコなどを解析してあおり運転の証拠を掴んだのす。
今のドライブレコーダーは基本的に車内の音声も録音しています。
今回の犯人も、あおり運転をしながら沢山喋っていたみたいですし、事故の直後『ハイ、終わり』と言っているそうです。
それがきっかけで殺人罪(わざと車を当てて殺した)で起訴されたのです。
あおり運転が社会問題になっていなかったら、業務上過失致死で処理されていたでしょう。
今回の殺人罪は、ある意味見せつけの意味もあったかもしれませんね。
私たちにできるあおり運転に対する対処法は。
道路を走行中、後ろから突然煽られた!
そんな時はどうしたらよいのでしょう。
煽る人が悪いのは、誰でもわかることなんですが、煽られる方にも何かしらの問題がある場合があります。
ただ煽るのが好きなだけという、たちの悪い輩もいます。
こっちに全く落ち度がない場合でもとにかく煽って、威嚇しまくる威勢の良い方もいなくはありません。
そんな輩なら、なおさら仕返し等はせず、速やかに道を譲りましょう。
あおり運転をする人は、基本とにかく前に行きたい人なのです。
でも、煽られる場合の原因についても考えてみましょう。
煽られる原因の例
・高速道路で追い越し車線をゆっくり走っている。
これはあおり運転被害者の一番よくある原因だと思います。
高速道路の追い越し車線は、実はずっと走ってはいけないんですよ。
追い越したらすぐに走行車線に戻るのがルールです。
目安は、2kmまでです。
基本的に、あおり運転をする人は拘束道路でスピードをだす傾向にあります。
早く行きたいのに前にゆっくり走っている車がいたら煽っちゃうんですね。
・急な割込み。
これもありがちなシチュエーションですが、一般道でも高速道路でもこのあおり運転は起きてしまいます。
一般道で、急に車線が減少して割り込まなくてはいけなくなった時や、高速で車線変更したら後ろから早い車が近づいてきて割り込まれたと思われたり。
そんなことで、怒る人は怒るんです。
『自分は怒っているんだぞ』の表現があおり運転になってしまうんですね。
・車の駐車位置等を注意。
これは、冒頭の東名高速の事故で原因にもなったことですが、路上駐車や駐車場の止め方などで注意をされたことに腹を立てて後ろから煽ってくるってことも、煽られ原因にはあることです。
昔はそれでよかったのかもしれませんが、今の時代は相手を見て話しかけないといけない時代なんですかね。
このように煽られる方も少なからず原因がある場合があるんですね。
実際煽られたらどうしたらよい?
早く前に行きたくて煽ってきた相手には、横に避けて道を譲りましょう。
そうしたら、煽るのをやめて前へ行きます。
何かしらの原因で、あなたに対して怒りのあおり運転の場合は、あなたに対して怒っているので道を譲っても収まりません。
その場合は、車を止めて警察に連絡しましょう。
決して外に出たりしてはいけませんよ。
警察に連絡していることを相手にわかるようにすれば、殆どの相手が逃げていきます。
それでも逃げ無ければ、警察に間に入ってもらい解決しましょう。
どちらにせよ、あなたの身を守るのはドライブレコーダーといえるでしょう。
最近は安価でも良いドラレコ販売されています。
後ろから煽られたこともしっかり録画してくれる商品もあります。
今までは、前しか録画していない物ばかりだったので煽られた証拠が見せれなかったんですが、最近は2つカメラが付いていたり、広範囲を録画できるものもあるので、あおり運転対策には後ろの映像も撮れると良いですね。
最後に、もしあおり運転を受けたことで事故になったら、迷わず相手のドラレコをチェックしてください。
自分が悪い場合は、後で証拠を処分することも考えられるので、事故られて警察を呼んだら、すぐに相手のドラレコを回収してもらってください。
相手のドラレコは、あおり運転の一部始終を録画しているはずですから。