タイヤ専門店の元店長がおススメする、後悔しないタイヤ選びとカーライフサポート

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タイヤに窒素は必要?納得してないなら入れない方がいいわけとは。

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みなさんはタイヤ交換はどこでされますか?
タイヤが減るまで同じ車には乗りませーん。
という方もおられるでしょう。
でも、半数以上の人はタイヤを交換する経験をされたことがあると思います。
その時は、カーディーラーで交換される方も多いでしょう。
でも、カーディーラーは何かと高いので、タイヤは他のお店で交換するって方もおられますね。
その、ディーラー以外でタイヤを交換するときにパッと思い出すのが、CMもよく流れている『オートバックス』や『イエローハット』タイヤ専門店なら『タイヤ館』や『タイヤセレクト』なんかがよく知られていると思います。

そのようなカーディーラー以外でタイヤ交換やタイヤの見積りをされた方なら知っていると思いますが、見積りに『窒素ガス』が入っていたと思います。

これって本当に必要なんでしょうか?

今回はこの窒素ガスが必要な人と必要でない人はどういう人なのかを考えていきたいと思います。

窒素ガスとはなんぞや?というのはこちらの記事に書いてありますので、窒素ガスをご存じない方はまず読んでください。

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研修生

店長!
お客さんが他店でタイヤの見積もりをしたときに、勝手に窒素ガスが入っていて入れた方がいいって言われてみたいなんですけど、窒素ガスって全員入れた方がいいんですかね?

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店長

それは人によって違うかもしれないね。
タイヤにとったら、窒素ガスをいれないより、入れた方がいいんだけど、人によったら入れるより入れない方がよいって場合もあるんだね。

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研修生

???
タイヤにはいいけど、入れない方がよくない人??
なんだかよくわからないんですが、どーゆー事でしょう?

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店長

ちょっと回りくどかったかな!
前回窒素ガスんの特徴やメリットについて話ししたね。
その時にも少し話したんだけど、窒素ガスにはメリットだけでなくデメリットも存在するよね。
そのデメリットの方が、メリットより上回っている人は、入れない方がいいってことだよ。

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研修生

まだよくわからないんですが、入れることによって逆効果になるってことでいいんですかね??

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店長

大きくまとめるとそうなるね。

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研修生

具体的には、どんな人のことなんですか??

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店長

では、今日はその辺を詳しくはなししようかな。

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研修生

よろしくお願いします。

窒素ガスとは?


タイヤ屋さんやオートショップでよく聞く『窒素ガス』とは何なのでしょう。

メリットとしては
①空気が抜けにくい。
②酸化しにくい。
③水分がないので温度による内圧変化が少ない。

でしたね。

デメリットとしては、
①窒素ガスを入れるのに費用がかかる。
②点検できる場所が限られる。

でしたね。

窒素ガスのことについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

タイヤにとったらメリットが多いので、費用とお店が近くの人は窒素ガスを入れた方がいいと思います。

窒素ガスを入れといた方がいい人。

①空気あるの点検回数を減らしたい。
②タイヤを専門店に点検してもらいたい。
③ただで何かをしてもらのはあまり好きではない。
④近くに窒素を点検できるお店がある。
⑤とにかくタイヤとホイールを痛めたくない。
⑥乗り心地の変化が嫌。

などがあります。

そのほかにもあると思いますが、私が思うと窒素ガスを入れた方がいいと思う人はこんな感じです。
①窒素ガスは、空気に比べて減りにくいので、空気圧の点検の回数は減らせます。
②窒素ガスは、今のところカーディーラーやガソリンスタンドには殆ど置いていません。
なので、窒素ガスを点検してもらうなら窒素ガスを完備しているタイヤ専門店やオートバックスなどのカー用品店に行く必要があります。
③窒素ガスは、お店により価格は違いますが4本で1000円~2000円ほどかかります。
窒素ガスを入れてもらったお店には、窒素ガス代を払っているわけですから、ただで点検してもらっているわけではありません。
なので、タイヤ点検や空気圧の点検はしてほしいけど、ただでしてもらうのはちょっと・・・。
って方は、窒素を入れておけば気兼ねなく点検に持っていけますね。
④近くに窒素を扱っているお店があると、窒素を入れていてもすぐにメンテナンスできるので、便利ですね。
⑤窒素は、タイヤホイールを酸化させなかったり、水分がなかったりするのでタイヤホイールを痛めにくいとされています。
少しでも、タイヤとホイールを痛めたくない方は窒素ガスを入れている方がいいかも知れませんね。
ただ、空気を入れた場合との比較がないのでどれほどの効果が出ているかはわかりませんが・・・。
⑥窒素ガスは、空気に比べて温度変化により膨張が少ないと言われています。
特に夏場などは、車に乗り始めはタイヤも冷えているので空気圧は通常ですが、走行していくうちに温度が上がり空気圧が上がってしまいます。
空気圧が上がれば、車は跳ねる感覚が出ます。
窒素ガスなら、膨張率が少ないのでこの乗り心地の変化も小さくなります。

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このように窒素ガスにはメリットがありますが、デメリットも存在します。

窒素ガスを入れない方がいい人。

①近くに窒素を入れれるお店がない。
②車は、基本ディーラーにしか持っていかない。
③空気圧は自分でみる事が多い。
④少しでもタイヤ購入時の価格をおさたい。
⑤空気圧を見るのをいつも忘れる。

ざっと挙げるとこんなもんですね。
①窒素ガスは、空気より抜けにくいとは言え少しず減ってきます。
減ったら補充しないといけないので、窒素ガスを補充できるお店が遠かったそれだけで一苦労です。
家の近くや、定期的に訪れる場所の近くにお店がない場合は、窒素の充填はやめておきましょう。
②現在では、カーディーラーは窒素ガスの設備があるお店が殆どありません。
車の点検や、車検など全てディーラーで任せている人は、窒素の補充ができないのでディーラーでも点検や補充ができる普通の空気の方がいいでしょう。
③空気圧は、自分の家やガソリンスタンド等で自分で点検しているという方も、窒素ガスを入れても自宅やガソリンスタンドでは補充ができないので、窒素ガスを入れない方がいいでしょう。
④窒素ガスを購入時に費用がかかります。
普通の空気はただなので、少しでも費用を抑えたいのなら普通の空気でよいでしょう。
⑤空気圧の点検をいつも忘れるって方は、一見窒素ガスを入れている方がいいと思うかも知れませんが、窒素ガスを入れても空気圧を見ない人はみません。
逆に窒素ガスを入れると見なくてもいい安心感で余計に見なくなる場合があります。
そのまま、車検や点検に行ったとしても窒素を完備しているお店でなければ、窒素が入っているおかげで空気圧の補充をしてもらえません。
なので、あまり普段からタイヤの空気圧を気にしない方はm普通の空気を入れて、どこでも空気を入れれるようにしておいた方がよいでしょう。

タイヤにはよいことでも、状況によったらデメリットの方が勝ってしまうこともあるので、ご自身の使用環境によって窒素ガスを入れるのか、入れない方がいいのかを決めるようにしましょう。

なぜタイヤの見積もりに窒素が入っているのか。


タイヤ専門店や、カー用品店はなぜタイヤの見積もりに窒素ガスを入れるのでしょう。
中には、窒素ガスを無料で入れてくれるお店や、窒素ガス代をタイヤ代や工賃から値引きして実質無料にしているお店もあります。
窒素代で利益を出したいならともかく、無料にしてまで窒素を入れる意味があるのでしょうか?

お店としては、タイヤによい事をしてもらいたいという思いがあるでしょう。
窒素ガスの利点を考えると、入れないよりは入れといた方がいいのはわかってもらえたと思います。
でも、これはあくまでも表向きの理由にすぎません。

もちろん商売なので、窒素をどれぐらいの割合で入れているのかというノルマがあるので、実質ただにしても窒素を入れようとする事もあります。
(大人の事情ってやつですね。)

もうひとつ、お店としては空気圧の点検に自分のお店を利用してほしいという目的があります。

窒素ガスを入れている場合は、その入れたお店に点検や補充をしてもらいに行きます。
殆どのお店で、一度窒素ガスを入れるとそれ以降の点検補充は無料というお店が多いですからね。

カー用品店なら、窒素を見に来たお客さんが待っている間にお店の中を見て回ります。
その時に、小物や便利グッズなんかがあればつい買ってしまいます。

タイヤ専門店なら、窒素を見に来たお客さんのタイヤを点検して減っていたり何か以上があれば交換を促す事が出来ます。
一度買った事があって、いつも窒素を見てくれているお店の方が、購入してもらえる率はぐんと上がります。
そして、一度窒素ガスを入れた方は再び窒素を入れる可能性も高いので、そのお客さんのタイヤをずっと交換してもらえる事が多いのです。

少し悪い言い方をすれば、囲い込みというやつです。

でも考え方によっては、囲い込みは悪い事でもありません。
囲い込まれた人も、それなりの割引を受けれたり、顔なじみになればより親身になって相談に乗ってくれたりするので、気に入ったお店があれば自ら囲い込まれてもいいと私は思います。

ただ、安かったからあまり対応がよくなかったけどタイヤを買ったお店や、緊急でタイヤを交換したのでどこでもよかった等の場合は、窒素を入れて囲い込まれてもいいことはあまりないと思うので、窒素ガスを入れない方がいいかも知れませんね。

今回は、少しだけお店の裏側の話をしましたが、決して窒素ガスを否定しているわけではないのでご理解ください。
ちなみに、我が家の愛車にも窒素ガス入っています。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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