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3.5L、V6エスティマのウォーターポンプ修理の結果

更新日:

以前、我が家のエスティマのウォーターポンプが故障してしまったことを書きましたが、今回はその続きになります。
前回のウォーターポンプ故障時の症状などを書いた記事はこちらから。

そのウォーターポンプの修理が完了したので報告致します。
今回の修理は、大掛かりな修理になったので、合わせて交換した部品も紹介しますね。
車は、平成18年式のトヨタエスティマ。
GSR50と言われる3.5L V6エンジンを搭載したモデルで、整備性が悪いことでも有名?な車です。

20系のアルファード/ヴェルファイアも同じ3.5L V6エンジンを搭載したモデルがあるので、もし同じような症状があれば大体同じような内容になると思ってもらってよいかと思います。

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店長

久留間くん、僕のエスティマの修理終わったよ!!

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研修生

あっ!あのウォーターポンプが壊れた修理ですね。
結構時間かかりましたね。

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店長

修理が大掛かりになったからねぇ~!
エスティマの場合、ウォーターポンプの横にフレームが通っているので、エンジンを下ろさないと交換できないんだ!
エンジンを下ろすならついでに他の整備もしようと思っていろいろ同時に交換していたんだ。
だから、少し遅くなったってのもあるかな。

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研修生

そうだったんですね。
トヨタディーラーで修理したんですか?

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店長

大掛かりな修理だし、始めはトヨタで修理をしようと思っていたんだけど、急にエンジンのガラガラ音が大きくなってきてさぁ、いつ止まってもおかしくない状態になってきたから、知り合いに信用できる修理工場があるから今回はそこに依頼したんだ。
うちはさぁ、まだ小さい子供がいるだろ?!
生活には車が必要なんだけど、トヨタの台車が半月後って言われてすぐに入庫できなかったってのもあるんだけどね。

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研修生

信頼できる修理工場があるならよかったですね。
どれぐらい修理期間がかかったんですか?

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店長

通常なら、全部で2日~3日ぐらいかかるみたいなんだけど、今回別でお願いした部品がすぐに入らなくて4日かかったんだ。
でも、きっちり修理してもらったので、これで安心して車に乗れるけどね。
音が大きくなってきた時は、ホント不安だったよ!

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研修生

エンジンからの異音は、不安になりますよね。

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店長

このまま乗り続けるとエンジンが止まるか、冷却水が漏れてオーバーヒートするって言われていたから、そりゃ焦ったね。

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研修生

僕ならパニくっちゃいますよ!
それで、修理以外にどんな事をしたんですか?

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店長

いろいろ変えてもらってよ!
それについては、詳しく解説するね。

GSR50エスティマのウォーターポンプ修理。

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前回の記事でも書きましたが、V6 3.5Lの2GRのエンジンを積んだエスティマの修理は何かと大変なんです。
今回故障してしまったウォーターポンプも然りです。

殆どの工場では、エンジンを脱着しなければできません。
エンジンマウントを外し、エンジンを少しずらして作業している工場もありますが、それでも隙間は狭くかなりの技術と経験が必要になってきます。

私が修理してもらった工場の人に聞くと、狭いところで考えながら作業するより、さっとエンジンを下ろして作業した方が作業性もいいし、変なトラブルが無くてよいのだそうです。

何となくわかる気がします。
エンジンを下ろしと聞くと、それはそれは大そうな作業に聞こえますが、設備のある工場からしたら、エンジンを下ろした方が作業しやすいってことなんですね。

しかし、慣れているとはいえ、狭いエンジンルームにぎっしり詰まった大きなV6エンジンを下ろすのは大変な作業なので、時間と費用はかかってしまいます。
今回の工賃も¥120000ほどの請求が来ました。
・・・まぁ仕方ないですね。
自分にはできない、高度な技術料なのでなんとも言えません。

ウォーターポンプは、冷却水を循環させている大切な部品なので、故障したら速やかに交換しましょう。
タイミングベルトが付いている車は、10年もしくは10万キロのタイミングベルト交換時期と同時にウォーターポンプも交換するのが、一般的です。

今回の私のエスティマは、タイミングチェーンの車なので、ウォーターポンプを交換するタイミングが無く壊れるまで気付かなかったって事なんです。

この2GRのエンジンは、トヨタのクラウンやマークX、レクサスのGSやRXなんかにも搭載されていますが、セダン型やSUVというのはエンジンルームが広いのでウォーターポンプが故障してもエンジンを下ろすという作業は発生しません。

ただ、エスティマやアルファード/ヴェルファイアといったミニバン型の車はエンジンルームが狭く、スペースいっぱいにエンジンが搭載されている為、エンジンの下ろさないと交換できないのですね。

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ウォーターポンプ交換と同時に交換した方が良い部品とは?

上記の様にエスティマやアルファード/ベルファイアといった、3.5L V6エンジンを搭載しているミニバンのウォーターポンプを交換するのには、エンジンの脱着が必要となります。

エンジンを下ろすなら、その時にしかできない、もしくはその時の方が交換しやすい部品を同時に交換している方があとあとまた他の箇所の修理でエンジンを下ろすはめになったらもったいないですよね。
なので、今回私がウォーターポンプの交換と同時に交換した部品を紹介します。

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〇エンジンを脱着するのに必ず必要になってくるが、クーラーガスと冷却水です。
これは必ず必要となってくるので、頭にいれておきましょう。

〇スパークプラグ

エスティマやアルファード/ベルファイアのV6エンジンは横置きと言われる形状をしています。
なのでスパークプラグは手前の横向きに3つと、奥に3つ並んで付いています。
手前は、エンジンカバーを外せば簡単に交換で出来ますが、奥の3つはインマニを外して狭い隙間から工具を差し込む交換しないといけません。
スパークプラグだけの交換でもかなりの工賃を取られるでしょう。
純正のスパークプラグは、長もちするものが付いていますが、さすがに10万キロを超えると交換が必要になってくるので、必要なら交換しましょう。
純正価格は、2400円/1本ぐらいです。

〇イグニッションコイル

スパークプラグの上に付いているイグニッションコイルも同様に交換しておいた方が良いと言えます。
このエンジンのイグニッションコイルは、よく不具合が出るそうです。
不具合が出るとエンジンチェックランプが点灯し、エンジン不調が起きます。
保証期間中なら無償交換ですが、このページをご覧いただいているという事は、保証がない方が多いと思うので、交換がまだの方は交換しておいた方が良いでしょう。
価格は、1本1万円前後したと思うので結構高くなります。
社外品も出ているので、価格をおさえたい人は、その辺を利用してもよいでしょう。
私は、一度ディーラーの保証で交換しているので、今回はそのままにして交換はしませんでした。

〇エンジン・ミッションマウント

エンジンマウントは、ボディーとエンジンの間にあるゴムブッシュの事です。
エンジンは耐えず振動しているので、このマウントで衝撃を和らげています。
でも、重たいエンジンを支えているので、やはりへたってきます。
とってもつよいゴムなので、耐久性は強いですがいずれは切れてすごい振動してきます。
信号待ちで止まっている時なんかに、小刻みにハンドルや車全体に振動が伝わってきたらマウントがへたり出しているかもしれません。
エンジンマウントが3つ、ミッションマウントが1つの合計4つのマウントが付いています。
価格も合計30000円ぐらいと高額になっていますが、エンジンマウントだけの交換だと余計に工賃がかかるので、ついでに交換しましょう。

〇タペットカバーパッキン

これも奥のタペットカバーパッキンが通常は簡単に交換できないので、ついでに交換している方が良いでしょう。
このV6 3.5Lのエンジンはよくタペットカバーからのオイル漏れがあるそうです。
価格もパッキンやガスケットだけなので、3000円ちょいと安めなので後々のとを考えると交換している方が良いでしょう。

〇ヒーターホース

これは、交換した方が良いというよりも交換が必要になることが多い部品です。
10年以上経っていると、色々な箇所が劣化するので交換が必要になってきますが、この部品もそのうちの一つです。
樹脂で出来ているので、熱と年数で必ずと言ってもよいほど劣化しています。
エンジンを下ろす際に取り外しをしないといけないのですが、よく折れる部品なので、後から割れることを考えると交換しておいた方が良いでしょう。
価格は2本で1000円弱しますが、後から交換することを思ったら安いもんです。

〇A/Tオイルクーラーホース

ヒーターホース同等に劣化からヒビや破損がよくあるパーツになります。
これは、2本で3500円ほどなので、これも交換しておいた方が良いでしょう。

〇リブベルト

ウォーターポンプを回しているベルトで、ゴムでできています。
定期的に交換する部品で、エンジンを下ろさなくても交換はできますが、エンジンを下ろしている時の方が楽という以前に、ウォーターポンプを交換する時に外す部品なのでゴムが劣化している場合は交換しましょう。
私の場合は、以前に交換しているので今回は見送りました。
価格は、5000円前後です。

〇オートテンショナー

上記のリブベルトを自動で調整している部品です。
ベルトはゴムなので徐々に伸びてきます。
その伸びたゴムのベルトを適正な強さに張っている部品です。
これもエンジンを下ろした状態の方が交換がしやすいので、10万キロを超えてまだ交換していない車は交換しておいた方が良いと思います。
価格は、15000円前後の部品です。

以上がエンジンを下ろした時に交換しておいた方が良い部品です。

全て交換するとけっこうな額になりますが、後々交換することを思うと工賃が掛からないこのタイミングで同時に交換している方が良いかもしれませんね。

年式的ににも距離的にも車の乗り換えを考える方も少なくないと思いますが、まだ乗り続けるならエンジンのメンテナンスはしておいて損はないと思います。
保険だと思って、必要なものは交換しておきましょう。
車に状況により、交換が必要でない場合があるので、修理工場と相談しながら決めるのが良いと思いますよ。

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研修生

で、店長、修理した後の車はどんな感じですか?

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店長

それがさー、とっても静かになったんだよ。
そりゃそーだよな。
壊れてたんだから(笑)
一番驚いたのが、別にちぎれたりしていなかったエンジンマウントを交換したのに信号待ちの振動が全然なくなったんだ!
それは驚いたね。
修理してよかったと思えた瞬間だったよ

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