スタッドレスタイヤから夏タイヤへの理想の交換時期や、スタッドレスタイヤを長持ちさせる方法は、使わなくなったら早めに夏タイヤに戻す事が大切だという事を前回店長がお話していました。
では、外したスタッドレスタイヤはどのようにして保管するのが良いのでしょうか??
店長
久留間くん、スタッドレスタイヤの使用限度は分かったかな?
スタッドレスタイヤは安い買い物ではないので、なるべく交換が必要にならないよう長もちさせたいね。
研修生
そうですね店長。
いろいろなスタッドレスタイヤを履き比べたい人以外は、なるべく長く使いたいと思うでしょうね。
ただ、使用中の注意点は分かったんですが、使っていない時はどのように保管したらいいんでしょう?
お店みたいにタイヤを庭に並べて置いたらいいんですかね?
店長
久留間くん、良い訳ないでしょう。
お店は、商品を見て頂くために外に陳列しているだけでで、外にタイヤを積み上げるのが適正な保管方法ではないんです。
研修生
タイヤ屋さんがしているから問題ないと思っていました。
では、どのように保管したらよいのでしょうか?
店長
タイヤ屋さんも、商売の為仕方なく外にタイヤを並べているんですね。
そー考えると、タイヤ交換の際長い間外に陳列されていたタイヤは避けたいものですね。
その辺の実際タイヤ交換時のテクニック的なものは後日お伝えするとして、今回はタイヤの適正保管について解説したいと思います。
スタッドレスタイヤの正しい保管の仕方とは?
スタッドレスタイヤを毎年お使いで、夏場はスタッドレスタイヤを、冬には夏タイヤを自宅に保管しているという方がほとんどではないでしょうか?
最近では、カーディーラーやタイヤ館のようなタイヤ専門店、オートバックスなどの量販店なんかでもタイヤ保管サービスをしているところが増えてきましたので、中にはそーいったお店に預けているって方もおられると思いますが、殆どの方が自宅保管ですよね。
では、どーいった保管方法がタイヤには最適なのでしょうか?
タイヤが痛んだり、劣化する原因を考えれば最適な方法が見つかります。
タイヤが嫌う環境とは
・太陽光が直接当たる。
・雨や風が当たる。
・高温多湿。
そー考えると一番いいのは、室内保管で空調管理のされているところですかね・・・。
まぁ、そんな環境はありえないと思うので、現実的に最適な方法は、
お金に余裕があり、近くにお店があるなら先ほどのタイヤ預かりサービスが、タイヤにとっては最適かもしれません。
タイヤ保管のサービスを行っているお店は、殆どの場合倉庫業者に委託して保管してもらっていると思います。
倉庫ですので、雨風は当たらないでしょうし、直射日光も当たらないでしょう。
さすがに空調はないと思いますが、タイヤにとっては最適と言えると思います。
ただ、中には自店敷地に保管しているお店もあり、野外保管の可能性もあると思うのでその辺はお店に詳しく保管の環境を確認する方が良いでしょう。
お金もかかるしタイヤを預けるのはちょっと・・という方は自宅の保管になるかと思いますが
その中で最適なのは、やはり納屋や物置といったスペースが良いのではないでしょうか。
環境的には倉庫と同じですね。
ただ、タイヤは自宅にもって帰ると、とっても大きく感じるのでスペース的には少し広い場所が必要となります。
最近の住宅はスタイリッシュになり、納屋や物置がないというお宅も多いのではないでしょうか?
そーいったお宅は、戸建てでは裏庭や駐車場の奥など、マンションの方はベランダとかになってきますね。
実は、私も自宅の裏にある小さなスペースにタイヤを置いています。
保管するときに一番気を付けたいのが直射日光です。
これが一番タイヤを痛めてしまいます。
夏タイヤを保管するときは、冬場だと思うので紫外線も弱めだと思いますが、スタッドレスタイヤを保管する夏場は紫外線も半端なく強く日が当たる所は高温になため。タイヤを痛め劣化を早めてしまいます。
直射日光が当たると当たらないでは、タイヤの寿命が1~2年も変わることもあるので、できるだけ太陽には当てないようにしましょう。
太陽が直接当たらなくても、タイヤをそのまま剥き出しで置いとくのは、これも危険です。
雨や風が当たり、梅雨時期なんかは特にカビが生えたりするので、何かカバーをしましょう。
お店にタイヤの脱着をお願いしている方は、持ち帰りの際袋にタイヤを入れてもらえりと思うので、その袋を被せたままできるならさらに紫外線カットのカバーをするなどしたら尚良いでしょう。
タイヤカバーは量販店やホームセンターで簡単に手に入るので、小さな手間が大きな差を生むので、是非カバーをしてあげてください。
マンションの方は、保管場所はベランダになると思うんですが、ベランダというのはこれがまた日当たりはよくできているんです。
日当たりが良くないと良いベランダとは言えませんもんね。
でもタイヤからしたら、日当たり良好は悪条件なのです。
先ほどもあった通り、できるだけ直射日光を避けれる場所に置き、タイヤ袋&紫外線カットのカバーで覆うようにしてください。
ココで注意してほしいのは、濡れた状態で袋に入れないという事です。
自分でタイヤの付け替えをされる方は、わざわざ雨の日に作業しないと思いますが、お店でタイヤの脱着を依頼されている方は、お休みに予約されていたりで、どうしても雨の日に付け替をすることが出てくると思います。
その時は、とっても面倒だと思いますが、必ず晴れている日にタイヤを完全に乾かして、袋の中にも水分がなくなるように乾かしてください。
これは、とっても大事なことで、スタッドレスタイヤは溝が細かく多い分水分が乾きにくいのです。
その水分が残ったまま袋を閉じて密閉してしまうと、次にその袋を開ける約8か月後ぐらいには、確実にカビまみれになっているのと、タイヤ中のワイヤー類が痛んでしまうので、寿命が半減します。
なので、必ず濡れたタイヤは乾かしてから袋に入れて保管しましょう。
これで。タイヤの保管の仕方がわかりましたか?
では次回は、タイヤ置き方とタイヤに良い減圧保管のメリットとデメリットについてお話したいと思います。
では、今日はこの辺で。