最近の車は、基本的の低燃費を意識した車が殆どです。
一部スポーツカーや、外車などはそうでもありませんが、国産車の殆どが燃費が良くないと売れないみたいです。
その影響なのか新車から着いているタイヤも低燃費のエコタイヤが着いている車種が多いですね。
新車のついているタイヤは、走るだけの適当なタイヤが着いているというのは、昔の話になったみたいです。
今回は、新車から着いているタイヤがどんなものなのかについてお話しましょう。
店長
久留間くんの車は、新車の時はどんなタイヤが着いていたんだい??
研修生
僕の車は、TOYOのタイヤが着いていました。
1回目のタイヤ交換の時に同じタイヤを探したんですが、なかったんです。
お店の人に聞いたら、新車専用タイヤだから置いてないって言われました。
だから、ミニバン用タイヤを買ったんです。
TOYOのなんてタイヤかわかりませんけど。
店長
最近のトヨタのミニバンは、よくTOYOのタイヤが着いてくるね。
新車から着いているタイヤは、新車装着タイヤって言ってお店には売ってなくてカタログにも載っていないことが多いんだよ。
研修生
そーなんですね!
どーりで、売ってないって言われたわけですね。
その、新車から着いているタイヤって買う事はできないんですか??
店長
購入はできるよ。
カーメーカーが、タイヤメーカーに新車用で作ってもらっているものなので、商品としては存在するから、取り寄せてもらったら手に入るよ。
市販されているタイヤより少し高い場合が多いけどね。
研修生
新車のタイヤって高いんですか??
店長
今の新車は、高いって言うより良いタイヤが着いているって方が合っているかな。
新車用のタイヤなので、部品扱いのなって少し割高になっているってこともあるけど、基本は性能がいいタイヤが着いているよ。
研修生
そんなことしたら、新車価格が高くるから、安いタイヤを着けた方がディーラーにとってもいいんじゃないんですか?
タイヤが何ついているかで車の購入をきめる人っていないんだし。
店長
確かに、車を買う時にタイヤがどこのメーカーが着いているとか、なんてタイヤが着いているとかって気にしないよね。
車が納車されて初めてタイヤが何か分かるって感じだよね。
じゃあ、なんでコストをかけてまでいいタイヤがついているんだと思う??
研修生
大人の事情ですか?
店長
フフフ。
それもあるかも知れないね。
でも、少し違うかな。
今の車は、低燃費だろ?
というより、低燃費じゃなきゃ売れないよね?
燃費をよくするには、タイヤの影響も大きいから低燃費タイヤを入れて燃費を少しでも良くしているだ。
研修生
燃費いい車ばっかりですもんね。
でも、低燃費タイヤって減りやすく乗り心地があまり良くないって聞いたことあるんが、低燃費にするためにその辺は犠牲にしているですか?
店長
低燃費タイヤは、減りやすく乗り心地が悪い・・・。
少し前までは、そう言われていたし、実際にそんなタイヤもあったね。
でも、今では殆どの乗用車タイヤは低燃費タイヤだし、沢山種類があるから乗り心地の良いタイヤもあるし、減りにくいタイヤも沢山あるよ。
新車装着タイヤは、燃費性能はそこまで上げずに、減りにくさや走行性能を重視したタイヤが多いかな。
研修生
そーなんですね。
なので、買うと結構高いってわけなんですね。
なんで、ミニバンには新車からミニバン用のタイヤを入れてくれないんですかね?
コストをかけるなら、ミニバン用のタイヤを入れていてくれたら、いいんですけどね。
店長
ミニバンにも普通のタイヤがついてくるね。
ミニバン用タイヤは、後から交換するタイヤにしか設定がないんだ。
純正のタイヤは、みんなが不満のないタイヤが、選ばれる傾向にあるんだ。
ミニバン用タイヤは、ミニバンのために作られたタイヤなので、ミニバンには合っていると思うよ。
(ミニバン用タイヤについて詳しくは こちらの記事を参考にしてください。)
でも、少し走行中の音が大きかったり、乗り心地も少し堅めなので、不満に思う人もいるのも事実。
なので、みんなが不満に思わないって事にはならないので、新車からミニバン用タイヤが入ってくることは今のところないかな。
研修生
なるほど。
みんなが不満に思わないタイヤかぁ・・・。
そりゃ高いタイヤになりますね。
店長
それじゃ、今日は新車装着タイヤについてもう少し詳しく解説するね。
新車から着いてくるタイヤとはどんなもの?
自動車のタイヤには、新車から取り付けられている、新車装着タイヤと、
後から交換する、補修用タイヤ(リプレイスタイヤ)に分かれている。
皆さんが、お店やカタログ、ホームページなんかで見ているタイヤは、この補修用タイヤの方だったんですね。
稀に、新車装着タイヤが、補修用タイヤと同じ物が着いている車種がありますが、基本的に新車装着タイヤは補修用タイヤの中には入っていません。
カーメーカーが、タイヤメーカーに依頼して車種ごとに作ってもらっている、いわば純正部品のようなものなのですね。
なので、市販されている補修用タイヤと同じような型番がついていても、少し違う型番とタイヤの溝の切り方も全然ちかうよーなタイヤが新車装着タイヤなのです。
新車から着いているタイヤなので、コストをおさせるために安いタイヤがついているんじゃないの?
と思う方もおられるでしょうが、一昔前はそんな事もありましたが、最近は燃費性能や安全性能が高くないと車はうれません。
車本体の価格が上がっているのは、その辺の性能を重視しているからなのでしょう。
燃費をよくするには、タイヤの性能は不可欠です。
タイヤで燃費は変わる!
と言われるほど、影響力がありますからね。
安全性能もタイヤが需要になってきます。
最近は軽自動車にも着いている自動ブレーキなんてのも、タイヤがしっかり止まる物でないと、ぶつかってしまいます。
これから出てくるであろう、自動運転もタイヤがしっかりグリップして曲がってくれないと事故になってしまうでしょう。
このように、走行性能の高いタイヤでないと今の車には対応できなくなっているのです。
ただ、新車装着タイヤは、あまり特殊なタイヤは着いていません。
ミニバン用や、スポーツタイヤ等何かに特化したタイヤは、ある人には気に入られるが、不満に思う人も出てきます。
それは、新車販売では、デメリットになってしまうため、みんなが不満に思わないタイヤが装着されることが多いのです。
車の評価にも繋がりかねませんからね!
一部のスポーツカー等には、初めからスポーツタイヤを履いている場合がありますが、スポーツカーはタイヤが重要なのでそーなっているんですね。
新車装着は買うことはできるの?
もちろん商品なので、購入はできます。
同じ物を用意してもらうこともできますし、違う車種の新車装着タイヤを買うかともできます。
ただ、どのお店も基本的には補修用タイヤを在庫として置いているので、取り寄せになるでしょう。
そして、店員さんもあまりオススメはしてきません。お店としては在庫の商品を販売したいですし、取り寄せなら時間もかかってしまいますから・・・。
最近では、純正同等商品はこちらです!!
と、大々的に販売しているお店も増えてきました。
同等商品なので、同じものではありませんが、性能的に同じぐらいとしているタイヤを純正同等商品として販売しているんですね。
これは、補修用タイヤ(リプレイス商品)なのでカタログ掲載で、販売店もオススメしてきます。
こだわりがなければ、純正と同じようなタイヤなので、問題はないでしょう。
それより良いタイヤがほしければグレードの高いタイヤを買ったらいいと思います。
しかし、最近の車はあまり新車装着タイヤより性能の低いタイヤは、オススメしない。
乗り心地や操縦安定性が下がるっていうのもありすが、最近軽自動車にも搭載されている自動ブレーキは、実は新車装着タイヤをベースに設計されている。
性能が下がると必ずと言っていいほど、制動距離(ブレーキをかけてから止まるまでの距離)がのびる。
本来であれば止まれた場合でも、タイヤの止まる能力が下がっていると止まれなくて激突する可能性が大いにあるからである。
安いタイヤは、とっても魅力的ですけど、安全性を考えると今より性能の低い物を選ばない方がいいと私は思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。