タイヤ専門店の元店長がおススメする、後悔しないタイヤ選びとカーライフサポート

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DIY タイヤ交換

スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換の手順と注意点。

更新日:

スタッドレスタイヤを外した後の保管方法や、保管場所、タイヤの積み方などのお話を聞いた久留間くん、今度は実際にタイヤ交換をしてみようと思ったみたいです。
実際自分でタイヤの付け替えをするとなると、走行中に外れる可能性もありますので、確実に作業をしましょう。

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研修生

店長~!
僕、自分でスタッドレスタイヤから夏タイヤへ交換しようと思うんですが、付け替えって難しいですか?
店長見てたらとっても簡単そうに交換してるんですが。

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店長

そーだねー。
簡単といえば簡単だけど、必ず注意しないといけないポイントがあるから、そこさえわかっていれば簡単かな!

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研修生

注意点??
店長はちゃちゃっと交換をしているので、あまり何も考えずに作業しているのかと思いました。

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店長

失礼な!!
ちゃんと安全に走行できるように考えて作業してるんだよ!!

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研修生

それはすみません。
(そんな怒らなくても・・・。)
で、どんなところに注意したらいいんですか??

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店長

では、作業順に注意点を解説しながら解説していくね!

実際にスタッドレスタイヤから夏タイヤへ交換してみましょう。

※今回は、スタッドレスタイヤから、夏タイヤへの交換です。
ホイール付きのタイヤ同士の交換ですので、タイヤだけをお持ちの方はお店に依頼して交換してもらってください。

1工具とタイヤを準備する。

基本的に必要な工具は車の車載工具入れの中に入っているはずです。
トランクにスペアタイヤがある車はその周辺に、ミニバンなどの社内スペースを広くとっている車はトランクを開けたところのサイドに。収納スペースがあったりします。
後は、車種によってはスライドドアを開けたところの収納庫にあったりもします。
車種ごとに工具とジャッキが入っているところが違うので。取扱説明書にて確認してください。

必要な工具としては
・ジャッキ
・ジャッキを回す工具
・ナットを回すレンチ

ぐらいです。
後は手袋などを用意すると良いでしょう。

2装着するタイヤを用意する。

今から装着するタイヤの用意をします。
数か月置いていたタイヤなので、タイヤの空気圧減っている可能性があります。
できることなら、装着前にガソリンスタンド等にタイヤを持って行って、空気を入れた方がいいでしょう。
面倒だなと思う方は、装着後でも良いのですが、あまりタイヤがへしゃげてたいりしていないか、よく確認して作業後すぐに空気の補充に行きましょう。
作業の効率を上げるため、取り付けるタイヤを取り付ける場所の近くに置いておきましょう。
タイヤの用意ができたら、次は作業に取り掛かります。

3先にナットを少し緩める。

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ジャッキで車を持ち上げタイヤが浮いた状態になると、タイヤが回ってしまったり、不安定で危険な状況になる可能性があるので先に少しだけナットを緩めておきましょう。
この時に完全にナットを取ってしまわないように、少しだけ緩める程度で大丈夫です。
あまり緩めすぎるとナットにもボルトにもホイールにも負担がかかって、変形してしまうかもしれないので注意してくださいね。

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4ジャッキアップする。

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ジャッキは車載工具のところにあります。
大抵は固定してあるので、ジャッキを上げ下ろしするネジの部分を緩めたら取れます。
ジャッキのかける位置(ジャッキポイント)は、それぞれ車によって違うので、取扱説明書を見てそれぞれの車に合ったところで上げるようにしましょう。
日本車の場合は、殆どがドアの下を覗き込んだら2つのくぼみがあるのでそこにジャッキをかませるようにしましょう。
ジャッキをジャッキ回しの工具を使って徐々に上げていきます。
この時、地面とジャッキが不安定でないか、車とジャッキがズレていないかを何度か確認して、少しでも不安定になっていたらすぐに下ろして、上げ直しましょう。

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タイヤが浮くぐらいジャッキアップできたら、別の位置のタイヤを車の下に置いておくと安全です。
なぜなら、何かの拍子でジャッキが外れてしまったときに、車の下に置いていたタイヤが挟まり支えてくれます。
これの何が良いかというと、
下敷きになったタイヤとホイールは損傷するかもしれませんが、ブレーキが地面に着くのが防げます。
タイヤを1本買い替えるのと、ブレーキ関係の修理を出すのでは費用面でも全然違いますし、手間も全然違います。
タイヤが着いていない状態で車を下ろすと、次にジャッキが入るだけの車高が確保できず、どうにもならなくなります。
もう一つは、もし足等を下に入れて作業してしまっていたら、ジャッキが外れて挟まってしまう危険性があります。
もしも、ジャッキが外れてしまったことを考えて、できるだけこれから使わないタイヤを車の下に入れておきましょう。

5ナットを完全に外しタイヤを取り外す。

完全のタイヤが浮いて、安全面も確認出来たら、初めに緩めておいたナットを外します。
この時、ジャッキアップされた状態なので、かなり不安定です。
極力衝撃を与えないようにタイヤを外しましょう。

6装着するタイヤを取り付ける。

近くに置いておいたタイヤを取り付ける。
この時、注意してほしいのが、ナットの入れ方です。

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写真のナットとホイールは、トヨタ系列のや日産に一部のホイールで採用されているストレートナットです。
これは、走行安定性の為、ズレにくい構造になっています。
このストレートの部分がしっかりホイールの穴のストレート部分にピッタリくるように締めていきます。
これがズレていると、ホイールにナットがひっかかる状態になって、しっかりナットが締まらず、走行中にタイヤガ外れてしまう危険やあります、

ちなみに、今回写真はありませんが、鉄ホイールにホイールカバーをしているタイプのお車は、ナットの向きに注意しましょう。
鉄ホイールには、殆どの場合、貫通ナットが着いています。
貫通ナットはどっち向きでもネジは締まりますが、尖っている方をホイール側にします。
たまにこれを間違えて平らな面をホイール側にして取り付けている車を見ますが、これは間違いです。
最悪の場合、タイヤが外れてしまう可能性があるので、十分注意して確認しましょう。

7ジャッキを下ろす。

ホイールを固定したら、ジャッキアップしている状態なので、あまり激しく揺れないように締め付けをしておきましょう。
ジャッキを徐々に下ろしていきます。
この時、あまり早く下ろさずに、周りの状況も見ながら、ゆっくり下ろしてください。

8もう一度ナットを締め直す(増し締め)

タイヤが着地して、ジャッキが外れたら、もう一度ナットを締め付けします。

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ココで、ある程度の力で締め付けます。
この時、レンチに体重を乗せて踏みつける締め方はやめましょう。
力がかかりすぎます。
ホイールを止めているナットは、締めすぎても、ボルトが伸びてしまいますし、緩すぎても外れる危険あるので注意が必要です。

どれぐらい締めればいいかわからない時は、作業終了後にタイヤ屋さんに行って増し締めしてもらいましょう。
殆どのタイヤ屋さんは、エアーチャックとタイヤの増し締めは無料でしてくれます。

9片付ける

全てが終わったら、ナットの閉め忘れがないかを確認し、工具を片付けて終わりです。

いかがですか?簡単そうでしょ?注意する点を分かっていたら決して難しいものでもないんです。
スペア交換を4回するのと同じですからね。

これで、年間2回お店に行っていて脱着してもらって払っていた脱着代の5千円前後が、かからないので経済的です。
スペースとお時間のある方は、是非自分で脱着してみてください。

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